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2017年07月26日

キャリア教育ハニラミ風



 夏の暗唱発表会、せっかくみんなが集まったから…と、発表会の後にはいつもサマーパーティーや、外国からのゲストのお話などなど…入れていますが、今年はNami先生がしたくてずっと温めてきたもの。キャリア教育のお話をしました。

 少し前に教室の保護者の皆さんにお便りで「お仕事アンケートの提出」をお願いしました。そして、保護者の方々の中から集まったお仕事に私や夫の仕事を併せて25のお仕事ファイルが出来ました。
お仕事内容・なぜそのお仕事を選んだのか・お仕事の苦労、そしてお仕事をしていて嬉しいこと、楽しいこと。皆さんお忙しい中、ご丁寧にしっかりお答えくださいました。私はこの活動を通して、おうちではなかなか語る機会のないおうちの方の想いを子どもたちに伝えたいと考えていました。

 一緒に知っている職業の名前を言ってみます。お医者さん、消防士、警察官、先生…みんなたくさんの仕事を知っているね。でも、実は世の中にはもっともっとお仕事があります。皆さんが今朝起きてからここに来るまでの間にも、皆さんはたくさんの方のお仕事に支えられている、気付いたかな。
…そんな導入で、私も今まで生きてきて知らなかった職種があり、もっと早く知っていたら私もその仕事を目指していたかもしれないというものもある、と語りました。キャリア教育の最初の一歩は、「知ること」どんな仕事に私達は支えられているんだろう。

 アンケートの言葉を全て拾って、子どもたちに伝わりやすい形に少し変えながら作ったパワーポイント(スライド)を子どもたちに見せながら、お仕事の説明。私は一つも省略したくなかったので、皆さんの想いを25個を全部一緒に読みました。長い間だったけれど、子どもたちの目はキラキラのまま。しっかりお話を聴き、笑い、反応してくれました。

 最後に。では、今まで観たスライドの中で「お仕事をしていて嬉しかったこと」で多かったもの、なんだった?子どもたちが『ありがとう』と声を出す。
そう、おうちの方々のアンケート、ほとんどの方が『ありがとう』と言われた時に嬉しい、と書いておられました。

 先生からの宿題です。二つあります。
一つは、この夏休みで身の回り、出かけた先でたくさんの仕事を見つけましょう。そして二つ目、お仕事をしてくださる皆さんに感謝をする気持ちを育てましょう。そして声に出して『ありがとう』と伝えてみましょう。その『ありがとう』は、皆さんのお父さん、お母さんに。そして未来のみんなにきっと返ってきます。そして、その『ありがとう』で「明日も頑張るぞ!」と元気をもらうことが出来ます。

 みんながこれから生きていく世界は、『ありがとう』で溢れた世界、元気に楽しく仕事が出来る世界でありますように。
気付いた今から。一緒に作っていこうね。
  

2017年07月24日

人前に立つ




 ハニラミの熱い夏!暗唱発表会が無事終わりました。
まずは幼児クラスの可愛いハローソング、自己紹介ソングから始まって、5月から入った小学生による自己紹介。人前で自分の言葉(しかも英語)での自己紹介は、かなりハードルが高いと思いますが、全員しっかり覚えてよく頑張りました。

 そして習い始めて2年以降の生徒は暗唱。
暗唱は、すればするだけ結果が出る。それぞれの設定するハードルの高さが変わるのが面白いところ。90日前に一斉に配った課題をどう仕上げるか、どこまで追究するか、その取組みを見ながらいろいろなことが見えてきます。

 私の目的はただ一つ。人前に立って発表する緊張感、自分だけが頼りの、あの感じを体験してもらうこと。後は多くを望まない。子どもたちには「自分で目標を設定するんだよ」と伝えている。それぞれの目標をクリア出来れば、OK。
 「先生、ぼく時間がないから無理」という生徒には、『時間はみんなに平等にある。使い方は自分次第』 
 「先生、私は人前は無理」そんな生徒には、『まだ決めるのは早い。みんなはいっぱい種を持ってる、一緒に見つけよう。』
 常に声をかけながら、時には自分自身も暗唱をして見せながら伴走。
でも強制してさせたくないので、してみようという雰囲気を作り出すのが、私の仕事。私のチャレンジ。

 暗唱発表会最後のレッスンで、「あら?大丈夫?」と心配になってしまい「最後まで諦めない!残り5分だって有効に使えるからね!」と送り出したものの…当日、大丈夫かな。。。ちょっぴり不安になりますが。
でも、大丈夫でした。みんな、人前で一人で言えるくらいまで、それぞれ仕上げてきました。今回も涙をグッとこらえる瞬間が、たくさんありました。

 毎回この発表会の最後に皆さんにお伝えする言葉は、『おうちの方々、どうぞこんなに大勢の人の前に立ったお子さんを、褒めてあげてください。もう暗唱発表会は終わりました。内容に関するダメ出しは、もう一切無しでお願いします』
反省点があるとしたら、自分で気付いているはず。そう子どもたちを信じること、それは暗唱から私達大人が得る大きな宝物になるでしょう。
…そう言いながら、暗唱発表会に出場した我が娘に思わずアドバイスしようとして、先程の自分の言葉を思い出しグッと言葉を飲み込む私でした。

 子どもを信じて…簡単そうで難しい。難しそうで簡単。ただ一つ言えるのは、その信頼感が子どもの自立心・判断力を育てていく、ということです。


   

2017年07月16日

先生の底力



 
 さて、暗唱発表会まで一週間となりました。
本当に各クラス、各個人、いろいろな方法でよく頑張って覚えています。ハニラミ、一年に一度の『根性の90日間』です。

 毎年見ていると、面白いです。「早くせんと、後がきつくなるけん」と最初からコツコツ頑張る子、毎週「あんまり出来んかった〜」と数行ずつ覚えてきて、残り残り一週間のラストスパートで詰め込む子…同じ子どもでも最初頑張っていたけど、中だるみ…という子も。でも全員が頑張って当日に合わせてくる。
先日、中だるみの子どもたちとのレッスン。最後の数行が覚えられなくて、半ば諦め気味。

『どんな風に覚えにくいんだろう、私だったらどうやって覚えるだろう』

よし、じゃ、今から5分間で真剣に覚えてみない?と提案。思わず「先生、その5分間でこれ全部覚えてみるから。一緒にやろう!」と言ってしまった。
そして5分間。子どもたちは数行覚えた様。上を向いたり下を向いたり場所を変えたりしながら一生懸命覚えていた。私は、細切れに場面をイメージしながら、そして言葉のリズムを歌みたいにして覚えた。

 全員の発表が一通り終わって、「じゃ、先生言うよ。」と言うと子どもたちが「まさか」という顔で見る。
私が暗唱を始めると、子どもたちの真剣なまなざしが突き刺さる様。
私もそれに返す様に、一人一人の顔を見ながら話した。
途中で少し間を空けると、子どもたちがすかさず、いつも私がするように英語の音でth, th...とヒントをくれる
128ワードの暗唱を終えて、いつも子どもたちに指導している通り、最高のドヤ顔でThank you.
パチパチと拍手。
ありがとう。

 大好きな英語講師の安河内先生の本に「親しくなりすぎたら、圧倒的な力の差を見せつける」と書いてあった。私は生徒との距離は親子の様でありたいと思う反面、こうして時々英語指導のプロなんだというところも見せていたいと思う。親しみを持って心を開いて欲しいのと同時に、憧れを持って、そして私を飛び越えていってくれたらそれが一番嬉しいこと。
さ、飛び越えて行きなさい。暗唱発表会、楽しみにしてますよ。

  

2017年07月13日

OFF上手になりたい

 


 ここのところの毎年の目標が「ONとOFFが上手になること」だったけど、やっぱり頭の中がずーっとONだったことに、昨日気付いた。体は寝転がっていても、頭の中はいつも家族のこと、生徒のこと、仕事のこと、社会のこと…いろいろな問題を見つけ出しては、あれやこれやと想いを巡らせていた。それが趣味だから楽しいのだけれど、好きなことをしているからといって、頭や心がOFFかというとそういう訳でもない。

 では、どうやったらOFFなのか。どんな状態がOFFなのか。先日自分がOFFになった瞬間に気付いた。大好きな美容室でのこと。大きな窓から見える緑の木々。山の中の美容室だから、景色は全て自然。正真正銘の緑。
美容師さんが準備をする間、普段の私だったらその時間も惜しんで本を手に取って読んでいるのだけれど、なんとなく緑から目が離せずじっと窓の外を眺めていた。そんなに長い時間ではなかったけど、本当に無になった瞬間だった気がする。
『お待たせしました〜』と美容師さんが見えた時、ハッとした。
良質な睡眠をとった後みたいな爽快感。

 これが、私のOFFだ。

 休日に娘と街に出かけるのも、また自分のOFFだと思っていたけれど…なるほど、そのOFFとこのOFFは明らかに違う。

 年齢を重ねることは悲しいことの様に言われているけれど、長年連れ添ってきた、ちょっとくたびれた体をいたわることの心地良さを感じる。心と体がいたわりあって、私を作っていることを愛おしく想う。

 これからは、もう少しOFF上手になれそう。

 
  

Posted by Nami sensei at 07:59Nami先生のつぶやき

2017年07月08日

受け取り上手



 お月謝を私に渡す前に中身を確認していた生徒が

『うぁ、いいな〜。これ、欲しい』

『先生はお金が欲しいから、ぼくたちに辞めて欲しくないでしょう』

 と言うことがあります。

 チッチッチ。甘いね。仕事とはそんなもんじゃ〜ありませんのよ。
私は、あなたたちがいかに素晴らしい人たちか、そして私自身が学んできたこと、失敗して掴んできたこと、今も日々学び続けていること…
その全てを、あなたたち一人一人に届けているんですよ。
どうやったら一人一人にちゃんと届けられるか、日々そればかりを考えているんです。
それが届いたと実感した時が私の最高の瞬間
逆に上手く届いていないと感じた時、受け取ってすらもらえない時…思いっ切り凹みます。少しの間凹んで、翌週にはその子にちゃんと届く様にまたチャレンジします。その繰り返しの毎日です。

 お月謝袋におうちの方が入れてくださったお金が、何倍にもなってあなたたちを将来支えてくれる。先生はそれを信じて、心を込めて仕事をしています。一人一人をじっくり観察して、今あなたたちに必要だと思うものを一人一人に向かって投げ続けています。
どうぞ、それをキャッチしてくださいね。
おうちで、学校で、英語教室で、職場で…今までもこれからも、皆さんのことを愛する人達が、皆さんにたくさんの学びを投げかけてくれます。経験の中にもたくさん学びがあります。どうぞ、それを素直な心で受け取る練習をしてください。先生はお手伝いします。誰も分かってくれない…と思う人には、あなたのことをどれだけ見ているか、お伝えしましょう。

 毎日を生きる為にはお金が必要です。仕事をしてお金を得るのは、毎日を生きる事です。
人生を生きる為には、生き甲斐が必要です。私は皆さんと関わり続ける事で、皆さんの良いところをありったけ見つけ引っぱり出して、あなたに見せます。
それが私の行き甲斐なんです。  

2017年07月06日

やんちゃな、あの子




 先日、教室でかれこれ8年以上関わっている子たちと、小さい子クラスの話をしていた。
「こんなことしよったとよ〜可愛かろ?」
幼児は、本当に好奇心旺盛で好奇心むき出し。私も思いつかない様な事を次々としてくれるので、本当に面白い。
それを当たり前の様な顔をして話している私に、高学年ポカーン。
『そりゃ、ないやろ?』
『そんなこと、する?』

 あはは。8年前の私だったら、同じ事を言ってたかも知れないね。
正に今、私の目の前で呆れている君、君こそ数年前は自宅教室の時にレッスン中部屋を出て行って、私の自宅の中を探検していたではないか!?追いかけて連れ戻してはまた出て行く…を繰り返していたではないか!
…諸々話していたら、周りの子たちは思い出してニヤニヤしながら「うんうん」と頷く。

「え?忘れたと?」

当の本人は「え〜?ウソやん!」
いやいや、正に君が教えてくれたんだよ。幼児は好奇心旺盛。私が想定するよりも遥かにいろいろなことをしてくれるものだ、ってこと。
当時は大慌てで、とにかく追いかけ回しては連れ戻していた私。遠慮がちに子どもに接する自分の殻が、スルッと剥けたのは、あのお陰だと今も思う。体当たりで、一人一人と向き合う教室にしたい、と思わせてくれたのも、君なんだよ。

 今、目の前でレッスン中にしっかり座って聞いていること、英語で私と十分なコミュニケーションを取っていること、的確な意見で私を助けてくれること…あの頃は想像もしなかった、素晴らしい未来。全部全部嬉しい成長。だから、この仕事は辞められない。

 今この一瞬の関わりだけじゃない。この先にもっともっと楽しいことが待ってる。
みんなの日々の成長を楽しみにして、毎日教室で待っています。