2018年06月18日

Don't think. Feel!



 月に一度の親子えいごサークルがある土曜日。
朝から可愛くて元気な未就園児の皆さんと一緒に、楽しく遊びました♪
もう何年も御一緒しているお友達、そして新しいお友達。
みんな笑顔。ここで助かるのは、先輩お友達が先生のアシスタントになってくれること。
先生が"Here you are!"って渡したら、大きな声で"Thank you!"って答えてくれる。
それを真似してみーんな"Thank you!"素敵です。
『言いなさい』って言われるんじゃなくて、自分から言う"Thank you!"、とっても気持ちが良くてみんな笑顔になるね。

 私の英語教室、英語サークルは、言葉を『感じる』場所です。
かのブルース・リー氏も言っています。
"It’s like a finger pointing away to the moon. Don’t concentrate on the finger, or you will miss all the heavenly glory."
『月を指差す指はただの手段であって、指に注目していては本当の目標(月)を達成する栄光は得られない、の意』
英語を目標にするのでは、本当に皆さんのゴールには辿り着きません。
英語を言葉として、感じましょう。伝えましょう。

 午後からは、教室でKory先生のバイリンガルコースです。
前回が初回だったのですが、教室の皆さんがあまりにもハイレベルなので、今回は少し内容を高度に濃くして来てくださいました。
そしてレッスン後に言われた言葉は…『今日はすごくハイレベルにしたつもりだったけど、それでも足りないくらい力があるよ。素晴しい。』なぜか私も褒めていただきました。
みんな、ありがとう❤(?!)

 Kory先生のレッスンは100%英語ですが、みんなしっかり聴いて理解をしています。
今日はちょっと難しい「feeling(感情)」がメインでしたが、驚いたのは"I'm confused."(困惑している)を学んだ時、もちろん日本語は全く介していないのに、幼児・低学年クラスの女の子が『昨日の晩御飯なんだったかな〜?うーん、うーん』と言いながら首を傾げていました。
先生の表情、雰囲気で言葉の意味を感じ取って、シチュエーションまで描けるなんて!

 正に言葉を「感じる」子どもたちの様子が嬉しく、眩しい土曜日でした
大事な事なので、もう一度言います。
Don't think. Feel!!
(考えるな,感じろ。by ブルース・リー)
   

2018年06月05日

子どもという人と暮らす② 〜自由な発想が産まれる場所・消える場所〜



 教室では、自由な発想を引き出すことを一番心がけています。
今私がとても強く感じるのは、子どもたちの中で自由な発想を封じ込める気持ちが働いていること。もったいないことです。子どもの頃の空想や疑問、自由な発想こそが子どもたちのその後の人生を、そして社会全体を明るく面白くしてくれるものです。

 ただ、『自由な発想』は時間がかかります。何せ「自由」だから。時間の枠にも囚われないのです。
子どもたちの空想は一旦広がると留まる所がないので、それにじっくり耳を傾けることには時間が必要です。また、自由な…ということは、大人から見たら良くない発想が出てくることもあります。自由というのは、見方によっては怖い事でもあるのです。
この様な話を聴くと、おうちの方は『学校でそんな時間を作ってくれたら良いのに』と思います。そして学校は『学校ではすることがたくさんあるから、ご家庭で取り組んで欲しい』と思うでしょう。私はその両方にいましたので、それはとてもよく分かります。
 
 そうです、これは誰かの仕事ではないんです。「誰がしなくてはいけない」となると途端にその素敵なアイデアは色を失います。
出来る環境がある人がすればいいのです。また、普段は出来なくても、出来る環境が出来たらいつでもどこでも出来るのです。

 ご家庭で作る事も出来ます。方法はいろいろですが、お子さんが話をする環境を作るんです。でも構えなくて大丈夫。『昨日、○○くんとケンカしてたけど、ちゃんと仲直りしたの?』みたいに重い話題である必要はありません。

 これはある家庭の取り組みですが、クイズを作るのです。子どもたちはクイズが大好きです。答えずにはいられません。食卓で『このお味噌汁には、何が入っているでしょうか!?』慣れていない間は、沈黙もあるかも知れませんが、その場合は『ヒント、ほしい? 全部で5つです!』など。子どもたちが食卓で言葉を発する文化を作るんです。
 それが数年後に、食卓で友だちとケンカしたこと、学校であった嫌な事、嬉しい事を報告する…という習慣に繋がります。
おうちの方は、それに対して意見せずに聴くだけ。もし意見を求められたら、お話ししてあげたらいいと思います。最初の取り組み時は少し頑張らなければいけませんが、それからの労力は減る一方です。エイッと思い切って飛び込んでみてくださいね。

 なので、食卓でのスマホ、テレビは完全にシャットアウト。未だの方、かなりお薦めです。外食時も同じです。
もし大切な連絡網や今しなければいけない連絡は、「ちょっと急ぎのメール一件してくる」と一旦席を外れます。もちろん、大人も同じです。毎日の食事の時にこの習慣がつけば、お子さんがお出かけの時や将来デートの時、家族を作っても、目の前に人がいるのに堂々とスマホをいじる…ということにはなりません。
このスマホが及ぼすコミュニケーションへの影響のお話は、また別の機会にしますね。

 日頃の習慣がお子さんの考え方、コミュニケーションに大きな影響があることは間違いありません。お子さんの年齢が低ければ低い程、その習慣付けは簡単ですが、大きくなられていても問題を感じているのであれば、話し合いながら小さなルール作りから始めてみてくださいね。

 学校でもアクティヴラーニングの取り組みが始まっています。誰かがすれば…ではなく、子どもたちを囲む私達一人一人が、少しずつ工夫や遊び心を出し合って子どもたちに自由な発想の翼を贈りたいですね。  

2018年05月04日

「子ども」という人と暮らす①



 英語教室は面白い場所です。
そもそも英語を「勉強」とか「知識」と捉える方が多いのですが、英語は「言葉」です。英語を話すからといってそれ自体には何の特別さもなく、何を語るのか、が重要なのです。勉強や知識は他の場所で身につけるものかな、と思います。それらを身につける時の手段が英語なのか日本語なのか中国語なのか韓国語なのか…英語はそういうレベルの物だと思います。

 なので、私は英語教室を「英語」という言葉を紹介し、それを使って何か自分を表現してみる場所、と位置付けています。この考え方がうまく伝わっているからか、私の教室はずっと素敵な方々によって支えられ続けています。皆さんからのニーズがあるから、私は先生でいられるのです。
 その多くの方が『英語だけじゃなく、先生と関わらせていたい』というお言葉をくださって、私はもっと自分が発信するべきだと自信を持つことが出来ました。

 子どもたちの中にあるものを引き出すこと、言葉を引き出すこと、そのプロとして生きて来た十数年間のことを少し皆さんにシェアしていきたい、そう思ってこのシリーズをゆっくり始めます。

 私自身も三人の子どもたちを育てていますが、私自身は我が子にも教室の子どもたちにも同じ感覚で接しています。その中で子どもたちがくれる答え、子どもたちに導かれることは日々私の中に貯まっていき、財産となりました。

 この時点で一つ言えることは、子どもたちは誰のものでもなく、子どもたち自身の人生を歩むために産まれて来た存在であるということ。それぞれが賜物を持っている存在であること。「子育てしなくちゃ」、と過剰に背負い込んでしまいがちな私達ですが、私達大人がすべきことは、実際「私達の元にやってきた『人類のちょっと後輩』が自分らしく歩める様にサポートすること」だと思うのです。

 それが「子どもと共に暮らすこと」です。  

2018年03月18日

親子えいごサークル2017年度修了



 月に一度の癒しと学びの時間、親子えいごサークルも今年度無事修了です。
いつもは数日前にメルマガでおうちの方々にお題をお送りするのですが、今回ばかりは前準備無し。突然『日本語で大丈夫です♪お子さんの良い所を3つ、教えてください』とリクエストしました。
もちろん私のサークルですから、問いつめたりはしません。うまく出せない方も多いかな?と思いながら、なんとなく雑談みたいに振ってみたのです。
ですが、皆さん、ものすごく細かく話してくださいました。もっともっと言いたい…そんなご様子に、私も思わず顔がほころんでしまいました。お子さん方がまた隣でニコニコしてるんですもの。おうちの方の愛をたくさん感じて幸せな時間でした。

 そして始まります、子どもたちの活動タイム。いつもの通り、ご挨拶のThe Hello Song、そしてお天気ソング…と歌って、お名前ソングでビックリ!なんと!今日は全員が大きな声でご自分の名前を言えました。少しずつ少しずつ、焦らずゆっくり毎月皆さんのバケツに英語の歌や言葉を注いで…それが溢れ出してきたのですね。本当に嬉しかったです。でもビックリしているのはおうちの方や私の方で、本人は至って当たり前、という顔をしてサラッと言ってくれました。
今日はお名前だけでなく、"Thank you!!"などの挨拶もサッと飛び出してきてビックリ。親子えいごサークルの醍醐味です。

 本当に今年も温かい時間を、ありがとうございました。このサークルは年少さんまで(3歳児まで)ですが、次年度もたくさんの継続ご希望をいただいて、感謝でいっぱいです。また来年度もゆっくりのんびり、楽しく遊ぼうね!

 最後に皆さんにお伝えしましたが、今お子さんの良いところをたくさん教えてくださるおうちの方々、今後「もっと、こうなってほしい」と希望がどんどん膨らんで、お子さんの気持ちとのギャップが生まれてくることがあります。そうやってすれ違ったり、分かり合ったりしながら一緒に育っていく中で、どうぞ今日教えてくださったお子さんの良いところ、時々思い出してくださいね。

 皆さんをお見送りした帰り、トイレの前を通りかかると中から "Hello~,Hello~,Hello, how are you?♪” と誰かが歌っている声が聴こえました。

鼻の奥がツーンとしました。

可愛いお子さん方の英語との出会い、御一緒出来て本当に幸せです。  

2017年09月24日

レッスン=ライヴ



 当ハニラミのレッスンがどう行われているかというと…一言で言うと、自由です。
確かに、テキストに沿って進めるレッスンは理想的ですが、学校でも塾でも、そういうレッスンが行われているので、私は敢えて進度に囚われないレッスンを心がけています。

 もちろん私が絶大な信頼を置いている最高のテキストや教材(ハニラミ調べ)を使っています。が…残念ながらテキストがどんなに素晴しくても、誰に対しても同じレッスンをすることが有効か…というと、そうではありません。子どもたちと毎日向き合ってる内に、このクラスにはどうやってアプローチしたら良いかな、また同じクラスでも先週とちょっと様子が違う。今はイベントシーズンだからみんな疲れているな…等々、感じるままにレッスン内容を変更していきます。

 私が目指す着地点は、どんなに疲れた表情で来ていても、最後は笑って帰って行くこと。大事なのは、その笑いが前向きだということです。「よーし、がんばるぞ!」と思ってみんなが帰ってくれたら、それで満足です。そして英語をたくさん話すこと。たくさん声を出す機会を与えます。

『今日中にこのユニットを終わらせなくちゃ』
『今日ここまでいけなかったから、私はダメな教師だ…』

と思うことは教師にとってマイナスでしかない、ということに気づいたのです。そして、もう一つは心が柔らかく耕されていない限り、いくら良質の肥料を入れても、種を植えても、育っていかないということです。

 ある日のレッスンでは、秋のイベントの練習のせいか、みんなの顔が疲れて見えます。
"OK, let's draw pictures of...Minions!"
みんな一瞬『え?』という表情。「いいからいいから…」と全員に白い紙を配って、何も見ずに頭の中にあるミニオンズの絵を描こう!制限時間は2分。
みんな突然のチャレンジ。何度も消しては描く子…全く手をつけられない子…周りを見渡す子…そしていつも手を挙げない生徒がサラサラと描き進める…それぞれの子どもたちの無茶振りに対する反応が興味深く、子どもたちの新たな一面を見るのが楽しいのです。

 2分後。ホワイトボードに貼り出したみんなの絵を見ながら『そっか〜』『目、そうやったね〜』それぞれが完璧でないにしても、それぞれの中に残っているイメージで描き上げた絵に感心し合って唸っています。私は、子どもたちが私の無茶振りに自分なりに反応したこと、しようとしたことを賞賛します。何にせよ、飛び込む勇気が素晴しい。それ以上も以下もない。それで終わり。そこから何を感じるかは、子どもたちの中の話。
 
 そこからのレッスン、どれだけ会話が盛り上がったか、子どもたちが意欲的に話し出したか…はお話しするまでもないでしょう。
そんな事を重ねてみんなで語り、頑張りを認め、励ましながらのライヴ感
たまらないんです。

 実はこれ、私が子どもの頃、兄弟や家族とよくした遊び。家庭内のコミュニケーションにかなり役立っていたと思います。
是非、ご家庭でやってみてくださいね。  

2017年09月16日

ハニラミ土曜レポート



 台風が来るというニュースでドキドキしていた今日の土曜日ですが、なんとか全てのハニラミイベントを終了することが出来ました。
午前中は親子えいごサークル。8月がお休みだったので2ヶ月振りに会うみんなは、またグンと大きくなっています。表情も言葉も豊かになって、これからますます楽しみですね。新しいお友達も迎えての、楽しいひとときでした。
今日はハロウィンにまつわる内容でした。街で見かけるハロウィンのお飾り、おうちの方と一緒に楽しめる様に、絵本やお面作り、おゆうぎの中で名前をたくさんご紹介しました。みんなのお面の想像力の素晴しさ、見て見て〜って来てくれる可愛らしさ、親子えいごは先生にとっても本当に癒しの時間です。

 午後からはバイリンガルコース。嬉しいことに、後期は新しくチャレンジする生徒や、ご家族も参加しての楽しい時間でした。マルちゃんも皆さんが楽しめる様に、いつも楽しいゲームやアクティビティーを用意してくれます。皆さんのリアクションや爆笑が聞こえる中、Nami先生は隣室でお仕事。とても幸せな気持ちになりました。
皆さんの振り返りシートには
『サマーキャンプに参加してから、英語が分かる様になった』
など嬉しい声もあって、いろいろな経験が繋がって、皆さんの希望になっているのだと本当に嬉しくなりました。

 バイリンガルコースと同時進行で行ったのは、明後日の暗唱大会に向けた特訓です。室内で注意事項を再確認してから、教室の前に出て外で練習。教室の前には大きな通りがあって、車が行き交う音がします。それに負けない様に〜外で声を出すって、なんだか気持ちが良いね
しっかり練習したら、後はステージを楽しもう。『こんなに頑張ったんだから、見せたい〜』って、皆さんに見せるのを楽しみにしよう。皆さんの努力する姿に、先生もたくさんの希望をもらいました。

 朝から晩までハニラミ漬けな一日でしたが、たくさんの希望を見る事が出来て、先生はお腹いっぱい胸いっぱい。
今日は5時間もレッスンをお願いしたのに、「楽しくてあっという間だったよ〜」と言って喜んでくれるマルちゃん先生にも感謝感謝。
子どもたちには、そんな温かい教育の場を…希望の羽根をいっぱいに伸ばせる場所を作りたい。そんな私の夢をみんなで一緒に叶えているようで、本当に幸せな土曜日でした。  

2017年09月16日

【連絡】9月16日のイベントに関して〜台風状況〜


 おはようございます。御確認、ありがとうございます。
本日ハニラミ関連の予定が3つ開催予定ですが、以下全て開催とします。
●親子えいごサークル
●教室代表者暗唱練習
●バイリンガルコース


 今朝6時45分に発表された春日市の台風情報は『24時間後に暴風警戒域に入る』とのことでしたので、教室としての判断は以上の様にになっています。
しかし大切なお子さんの安全再優先で、イベントご参加の最終判断は各御家庭にお願い致します。

 今日もNami先生は、会場で、教室で、元気にお待ちしていますよ。来られる皆さんは、どうぞお気を付けておでかけくださいね!
Have a nice day!!


  

2017年09月06日

問題です→ハロウィンっていつでしょう?




こたえは…
OCTOBER 31

OCTOBER=10がつ

10がつ31にちです

せいかいだったかな?
きょうしつでは、10がつにたのしいイベントをよういしています。

くわしいことは、またみなさんにおつたえしますね!
See you soon!!  

2017年06月26日

『会話』を練習しよう




 先日のブログ「なんで英語で話せないの?」の続編として、日本の英語教育に足りないと私が感じるものをもう一つお届けします。
先日も書きましたが、日本の英語教育は「学力」「文法」「リスニング」などに重点を置いているので、そもそもスピーキング向けの内容はほとんど出来ていません。スピーキングの取組みを見ていると、ロールプレイのAさんとBさんになって、ある一カ所だけを書き替えて自分なりの事を伝え合う練習は盛んに行われている様ですが、それが実践に繋がらない。なぜでしょう。

 息子の友達が、私を見かけるといつも英語で話しかけてくれます。彼は特別に英語を習っていないので、学校で習ったものから選んでいる様ですが、私が仕事に出かけていたら"Have a nice trip!"と言ってくれます。当たらずとも遠からず…いや、ある意味当たっている。しかも彼の語彙は少しずつ増えて"Take care!"と言ってくれる時もあります。私が"Thank you!"と言うと、満足気にニコニコ。
 学校で習った形、言葉を必要な時に投げる力。それこそ本当のスピーキングの力です。彼は元々フレンドリーな性格で、失敗を恐れないタイプなので、こんなやり取りのハードルは低いのでしょう。しかし教育の中で彼の様なメンタルは十分育てられる、そう信じています。

 また、ある時小学校で活動していた時に年配の方が「こんなこと、私達も習いたい」と言われたのは、リアクションでした。私は子どもたちに人と話す時のリアクションが大事だと伝え続けています。レッスンの中で陥りがちなミスは、相手に何か質問をさせておいて、相手がそれに答えたら会話が終了、というパターンです。いやいや、大切なのはむしろその先。答えてくれた相手に感謝を表す、また相手の言った回答に対して感想を言う、そうしながら双方向の会話が出来るのです。
"What's your name?" --- "My name is Nami."
"How old are you?" ---"I'm 12 years old."
で終わってしまう会話は尋問です。

 そこでやはり思うのです。
「話したい」力を育てるには、「聴きたい」人がそこにいることなんです。  

2017年06月25日

なぜ英語で話せないの?



 昔友人が言っていました。
『英語のレッスンって、自分のこといろいろ聞かれるから、嫌い』
確かに。「昨日何を食べましたか」「何色が好きですか」「休日は何をして過ごしますか」
…放っておいてくれ、と言いたくなる人がいるのも納得。

 日本の授業で他にそんなこと聞かれる時間は、ない。おまけに言うと会話の中でもそんな事聞かれるタイミングがない人だってたくさんいます。
実際、私自身日本語で会話をする時に、あまり自分の事は話さない様な気がします。人の話は聴くけど、自分の休日なんて話しても誰も興味ないかも…なんて思ってしまうのです。でも英語で話すときは、自分の家族の話や子どもの頃の話、昔した旅の話…話題に事欠くことはありません。

 そう考えると日本人にとっての会話の目的と、欧米の会話の目的が違うのかも知れません。日本人にとって会話は情報伝達手段の色が濃いような気がします。自分の昨日の行動や、自分の好きな物なんて、相手にとって必要な情報じゃない。話し手がそんな風に思ってしまう風潮はあるような気がするのです。

 戻って、英語教育のお話。日本人が英語という言葉の形を一生懸命覚えても、一向に英語で会話が出来るレベルまでいかないのはなぜでしょう。先程の例を当てはめると、答えは明確です。
 教室で、生徒に私が質問を浴びせかける時間があります。その時に「好きな動物」を聞いても「食べ物」でも「テレビ番組」でも、一瞬会話が止まってかなり長い時間待つ間、生徒は首を傾げ考えています。では…と時間を3分与えて、各項目について自分が好きな物を一つだけメモしてもらいます。メモした後に同じ質問をすると、形はしっかり入っているのでサッと答えが出てくるのです。

 英語教育では、スピーキングが大事、と言いながらも「学力」や「文法」「リスニング」に重点が置かれがちですが、やはり「言いたい事がない」「相手に伝える事を躊躇してしまう」ブロックが大きいのではないか、と思います。

 現に、私という1人の人間が日本語と英語を話す時で話題が違う様に、日本の考え方で言葉だけ変えても実践には繋がらないと思います。それぞれの文化があるので、どちらが善い悪いの話ではなく、ただ言葉を学ぶ目的を改めて思い出して、その目的に沿った指導が必要だ、ということです。