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2017年06月26日

『会話』を練習しよう




 先日のブログ「なんで英語で話せないの?」の続編として、日本の英語教育に足りないと私が感じるものをもう一つお届けします。
先日も書きましたが、日本の英語教育は「学力」「文法」「リスニング」などに重点を置いているので、そもそもスピーキング向けの内容はほとんど出来ていません。スピーキングの取組みを見ていると、ロールプレイのAさんとBさんになって、ある一カ所だけを書き替えて自分なりの事を伝え合う練習は盛んに行われている様ですが、それが実践に繋がらない。なぜでしょう。

 息子の友達が、私を見かけるといつも英語で話しかけてくれます。彼は特別に英語を習っていないので、学校で習ったものから選んでいる様ですが、私が仕事に出かけていたら"Have a nice trip!"と言ってくれます。当たらずとも遠からず…いや、ある意味当たっている。しかも彼の語彙は少しずつ増えて"Take care!"と言ってくれる時もあります。私が"Thank you!"と言うと、満足気にニコニコ。
 学校で習った形、言葉を必要な時に投げる力。それこそ本当のスピーキングの力です。彼は元々フレンドリーな性格で、失敗を恐れないタイプなので、こんなやり取りのハードルは低いのでしょう。しかし教育の中で彼の様なメンタルは十分育てられる、そう信じています。

 また、ある時小学校で活動していた時に年配の方が「こんなこと、私達も習いたい」と言われたのは、リアクションでした。私は子どもたちに人と話す時のリアクションが大事だと伝え続けています。レッスンの中で陥りがちなミスは、相手に何か質問をさせておいて、相手がそれに答えたら会話が終了、というパターンです。いやいや、大切なのはむしろその先。答えてくれた相手に感謝を表す、また相手の言った回答に対して感想を言う、そうしながら双方向の会話が出来るのです。
"What's your name?" --- "My name is Nami."
"How old are you?" ---"I'm 12 years old."
で終わってしまう会話は尋問です。

 そこでやはり思うのです。
「話したい」力を育てるには、「聴きたい」人がそこにいることなんです。