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2020年06月18日

オンラインフィナーレ月間




 3月から続いたオンラインレッスン。4ヵ月もの間画面の前で勇気を出して英語のレッスンに挑んでくれた皆さんと、残りの数週間を楽しく過ごすイベント開催中です。

 レッスン中に皆さんから取ったアンケートを元に、皆さんが行きたい国に画面上で一緒に旅するのです。
海外に行ったことのない皆さんも、あと10年、15年の間に必ず行くから練習しようね、って飛行機の乗り方から入国審査まで練習。皆さんが今まで学んできた言葉でしっかりカバー出来ることがわかりましたね。とっさの一言をサッと出すことが出来る子どもたちが多くて嬉しい驚きです。

 奮発して買ったグリーンバック(緑の背景)で先生がいろいろな国に行った様な演出。「先生、どうやって行ってるんですか〜」って目をキラキラさせる子どもたち。Where am I?! あちこちの写真を後ろに出すと、口々に国や場所の名前が!思ったよりも皆さん、いろいろな国の様子を知っていますね。どうやって知ったのか、聞くと「アニメで出てきた」とか「地図が好きで、地図を見ていたら載っていた」などなど。どんなものからも吸収して必要な時にサッとその知識を出せる子どもたちの姿、改めて感心します。机に座って勉強だけが学びや知識習得ではないということを、子どもたちが日々教えてくれています。

 フランスの凱旋門の入場料は13ユーロ。1ユーロ約120円だから、幾らかな?イタリアのトレビの泉で泳いじゃった人は罰金が450ユーロだったんだって。幾ら?そんな面白雑学も交えながら、社会?算数?強化の枠を超えて、英語を使って楽しく学んでいます。

 知るって楽しいね。学ぶって楽しいね。
「行ってみたい」「見てみたい」「食べてみたい」そんな言葉が飛び交う、幸せな学び場です。  

2019年09月06日

ひっくり返せ



 2020年度の大学入試改革のすったもんだを見ていて、ふと思い出した。

 私は日本生まれの日本育ちだけど、幼い頃からずっと違和感の中にいた。人が当たり前だと思っていることでも、いちいち「なんで?」と理由を知りたがった。黙って従うことが、気持ち悪いと感じていた。
でも、「黙って従う」のが当たり前の学校生活だったので、そのまま違和感まみれで十代を過ごした。

 大学を卒業する頃、私の違和感がムクムクと大きくなった。学生時代にバイトを何個も掛け持ちしてそれなりに稼いでいたので、闇雲に就職活動をしてそのまま社会に出ることにまた違和感。三ヶ月間フリーターをしてお金を貯め、海外に出た。

 バックパック一つで海外を旅して一番のインパクトは、リアルの多種多様。日本で嫌という程言われてきた一つだけの価値観、一つだけの物の見方なんてここには存在せず、その国その国の価値観はあっても、「こうでなければいけない」というものは無かった。

 あんなに「当たり前」だと思っていたこと、同じように思わないとこの国にいられない、というくらいの単一の価値観や見えないルール、暗黙の了解は一歩日本を出たらなんの価値もなくなってしまうということ。
そう気付いたら、心が軽くなって私は私の思ったことをどんどん口にしていた。私がずっと抱えていたものは、人が作ったものに心が征服されてしまうことへの違和感。意味もなくただ従うことへの恐怖。

 確かに「受験」はその子の人生の大きな転機になると思う。でも、それを決めるのはその子でしかない。親や先生はそれをコントロール出来ないし、してはいけないのだ。
 この度の大学入試改革のすったもんだは、誰かが決めたことにみんなが振り回されてしまうことの恐怖を私に思い出させた。
それはプロとして、しっかりして欲しいという気持ちはある。受験という大きな制度を作っておいて、それはないよ、と思う。
 
 でも、今あまりにも「受験」に振り回されて、子どもたちが「受験」のために毎日を過ごしている様に見えることに違和感を持っているので、受ける側も「受験」だけじゃない本人の経験や人間性の部分にもっと興味を持ってみてはどうか、と思う。
 そして、その「経験」や「人間性」が今後その子の将来を拓いていくということが実現される「入試制度」であって欲しい。

 ある人が言っていたことが心に刺さった。
「親や先生の言うことをただ聞くだけの子を育てたら、この国は終わる」  

2019年08月29日

一つの価値観で自分を見失うな



 韓国に行きました。
「なんで今、韓国に行くんだ?」って言いますか?
私全然平気です。言われても。
だって、テレビとかネットの偏った情報ばかり見て物言う人の意見なんて、私にとっては何の参考にもならないですもの。
そんな意見、私の人生には要らない。

 韓国に行きました。
もちろん不安もありました。昔のように一人旅なら何の迷いもないんですが。娘二人と行きました。
でも、行くことに決めました。十代の娘たち、驚くほど真剣に情報収集していました。今韓国にいる人の話、最近旅行してきた人のレポートを毎日読んでいました。きっと事前に誰よりも徹底的に調べたと思います。それで判断したんです。「市民レベルでは問題ない」

 韓国に行きました。
私はもう十数回目ですが、変わらず親切な方が多く日本語で助けてくださる方もいました。たくさんの素敵な出会いをして帰ってきました。何度思い出しても楽しい気分になる、宝物の思い出がまた一つ増えました。
自分の目でちゃんと見てきました。市民同士は、何も変わらない。

 二十数年前、バックパック一つで一年間海外一人旅に出ました。両親も不安だっただろうけど、私の意思を尊重してくれたことは今でも感謝です。
その時に「私に何かが起きたらこれを読んで」と託した手紙があります。

 …この旅を理解してくれて、ありがとう。
日本に暮らしていても、何があるかわからない。海外に一人で出て行くことも同じ。でもきっと海外一人旅の方が、日本のみんなはいろいろ言うだろう。なぜそんな危険なことさせたんだ、って。
 でもこれだけは伝えたい。

 『世界を見たい、その気持ちを抑えて日本で生き続けるか、この目で世界を見てそこで人生が終わってしまうか、だったら私は短い人生でも世界を見たい。だから、私は最高に幸せだったと思って欲しい。』

 命がけで旅をしなさい、と言っているのではない。
自分の命の持っていき方を自分で決めなさい、ということ。それを真剣に考えた時、危険から自分をどう守るかはもちろん、自分にとって何が一番大事で何が一番幸せなのかと向き合える。ただ周りに合わせて漂うように生きていることに嫌気がさしたら、やってみよう。

 そして覚えておこう。今この国に蔓延している「お前が悪い」「自己責任」などの考え方は、世界のほんの一部の人の考え。この国に閉じこもっていたら、その割合に圧倒されるけど、世界に出てご覧。そんなの笑えるくらいちっさい話。
 
 でっかくおおらかに生きたいね。そういう人が増えたら、この国ももっと楽しいよ。  

2019年08月16日

庶民のためのソウル女子旅情報 2019夏

 これは「庶民のための」ソウル女子旅情報です。
 なぜ庶民かというと、私は今回14歳・18歳の娘二人と旅をしたのですが、私たちはブランド品などに全く興味がなく強いて言えばKpopと韓国料理と海外旅行好きでソウル旅を選んだ、というだけなので「ブランド品を買いたい」「ラグジュアリーな旅を」と思っておられる方には当てはまらないものが多いと思うからです。
 ここ韓国に来てみて思うことは、「庶民」こそパワー!日本と同じで立場重視、トップダウンの国ではありますが街のパワーがものすごいです。

 ということで、私たちも散々SNSやYoutube情報のお陰で良い旅が出来ましたので、そのご恩返しの意味で今後ソウルを旅する方に便利な情報をシェアしますね。
<注意>これは2019年夏に体験した情報を基にお届けしています。「そのサービスは終了しました」等、出てくるかも知れませんのでご参考まで。

【交通】
●地下鉄
 基本私たちは地下鉄で旅をしました。交通カードを買うと便利、とあったので買う予定にはしていましたが、一回乗車券をいちいち買っても全然大丈夫でした。ただ、乗車券を降りた駅の機械に戻してデポジット500ウォンをもらうのを忘れない様にしましょう。
基本的にソウルの地下鉄駅の券売機は日本語対応もありますので、使いやすいです。

*一度ゲートから、出られなくなりましたが。その時はゲート隣にある機械でスタッフに連絡して開けてもらいました。チケット紛失の際も慌てずに機械のスタッフ呼び出しなどで相談してみましょう。私たちは英語で"We cannot go out."と言いました。韓国の方でも英語が堪能な方とそうでない方がおられるので、シンプルな英語の方がお互い分かり合いやすいと思います。






●空港鉄道
 また、仁川空港や金浦空港からはA'rex(空港鉄道)がかなり便利です。空港からの移動を劇的に変えてくれます。弘大などを通ってソウル駅まで通っていて、必要に応じて地下鉄に乗り換えることで、宿や行きたい場所の最寄駅に行けます。安くて時間が正確です。
(詳細はこのページにあります)
https://www.konest.com/contents/airport_info_detail.html?id=1445






●タクシー:
 模範タクシーは本当にオススメ。黒い車体、上に付いた空車ランプは黄色。ホテルの前に停まっていることが多い様ですが、駅の近くなどにも待機しています。とても親切で、割高ではありますが日本円でいうとめちゃくちゃ値段が違うわけではありません(ウォンは数が大きいので気になってしまいますが)特に女子旅などは安心料だと思って良いと思います。
 私たちは基本地下鉄移動を考えていましたが、たくさん買物をして疲れ切っていたのでタクシーを使いました。地下鉄の倍の金額がかかりましたが、言って500円くらいの違いです。とても親切にしてもらって随分助かりました。
(例:明洞から弘大まで12,700ウォン。3人利用だったので、一人400円前後。猛暑の中涼しい車内で快適でした)

(注)タクシーの運転は総じて激しめのイメージがあります。とても温和で優しいドライバーさんだったのですが、道路状況も混雑等関係して乗り物酔いしやすい人は要注意です。

【宿泊】
●ゲストハウス:
 韓国はゲストハウスの宝庫!私はどの国に行くのもbooking.comを使っていますが、そこの評価や口コミ、それに写真を見て自分たちの旅に合ったところを探します。今回は女子旅ということで、"Female Only"(女性専用)のゲストハウスのsuiteを予約しました。ゲストハウスは共同シャワーが多かったり、壁が薄くて眠れない、等ある様です。特に韓国は夜が元気な街なので夜遅くに帰って来てもシャワーが思う存分使えた方が良いですね。
そんな理由でシャワー付き、簡単なキッチン付きの2ベッドルーム部屋にしましたが、一人一泊3,000円強。3人で2泊して全部で18,000円ちょっとでした。驚いたのは、予約からチェックイン、チェックアウトまで全てメールのやりとり。人と一度も会っていません。

 その代わりメールで質問や要望を出したら数分以内に、的確なメールの返信が戻って来ます。例えば「空港からどうやって行けばいい?」とメールすると「A'rexというのがありますので、使ってみてください」と来るし、空港から「今つきましたが、部屋に入れますか?」とメールをしたら、「部屋の準備が整いましたので、チェックイン前ですがどうぞ」とくる。チェックアウト後に部屋に荷物を数時間置いておきたいと言うと、「それは無理だけど、近くにコインロッカーがあります」と。とにかく韓国に友達がいる様な感覚で、とても快適でした。
 私たちが選んだのは「弘大」(ホンデ)という街です。大学のある街で、駅の名前は「弘大入口(ホンデイック)駅」。仁川国際空港からは空港鉄道で一本。約一時間でしたが、キレイな電車で駅もピカピカ。行きも帰りもかなり楽でした。
 宿は、その弘大入口駅から徒歩2分。コンビニ数十秒、街まで5分〜10分。夜遅くまで活気のある弘大の街を存分に楽しむことが出来ました。徒歩圏内に美味しいレストラン、bbqチキン、LINEショップ(BT21含)、DAISO、KAKAO FRIENDS、24時間営業のうどん屋さん、それに観光案内所(ロッカーもここ)もあって最高でした。あ、気になる宿の鍵は、「4桁のパスワード」でした。ドアのパスを押して中に入ります。敷地内は24時間CCTVで監視されていますのでセキュリティもバッチリでした。入り口は古めかしい建物でしたが、内装や電気機器、ベッドのマットレスや家具を頑張っているので部屋の中はピカピカで快適でした。もちろんwi-fi環境もバッチリ。

宿の名前:BUTLER:LEE HONGDAE-Female Only
●この宿のホームページ:https://www.butlerleeseoul.com/
●ご予約、またその他の宿探しは→https://www.booking.com/s/44_6/cf56de85
*ここは私からの紹介ページです。口コミ重視のサイトですので、人からの紹介だったら双方に割引がかかるようですのでどうぞご利用くださいね♪











【食事】
●bbqチキン:
 娘がYoutubeで見ていたあのチキンを食べたい!ということで、初日の夕食は宿のそばのbbqチキンのテイクアウトでした。普通のフライドチキンと、韓国のヤンニョムチキン、それにチーズボールというモチモチのドーナツ?みたいなボールの中にクリームチーズが入った美味しい食べ物をいただきました。 
 コンビニがとにかく多い街なので、帰り道で好きなソーダを買って帰り、部屋で食べました。初日気合いで歩き回った後だったので、我が家でくつろぐ感が出てリラックスして美味しいチキンを楽しめました。(チキンハーフ&ハーフ一箱とチーズボール1セット5個入り?で25,000ウォンくらい。女子3人、結構普通に満足)チキンについてくる大根の酢漬けもさっぱりとしていて、チキンの箸休めにぴったりで最高。





●ソレイム サムギョプサル1989:
 これも娘の情報収集により、弘大に安くて美味しいサムギョプサルの店があるということで、行って来ました。豚肉一人前が6,500ウォン。少し少なめだと聞いていたので、女子3人でそれを5人前、それにテンジャンチゲ(スープ)2,000ウォン(これも安っ!)とご飯を注文。サイドのお野菜やキムチは付いているので、自ずと野菜たっぷり目のヘルシーな感じになる。
 みんなで肉をジュージュー焼いて、ハサミでチョキチョキ。サンチュにキムチやニンニクと一緒に巻いて食べたら、最高。サンチュは頼めば冷蔵庫からじゃんじゃん出して来てくれるので、新鮮で美味しいシャキっとしたお野菜とジューシーなお肉が楽しめます。お肉にかかったハーブがまた絶妙で美味しい。
あ、5人前ちょっと多かったね…なんて言いながらお腹いっぱい食べてレジへ。35,700ウォン?!3人で?嘘やろ?とビックリのランチ的お値段でお肉をたらふくいただけました。幸福。お店の場所など詳細はこちら→
https://www.seoulnavi.com/food/5479/map/




●24時間うどん
 弘大入口駅近くのインフォメーションの近くに、24時間うどんがあります。韓国語のみの食券機で食券を買って食べる、と少し難易度高めですが朝早く出発前のうどんは最高でした。お値段も4,000ウォン〜とリーズナブル。うどんの出しは九州風のちょい甘め?でもちょっと疲れた胃袋に優しい。
ここで初めて出会った"Fried Rice Ball"(おにぎり揚げ)1,500ウォンにトライしましたが、外カリ中おにぎり(?!)で最高に美味でした。想像以上の味でした。





【体験】
●景福宮(キョンボックン)散策 チマチョゴリ体験
 日本でも浴衣を着て街を歩くサービスなどありますが、こちらは韓国の伝統衣装「チマチョゴリ」を着て歴史的建物の中を歩くもの。レンタルは大体20,000ウォン前後(ネット予約特典やサービス等各店あり)で、とにかく景福宮駅に降り立ったらたくさんのレンタルチマチョゴリ店が立ち並んでいることに驚くでしょう。うちは娘たちが勝手に予約してくれてましたが、アットホームで素敵なお店でした。これはいろいろなお店がありますので、ネット等でご自身に一番合うサービスやお店を選んでくださいね。
 素敵だったのは、世界各国から来た女子の皆さんが思い思いの(お店で柄や色は選べます)チマチョゴリを着ている様子。本当にみんな可愛らしかった!娘は英語が話せるので、いろんな人に声をかけては一緒に写真を撮って盛り上がっていました。みんな伝統衣装と歴史的建物、ということで気分が高揚していて不思議な旅行者の一体感みたいなのを感じました。




【wi-fi】
 この旅でなくてはならなかったもの、それはwi-fi。街中は充実はしていたものの、電車の中で次の目的地のことを調べたりちょこちょこした調べ物には空港で借りたwi-fiが便利でした。日本からネット予約をして空港に着くや否やレンタル。3日で9,000ウォン(900円くらい?!)この一台を3人で使いました。かなり助けられました。(3人が10m以上離れなければ全員で使えます)
●私が利用したwi-fi会社
https://www.wifidosirak.com/v2/ReservEvent02.aspx?route=3184&Lng=JP&redirect=NO 

【言語】
 ソウルの街のお店などでは日本語の出来るスタッフもいますが、英語は以前に比べて通じやすくなっている実感はありました。
簡単な言葉は韓国語でトライして、ちょっと困ったら英語、というのも良いと思います。20年前に比べてお店の人だけでなく、一般の方の中に英語を理解出来る人や話せる人が増えていますので、この機会に簡単な要求は簡単な英語で言える様になっておきましょう。かなり便利です。
  

Posted by Nami sensei at 10:01Nami先生の旅日記

2018年09月05日

言葉と刃物



 英語教師として英語を指導してきて十数年になるが、常に感じているのは「英語を学ぶ理由」がいろいろだということ。理由が違うということは、目標も違う。
 将来必要だから、とお家の方が通わせている子どもたちは特に、自分自身に目標がないのに教室に通うのは大変だろう。そのためにまず私がすることは、その理由を作ること。それはいたって簡単。

「楽しいから」

 「楽しいから」それがあれば、なんでも頑張ることができる。
そんな訳で「楽しい」雰囲気、楽しくなる学び方を常に追求しながら、子どもたちと向き合っている。

 でも「楽しい」の中に必ず気をつけていることがある。それは「温かさ」「敬意」
相手をバカにしたり見下したりするために言葉があるとしたら、それはあまりにも悲し過ぎる。
「言葉は刃物にもなり得る」というが、それは事実。一生消えることのない傷を与えること、命を奪うこともできてしまう。それでいて、その刃物を使った本人は相手を傷つけたかどうかも気づかない場合がある。

 「言葉は刃物」だとすると、英語が話せるからと鼻にかけて人をバカにする人は、刃物の使い方を間違って振り回し、周りの人を傷だらけにしているということになる。とあるテレビ番組で、日常的に英語を使う幼稚園の園児が、東大生の英語力をバカにするという企画があったが、見ていて不愉快極まりなかった。
明らかに「刃物、使えるんだぞ、すごいだろう」と言いながら間違った使い方で周りを傷つけている。
そういうことを平気でさせてしまうのは、その刃物の使い方を教える指導者の問題だと思う。

 海外から来た人と話をしていると、その多くが「日本人の中で英語を話せる人は少ないが、時々英語は流暢なのにものすごい高飛車で人を見下す人に出会う」と言われることがある。「君は違うね」と言われてホッとするのだが、英語も日本語も言葉。言葉を使うことがとりわけ特別な訳でもないし、特に海外で生活をすると周り全員が英語を普通に話しているのを見て、今まで少しでも英語が話せて得意な気持ちになっていた自分を恥ずかしく思うこともある。

 言葉を教えるとき、その刃物を使ってどんな風に美味しい料理を作るか、またその刃物でどんなに心を込めて美しい木彫りを作るのか…「刃物が使える」こと自体よりも、その刃物を使っていかに人を笑顔にするか、人と温かい時間を共有できるか、に重点を置きたい。


 私は昔も今もこれからも、言葉をそんな風に教えていく。
そのために英語教師をしている。  

2018年08月10日

英語キャンプ2018



 今年も当教室の目玉企画の一つ、4教室合同英語キャンプ(任意参加)が終了しました。
ハニラミからは、3年生から6年生までの7人が参加。

 このキャンプは、本当に参加しないとわからない、ものすごいインパクト自分を変える何かがある!!今年もそれを強烈に実感して帰ってきました。

 たったの2日間、それをフルに使ってどの瞬間にも子どもたちに全力で関わってくれた AC(アメリカンカウンセラー)の学生たち、間に入って細かいところまで私たちの希望を聞いて調整してくれたJC(日本人カウンセラー)。
 そして、今年も尊敬する大好きな先生方と感動を分かち合うことが出来ました。

 小一時間バスの中で自己紹介やおしゃべりを楽しみながらワクワク、到着したらすぐに子どもたちはACにお任せ。私たちはお風呂や就寝、起床、ベッドメイクなどの生活面でのサポートに回ります。何も起こらない限り、私たちは写真を撮ったり、全体の様子を見ながら過ごします。ACと一緒に英語だけの空間で活動する子どもたち、普段のレッスンとはまた違った顔を見せてくれて、私たちにも良い経験となりました。

 食事も、楽しいイベントもワークもスキット練習も、キャンプファイヤーもダンスパーティーもACと一緒。一瞬も隙間なく楽しいイベントが次々にあります。子どもたちの中で「英語を話す」ハードルがどんどん下がってくるのが見える様。
 そこには、「伝えたい!」という子どもたちの強烈な想いが溢れてきます。

 二日目は朝から英語モード。”Good morning!”と声をあげながら起きてくる子どもたち。寝起きの彼らに英語で質問してもスムーズに答えます。
 前日から練習している英語スキットを全員の前で発表したり、ACが用意してくれたお祭りに参加したり、バス出発の2時ギリギリまで楽しく過ごします。

 最後のお別れは、バスの窓を隔ててこの二日間一緒に歌った歌や、お遊戯の大合唱。
 ”Good bye!” “Bye bye”見えなくなるまで手を振って。。。

 すぐに「あ〜またすぐに会いたい!!」

 子どもたちのこれからに繋がるように、全力で愛情と情熱いっぱいにこどもたちに向き合ってくれた若いACたち。そしてまたいつか出会って、今度はもっとたくさん話したい!と希望に燃える子どもたち

 8月9日。この日にこの小さな集団の中で生まれた友情は、これからの世界平和への大きな希望につながっている。そう確信した今年の夏キャンプでした。  

2018年03月07日

憧れ




 大好きなアーティストが『飛行機』を成功のシンボルとして歌っていたのが印象的だった。飛行機に乗るのが憧れだった少年時代。今はその飛行機で世界を飛び回っている…そんな歌。
それを聴いて、ふと思い出したことがある。

 私は飛行場に比較的近いところに住んでいたからか、子どもの頃は乗ったこともない飛行機が身近な存在だった。手を振れば乗客の誰かが目を留めてくれそうなくらい、飛行機が近い。飛行機を見たらいつも、手を振っていた。

 ある日、学校の社会の時間に「航空会社に手紙を書こう」という活動があった。私のグループが手紙を送る先は「大韓航空」。幼い頃から空を見上げていて、あの大胆な水色が綺麗だったので、嬉しかったのを覚えている。手紙の内容は、確か「今、社会で航空の勉強をしています。」という感じだったと思う。他に何て書いたんだったっけ…しばらくして、航空会社から返事が届いた。

 その時の喜びは、今でもドキドキするくらいよく覚えている。今みたいに世界の誰とでも簡単にコンタクトが取れる時代ではなく、増してや「雲の上の存在」だった外国の航空会社の人。届いたパンフレットを穴が空く程眺めた。その時に何かグッズみたいなものが入っていたけれど、舞い上がり過ぎてあまり覚えていない。ただただ嬉しかったこと、そしてパンフレットに載っている写真がとても綺麗だったことを覚えている。

 その10年後、憧れの飛行機に乗ることになる。私が初めて一人で海外生活をするために乗り込んだのは、大韓航空。幼い頃に見上げていた憧れのスカイブルーに乗って、私をひっくり返す旅に出た。

 それから更に21年経った今でも、過去の私のドキドキとワクワクは、私に同じくらいの興奮を与えてくれる。そしてその小さな点が繋がって線となり、大きなスクリーンになって私に実にいろいろなものを見せてくれたものだ…と思う。
 
 こうしている今、この一点もその大きなスクリーンを作り出す一つの点だと信じて、私は今を生きている。  

2018年02月24日

失敗を成功の素にするには




 小さい子どもから私よりも年上の皆さんまで、英語を御指導する中で気付くことがあります。それは「失敗したくない」という気持ちです。性格的なものもあるかもしれませんが、十分に克服出来る部分でもあります。実際、極度に失敗を恐れる方々が少しずつ失敗体験を乗り越えて大きく成長するのを常に間近で見ていますので、私は確信しています。
 しかし、その方法は様々。指導者の手腕だと思っています。毎回のレッスンが実践ですので、私は常にその部分だけに神経を集中させています。指導者として、いえ人として、人が自信を失ってしまう様な言葉や言い方で伝えることだけは、私の中では絶対に避けていることです。

 その結果、まず少しずつ私に心を開いて、失敗しても大丈夫だという経験をたくさんしてもらってから、"I can do it!"(出来る!)を体験。そうすれば、その先は自分でどんどん道を拓いていきます。それは子どもたちでも大人の方でも、我が子でも同じこと。

 私が絶対に避けていることとお伝えしたのは、「失敗したくない」方々の多くは、過去の他の人の言葉掛けでそうなってしまっている場合が多いからです。
生きていると、いろいろな感情や関係性から、人から言われたくない言葉をかけられることも多々あります。その言葉が心に突き刺さって長い間抜けないこともあります。
 私が心がけていることは、そのトゲを抜いていく作業。

 そして未知に向かう子どもたちには、「失敗をしなさい」と言います。失敗したら喜ばなくちゃ。先生が今まで身につけて来た力は、ほとんどが失敗体験の中からです。恥ずかしい思いもたくさんして、人から笑われることもあるでしょう。でも私達が見るのは「今」ではありません。常に「これを克服した自分の姿」を見ていきましょう。それは挑戦し続ける限り、必ずやってきます。失敗してそのまま終わらせてしまったら、それは失敗でしかありませんが、それを乗り越えた時に、それは失敗ではなくて輝く宝物になる訳です。

 私の教室の目標の一つは、Make mistakes. (失敗しよう)そして Respect others. (人を尊敬しよう)です。
人の失敗を「今の失敗」ではなく「成功への通過点」と見守ってくれる人が側にいることは、その人の人生に大きく影響すると思います。それが響き合う世の中になると、もっと自分らしく生きていけるでしょうね。

 この小さな教室から、それを少しずつ広めていく、それが私のライフワークです。  

2018年01月21日

Live your life.



 『これは私がどうしてもしたかったことだから、もしこの旅の中で私の身に何かあっても、どうか「行かせなければ良かった」とは思わないで欲しい』
そんな手紙を両親に残して、単身海外に渡った私。

 あれから20年後、同じ空港から我が娘が旅立って行くなんて。あの頃夢にも思わなかった。
1年前、留学と進学の方向性を娘が決めた時、二人で泣いた。娘の決断は自分の世界を広げることだったから、娘が希望を叶えるということは、もう一緒にいられる時間が少ないということを意味していた。
 そしてあれ以来、私達は泣くことも無くただ前を向いて歩いてきた。

 娘の出発の為に慌ただしく準備してきたのに、実際出発の日が来ることを想定していなかったのか、敢えてシミュレーションしてなかったからか、空港で「時間って、本当に過ぎるんだ」と不思議に感じた。嬉しいことも悲しいことも、来て欲しいことも来て欲しくないことも、必ずやってくる。
そんな当たり前のことを、とても恨めしく思った。これは素晴しいことじゃないか、と自分に言い聞かせてみても、今はただ、単純に淋しい。ただそれだけ。

 食事の時にいつも通りに5人分の食器を並べて、「あっ」と一つ棚に戻したり、夕方娘が帰ってくる時間に思わず待ってしまう。おやつを余分に買ってしまう、お弁当をもう一つ作ってしまう…しばらくそんな生活が続くのだろうけど、直に慣れるだろう。
そして気がついたら一年後、空港にまた迎えに行ってるんだ。そう、時間は過ぎるのだ

 娘が数日前に意味を教えてくれた、娘の好きな歌。これに励まされるのだと言っていた。
今は私のお気に入り。この歌を娘に贈ろう。

♪君はそのままで 僕の最高の人
ビビる必要なんかない
誰がなんて言ったって 君はそれでいいんだ
君は強い
君の人生を生きたらいいよ
21세기 소녀 〜21世紀少女〜by BTS

(一部抜粋要約)
  

2017年12月02日

寒い冬のお話




 寒くなってきましたね。冬も毎年よく忘れずにやってきてくれるものだ、と感心します。
寒くなってくると思い出すことがあります。今日は私の若い頃の放浪旅のお話にお付き合いください。

 若い頃、暇さえあれば手元にあるお金で行けるところに旅をしていました。必然的に一番ご近所の韓国に行くことが多くなるのですが、安いフェリーや高速船を使い、現地で旅館(ヨグァン)と言われる格安宿を見つけて泊まる、というエコ旅でした。

 その時も、ソウルで宿を探して泊まることにしていたのですが、宿のある中心地に着くまでにあちこち寄り道をしてしまい、暗くなってからの到着になりました。お目当ての宿は満室で、「明日また来てくれるか」と言われたので、困っていると「あ、待って。そう言えば、一部屋あった!」と言われ近くの少し古めの建物に案内されました。離れの様な部屋に入り、歩き疲れていた私はそのまま眠ってしまいました。

 翌朝目覚めて、シャワーを浴びたいと宿の女性に伝えたところ、広い浴場に案内されました。ただ、寒い朝の風呂場はキンキンに冷えていて、大勢が入れそうな広さの中一人でシャワーを浴びると、寒さが増します。シャワーを出してみたらしばらくお湯が出ず、やっと出たお湯もほんのわずか。よし、ここは一気に浴びてしまおう、と最初にシャワーで体を温めてからシャンプーを泡立て、そのままボディーソープで体も泡立てました。一気にお湯にかかってサッと上がろう!
 ところが次に蛇口をひねった時、さっきまで出ていた熱いお湯はもう無く、氷の様に冷たい水がショボショボと出てくるだけでした。目に泡が入るので薄目を開けながらなんども蛇口やその周りを確認、しかしショボショボと出る水の勢いもどんどん弱まっています。仕方なく頭からその氷水をかぶってみましたが、あまりの冷たさに途中で諦め、タオルで残りの泡を拭き取ってなんとか風呂を後にしました。

 その時の気持ちの悪さと水の冷たさ、誰にも頼れない状況は、今では思わず笑ってしまう良い思い出です。このことを思い出すと、多少寒くても「あの時に比べたら〜」と、笑って過ごすことが出来るのです。