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2017年06月03日

思春期だから?!




 子どもたちは、驚く様な力をたくさん持っています。あなたが子どもたちを「何も知らない、分からない相手だ」と考えているとしたら、それは大間違い。子どもたちは、ものすごく敏感で鋭い感覚を持っていて、周りにいる人達の行動や表情、全てからたくさんのことを学び吸収しています。そして、相手が信頼に値する人間かどうかを見極める力も持っているのです。
その人が、本当に自分の方を向いて、自分のことを考えてくれているかを本能的に分かっているのです。

 最近、不登校や部活を途中で辞めてしまうこと等の理由で「先生と合わなかった」という言葉をよく耳にします。親の悪口もたくさん聞こえます。そして大人の言い分は、「(子どもが)弱い」「最近の子どもは、根性がない」。どちらの気持ちも分かる気がしますが、ここで私がジャッジするのは止めておきます。

 それはさて置いて、子どもは未熟な存在であるということを思い出してください。体は大きく大人に見えてもまだ心は育ち切っていません。もっとたくさんの学び、愛される経験を必要としています。子どもたちがそこから学び、立ち上がり、また歩んで行ける様に、子どもにとって良い経験にするために譲るのは、私達大人のすることでしょう。それを「弱い」とか「根性がない」と感情に身を任せて、全て子ども一人の責任の様に言ってその場を去ってしまっては、その小さく弱い存在の中には、傷や不信感しか残さないと思うのです。そして同じ様に大人になっていくでしょう。
「最近の子どもは根性がない」。
本当にそうなのでしょうか。
根性がないのは子どもだけですか。

 子どもたちが大人を敵視する様になるには要因があると思うのです。思春期だから…と言ってしまえばそれまでですが、そういう時期だからこそ、自分の他愛もない話を聴いてくれる相手が欲しいのかも知れません。モヤモヤとした気持ちの中にいて、手探りで誰かにしがみつきたい気分なのかも知れません。『叱るな、厳しく接するな』ということではありません。これは、私達も大人として成長出来る良いチャンスじゃないか、と思うのです。
 
 例えば、誤解や思い込みで叱ってしまったら、相手が小さな子どもであろうと、思春期であろうと、やんちゃであろうと、敬意を持って謝る
頭ごなしになっていないか?
相手の言い分もちゃんと聞いているか。
大人であることを振りかざして、子どもたちを自分の思い通りに動かそうとしてはいないか。 

 改めて私達は子どもたちと共に「相手を敬う」「伝え合う」ことを考えるべきだと思うのです。
子どもたちは伝え方を知らないだけなのです。
そして私たち自身も、本当は伝え方を知らないのかも知れない。
それを認めて、大人としてのプライドはちょっと置いて。
一緒に泣いたり笑ったりしながら学んでいきましょう。
今、多忙な日々の中で自分がユラユラして不安な私達も、彼らと変わらない。
思春期みたいなものなのですから。