2018年08月10日

英語キャンプ2018



 今年も当教室の目玉企画の一つ、4教室合同英語キャンプ(任意参加)が終了しました。
ハニラミからは、3年生から6年生までの7人が参加。

 このキャンプは、本当に参加しないとわからない、ものすごいインパクト自分を変える何かがある!!今年もそれを強烈に実感して帰ってきました。

 たったの2日間、それをフルに使ってどの瞬間にも子どもたちに全力で関わってくれた AC(アメリカンカウンセラー)の学生たち、間に入って細かいところまで私たちの希望を聞いて調整してくれたJC(日本人カウンセラー)。
 そして、今年も尊敬する大好きな先生方と感動を分かち合うことが出来ました。

 小一時間バスの中で自己紹介やおしゃべりを楽しみながらワクワク、到着したらすぐに子どもたちはACにお任せ。私たちはお風呂や就寝、起床、ベッドメイクなどの生活面でのサポートに回ります。何も起こらない限り、私たちは写真を撮ったり、全体の様子を見ながら過ごします。ACと一緒に英語だけの空間で活動する子どもたち、普段のレッスンとはまた違った顔を見せてくれて、私たちにも良い経験となりました。

 食事も、楽しいイベントもワークもスキット練習も、キャンプファイヤーもダンスパーティーもACと一緒。一瞬も隙間なく楽しいイベントが次々にあります。子どもたちの中で「英語を話す」ハードルがどんどん下がってくるのが見える様。
 そこには、「伝えたい!」という子どもたちの強烈な想いが溢れてきます。

 二日目は朝から英語モード。”Good morning!”と声をあげながら起きてくる子どもたち。寝起きの彼らに英語で質問してもスムーズに答えます。
 前日から練習している英語スキットを全員の前で発表したり、ACが用意してくれたお祭りに参加したり、バス出発の2時ギリギリまで楽しく過ごします。

 最後のお別れは、バスの窓を隔ててこの二日間一緒に歌った歌や、お遊戯の大合唱。
 ”Good bye!” “Bye bye”見えなくなるまで手を振って。。。

 すぐに「あ〜またすぐに会いたい!!」

 子どもたちのこれからに繋がるように、全力で愛情と情熱いっぱいにこどもたちに向き合ってくれた若いACたち。そしてまたいつか出会って、今度はもっとたくさん話したい!と希望に燃える子どもたち

 8月9日。この日にこの小さな集団の中で生まれた友情は、これからの世界平和への大きな希望につながっている。そう確信した今年の夏キャンプでした。  

2018年07月22日

自分を越えていく



 ハニラミ英語教室の夏のチャレンジ、今年もみんな大成功
教室では、6月から7月半ばの一ヶ月半かけて各クラス課題を設け、英語の暗唱にチャレンジします。

 教室に5月から通い始めた子どもたちは自己紹介を、そして2年目以上の子どもたちは既習年数によって100ワード前後の課題を暗唱します。
教室での決まりは、おうちで週に1回以上おうちの方にみてもらうこと。暗唱バッチリの場合は花マル、課題文を見ながらだったら読める場合はマル、つっかえてしまう場合は△で付けてもらい、更にサインをもらいます。
毎週2行ずつくらい。スモールステップを積み上げます。
 教室では、その数行ずつ増えていく課題を毎回発表し合います。他の生徒は誰に当てても前向きなコメントが出来る様に、発表を聴きます。

 私がすることは、場を作る事(課題を与えることと)と進行のみ。いわゆるファシリテーター。子どもたちはお互い前向きな言葉をかけ合うこと前提ですので、見方も「良いところを探す」作業になります。言われる方も、良い所を教えてもらえたら、次へのモチベーションに繋がります。
 それを毎週積み上げての、本番。
そこでは全員が100ワード前後の課題文を暗唱している上に、それぞれの余裕に合わせて表現に工夫をしたりして臨みます。

 私が示した今年の目標は『届ける』。みんなの声を届ける。物語や説明文の内容を『届ける』
例え英語が分からない人が発表を見ても、その内容が分かる様に届けよう、それが合言葉でした。

 私が感情を出す事、自分の意見を言う事はほとんどなく、最後から2度目のレッスンで初めて私からのアドバイスを送りました。そこまでいくと、それぞれが自分で弱点を探り、直しているから本当に最後の塩一振り、それを伝えます。

 そして迎えた発表会当日。同じ課題文でもそれぞれの暗唱は違う。豊かに表現する生徒、ドキドキが隠せないけど一生懸命思い出しながら発表する子。どの子にもそれまでのプロセスがあり、私はどの子の歩みもすぐに思い出す事が出来ます。それ故、何度も涙が溢れ、その度に仕事モードに入れる、そんな胸いっぱいの時間でした。

 いつもの8人の教室よりもずっと多い約100人の前にたった一人で立ち、よく頑張りました。
最後に毎回皆さんにお伝えすること、おうちの方、今日はダメ出しは無しです。あそこに立ったことをまず、讃えてください。技術的な事は私の仕事。これからの指導にしっかり活かしていきますから、ご安心ください。
 子どもたちにとって、大好きな家族の笑顔は何よりのモチベーションになりますから。
それがあって今回の暗唱発表会は完成なんです。

 子どもたちは先輩の発表を見て、来年の自分を描きます。上手な子どもの発表はどこが良いポイントなのか、それを見る姿勢をレッスン中に身につけていますので、自分でこれからますます上を目指していくでしょう。夏休み初日はドキドキな日になりましたが、終わって爽快!これからめいいっぱい楽しい夏休みを過ごしてね。
『今は好きな事を好きなだけ…それが後から大きな力になります』
今、外国で学生生活を送っている皆さんの先輩からのメッセージをお届けして、この会を終わりました。  

2018年07月14日

自分で掴める人になれ



 最近教室からの卒業生の話を聴いていると『高校でも英語が楽しい』『高校の英語のテストは常に高得点』と言われます。その結果よりも嬉しいのは、英語がその子を励まし明るくしているものになっていることです。

 中学生は、とかく受け身の学習になってしまいます。「塾にさえ行っていれば、点数が上がる」そんなことがあるなら魔法です。上がっている子は、塾でも学校でもしっかり自分に必要な物を自分から受け取っているのでしょう。ただその場にいるだけの子は、どこにいても必要な物を得てはいないのです。

 「受け身」に慣れ過ぎると、高校以降で苦労します。自分で動かなければいけない時に、動けない

 私が教室でしていることは、自分から掴む事です。
昨日中学生に『先生の教え方は分かりやすい』と言われて励みになりましたが、それは受け取り手のあなたが、しっかり必要なものを受け取って活かしているからだよ。と伝えたいです。とにかく授業中の質問が多くて素晴しい。大小様々ですが、私も唸る程の良い質問がたくさん出てきます。

 掴んで活かす。
実はとても難しいことです。でもそれが出来る様になれば、これからの人生、主体的に生きていけます。勉強や仕事でもクリエイティブになれます。そんな人生は楽しいものです。

 今年から、中学生は1年生が終わると同時に卒業になります。1年生の間に自分で掴むことを学び、2年、3年でそれを自分のモノにして欲しい、という気持ちと、私自身のワークライフバランスのためです。

 ということで、今、魂の授業展開中。
しっかり受け取ってくれてるみんな、ありがとう。  

2018年07月04日

日本の行方




 私は英語教師です。もちろんどうやって子どもたちが英語を使いこなせる様になるか、を日夜考えテクニックを学んでいます。
が、その想いにいつしか「どうやって子どもたちが自分の考えを自由に話せる様になるか」が加わり、更に「どうやって子どもたちが主体的に物事を見るようになるか」と考える様になりました。

 今、日本は2020年度、オリンピックイヤーに向けての大教育改革まっただ中。文科省の改革目標を見ていると、『たくさんの情報の中から必要なものを抽出して、自分なりに理解をして人に伝えられる人を育てる』…と、これには共感。でも方法はめちゃくちゃ。計画性がなく、既に行き詰まっていることは政治に詳しくない私でもよく分かります。
また更に、アクティヴラーニングとやらの中では、受け身の授業ではなく自分も参加して学ぶ、という漠然とした目標もある。現時点でアクティヴラーニングの解釈は様々で、みんな好き勝手に解釈をしていますが、学校では数学の教え合いなど、塾の「アクティヴラーニング」って何をするんやろ?あちこちにここぞとばかりに「英語教育」と「アクティヴラーニング」の文字が踊っています。

 正に今私が知りたいと思っているのは、これ程までに叫ばれている「教育改革」、実際現場がどこまで付いて行けているのか、というところです。現場っていうのは、教育現場もですが、家庭もそうです。

 踊らされては、いませんか。

 私は研究を始めました。実際いろいろなおうちの方々とお話しする機会は普段からありますし、毎日一定数の子どもたちと会うのでその生活や学習のことは把握しています。もう一つ言えば、英語教室は言葉の教室ですので、子どもたちが今学んでいる中で何をどう感じているか、子どもたち自身の気持ちも多く聞いています。学校の先生方とも出会って話す事はありますが、もっと声が欲しいと思い、Twitterを始めました。全国の小、中学校・高校の先生方300人以上と繋がり、今の問題点を探っています。

 その中で今見えていることは、家庭、学校、社会それぞれが子どもたちに向かう事を譲り合っている現状です。
「もっとこうして欲しい」「家庭はこうあるべき」「塾に行けば成績が上がる」…等々、子ども自身の気持ちや希望は置いてけぼりで、周りの大人たちがそれぞれに子どものことを譲り合っている状態がよく見られます。

 おうちの方が忙しいご家庭では、子どもたちの勉強を十分見てやれない、と思われています。家庭からの要望や文科省からの要望で学校はもういっぱいいっぱい。精神を病んだり、職場を離れたりする方が急増中。これはあまり知られていませんが、全国的に先生が足りない状態になっています。塾や各種教室は、これがビジネスチャンス!とばかりに容赦なくおうちの方々を煽ります。社会は…どうでしょう。公園でボール遊びするな、電車の中で赤ちゃんがうるさい…等々のクレームは、子育てに優しい社会とは言えません。
すべてにおいて、子どもたちは置いてけぼり。大人の都合最優先です。

 実際は、みんな知っています。
何はさておき、教育が大事。
でも、誰か一人が請け負うものでなく、みんながシェア出来ればいい。
私達が一番難しくしている教育。
実はとてもシンプル。
『あなたがそこにいれくれて、良かった』という温かい気持ちが最高の教育
免許がなくても、親じゃなくても、どんな人だって、してあげられる。
みんなが少しずつあげられたら、どんなにいいだろう。

 時間が無い中で、形だけ指導する連帯責任や歪んだ絆、人の価値の所在。
その中で、自己肯定感が消えて行く。
でもたった一人でも、立ち止まって手を広げ
『あなたは、あなただからいいんだよ。』
という人がいてくれたら。

 心にすこーし余裕のある方からで、構いません。
どうぞ、立ち止まって。
子どもたちに「もっともっと」を求めないで。
今いるその子をギュッと受け止めてあげてください。
歌になっているくらい、みんなが欲しがる言葉
「Just the way you are.」(君は君のままで)
は簡単そうに見えて、とても難しい。
でも、トライしてみてください。

 そして、子どもたちの話をじっくり聞いてみてください。
ダメ出しもせず、正しもせず、自分の意見も挟まず。
「そんな風に思うんだね〜」って、ただ興味深く受け止めてあげてください。
それが、どこででも出来るアクティヴラーニング。良質な教育です。

 まずは一週間やってみてください。
変化に驚くでしょう。
自己肯定感を育てる方法の一つです。  

2018年06月19日

幸せになるために



 よく「英語教室に行けば英語が出来るようになる」と思う子がいますが、それはある意味正しくて、ある意味間違っています。

 私は家でも教室でも、子どもたちに「自分の人生を生きる」ことを伝えたいと思っています。
口を開けて何かが入って来るのをジッと待っているような子がいます。そういう子は、まず伸びません。伸びしろはたくさん見えているけど、本人が伸びようとしていないのです。ただ、その子がひとたび自分から掴みに行った時の伸びは本当にすごい。感動ものです。
 私の仕事は、まず一人一人の子が自分で掴もうと思えるように、言葉をかけたりレッスンの中に仕組みを作ったりすることなのです。

 子どもたちには時々話をします。『先生はレッスン中、みんなにボールをいっぱい投げてる。それをみんなが受け取るかどうかは、みんな次第。でも、確実に言えるのは、しっかりキャッチしようとしてくれている子は伸びてる。きっと学校でもおうちでも、いっぱい良いものをいろいろな人が投げてるけど、それに気付かない人もいる。自分からボールを取れる人になろう。』

 誰かがしてくれることを待ってる。出来なかったら、人のせいにする。そんな人は大人になっても伸びません。もちろん英語教室や塾に行ったからといって、何も身につかないでしょう。

 もう一つ、お話ししておきたいことが。
いろいろな場所の『○○高校に○人合格!』は、ダイエットの『これをしてマイナス15キロ!』と何ら変わらないということです。『これを聴いているだけで、英語がペラペラに』と同じことなのです。出来た人がいる、でも出来ない人も山ほどいる、そういうお話です。
特に『英検を○歳で○級合格!』にお子さんを重ねないでください。
英語も一つの趣味みたいなもので、国旗を覚えたり、電車の名前を覚える様に、英語にハマる子が時々います。それは人の趣味趣向の問題です。そこで英検がその子にとってさほど高い壁ではなかった、というのはその子にだけ当てはまる事で、みんなに当てはまる訳ではないのです。

 憧れやモデルは自分が向上していく上で必要だと思いますが、それをお子さんに重ねないでください。お子さんは、希望していないモデルに当てはめられた時、とても苦しい想いをするからです。子どもたちは健気に親の思う様になろうと務めますが、本当にしたいことに合致していない場合は、ものすごい無理がかかってしまいます。そしてモデルの様になれずに、おうちの方を悲しませることが、一番お子さんにとっては辛い事なのです。結果、自己肯定感が低くなり、自分なんて…ということにもなりかねません。
 お子さん自身のことを伸ばす方に目を向けた方が、ずっと親子共幸せでいられるのです。人は好きな事には一生懸命になります。あなたにしかないもの、あなただから出来る事。それを嬉しく見守ってくれる人がいたら、いつまでも自分らしく生きていくことが出来るでしょう。

 当英語教室にも、毎日の様にミラクルは起きていますが、私が「英検○人合格」や「○○高校合格」を掲げないのは、そういう理由からです。
お子さんが自分で憧れるもの、それがお子さんを素敵な未来に導きます。
そのために私たちが出来る事は、とてもシンプルなのです。
  

2018年06月18日

Don't think. Feel!



 月に一度の親子えいごサークルがある土曜日。
朝から可愛くて元気な未就園児の皆さんと一緒に、楽しく遊びました♪
もう何年も御一緒しているお友達、そして新しいお友達。
みんな笑顔。ここで助かるのは、先輩お友達が先生のアシスタントになってくれること。
先生が"Here you are!"って渡したら、大きな声で"Thank you!"って答えてくれる。
それを真似してみーんな"Thank you!"素敵です。
『言いなさい』って言われるんじゃなくて、自分から言う"Thank you!"、とっても気持ちが良くてみんな笑顔になるね。

 私の英語教室、英語サークルは、言葉を『感じる』場所です。
かのブルース・リー氏も言っています。
"It’s like a finger pointing away to the moon. Don’t concentrate on the finger, or you will miss all the heavenly glory."
『月を指差す指はただの手段であって、指に注目していては本当の目標(月)を達成する栄光は得られない、の意』
英語を目標にするのでは、本当に皆さんのゴールには辿り着きません。
英語を言葉として、感じましょう。伝えましょう。

 午後からは、教室でKory先生のバイリンガルコースです。
前回が初回だったのですが、教室の皆さんがあまりにもハイレベルなので、今回は少し内容を高度に濃くして来てくださいました。
そしてレッスン後に言われた言葉は…『今日はすごくハイレベルにしたつもりだったけど、それでも足りないくらい力があるよ。素晴しい。』なぜか私も褒めていただきました。
みんな、ありがとう❤(?!)

 Kory先生のレッスンは100%英語ですが、みんなしっかり聴いて理解をしています。
今日はちょっと難しい「feeling(感情)」がメインでしたが、驚いたのは"I'm confused."(困惑している)を学んだ時、もちろん日本語は全く介していないのに、幼児・低学年クラスの女の子が『昨日の晩御飯なんだったかな〜?うーん、うーん』と言いながら首を傾げていました。
先生の表情、雰囲気で言葉の意味を感じ取って、シチュエーションまで描けるなんて!

 正に言葉を「感じる」子どもたちの様子が嬉しく、眩しい土曜日でした
大事な事なので、もう一度言います。
Don't think. Feel!!
(考えるな,感じろ。by ブルース・リー)
   

2018年06月08日

This is ハニラミ.



さて、各小学校運動会も終わり、夏休み前の少しのんびりした時間。ハニラミではチャレンジ月間が始まります。
その名も、『英語暗唱チャレンジ』

5月から入って来た新入生は自己紹介を暗記して発表。まずは人前に立つ練習です。
そして教室学習歴2年目以上の皆さんは、100ワード前後の英文を暗唱するチャレンジです。
毎年教室の幼児・小学生が全員チャレンジします。
そこでの私の仕事は、ナビゲーター。

一緒にその文章の持つ世界を味わって、英語で「伝える」練習。
教室のない6日間は、おうちの方に見てもらいながら練習。英語暗唱は、かなりハードルが高いです。分かっています。
でも、そのハードルを乗り越えた時の爽快感。そしておうちの方と、教室のみんなと一緒に成し遂げた時に得る達成感自信は何物にも変えられない、自分だけの宝物。

毎年最初は「いや〜これはムリ。」「出来ないです〜」と言っている子どもたちが、40日後にはおうちの方の前で発表をする。
今年で6年目の取り組みになりましたが、今まで途中で投げ出した生徒は0です。
本当に驚かされます。

全員が前向きに取り組むために教室で重要視していることは、『聴くこと』『良いところを伝えること』です。
私は暗唱に関してはほとんど何も言いません。言うのは「聴く」ことだけ。
いくら上手に暗唱が出来ても、人の発表を心を込めて聴くことが出来ないなんて、意味が無いのです。人の発表を見て、自分で自分を振り返る事も出来るし、客観的に見る事も出来る。自分がすべきことだけを自分でするなら、教室じゃなくてもいい。
暗唱は、深いです。社会の中の一人でありながらもそこに埋もれてしまわず、その中でどんな風に人を受け入れ自分を見つめていくか…体験出来る良い経験になります。それがハニラミの暗唱チャレンジです。

そして、暗唱を聴いた後はアトランダムに指名して今の暗唱の「良いところ」を一文で本人に伝えてもらいます。
アクティヴラーニングの教師の怖さはここにあるでしょう。
「もしこの子が酷い事を言ったら、自分はきちんとフォロー出来るだろうか」
でもそれと同時に、私は完全に子どもを信じます
この取り組みのルールは『良いところを見つけて伝える事』です。

『「下手でした〜」って言ったらどうなる?』って聞いた生徒がいました。想定内の質問です。
『じゃあさ、○○が頑張っておうちで練習してきて、ここで発表した後、誰かが「下手でした」って一言くれたら、どんな感じかな』
「嫌だ」
で、この話は終わりです。自分が嫌な事はしないでしょう。
私は怒りもしないし修正もしませんが、子どもたちが答えを持っている。それを引っ張り出すお手伝いはしたいと思っています。

その文化の中で発表をするので、どのクラスもホンワカと良い雰囲気に包まれます。
友だちが耳をすまして聴いてくれる。そして必ず自分に前向きな言葉をかけてくれる。
そんな中だからこそ「やってみようかな」という気持ちが産まれて来るのだと思います。
少し高めのハードルも、乗り越えられる気がするでしょう。

家で十分練習出来ずに、泣きそうになりながらつっかえる生徒もいます。
でも、友だちは「緊張してたけど、最後まで読めたね」「うん、すごいすごい」と拍手を送ります。
それと同時に練習を十分している生徒の発表を見て「あんな風になりたい」と憧れもするでしょう。
最後に『暗唱ってね、練習量がそのまま発表に出るの。だから、もし今日思う様に出来なかったら、次回思う様に出来る様に練習しておいで』と見送る。
もちろん、頑張った後は、楽しいゲームで笑って教室を出て行くのもハニラミ流。

子どもたちが学ぶのは英語だけじゃないんです。
  

2018年06月03日

英語教育は間違ってなかった



 "If I have seen further it is by standing on the shoulders of giants."
以前、鹿児島県のグローカルアカデミー代表である岡本尚也さんの講演で聞いたこの言葉が、ずっと胸の中に留まっていた。
アイザック・ニュートンが手紙の中で用いた言葉で、意味は「私が遠くまで見通せるのは、巨人の肩に乗っていたからだ」即ち、「新しいと思っている発見も、先人の積み上げた経験や発明があったからこそ出来たものだ」ということ。

 そして先日、以前小学校で御一緒していた先生が私に『今までの英語教育は間違ってなかったんですよ』と言い切った時に、ハッとした。
私達は、今自分たちが英語を使いこなせないことを教育のせいにする傾向がある。
でも、その気になれば頭に簡単な英単語が浮かんでくる。商品のパッケージなど必要に応じて簡単な英文が読めて、意味もなんとなく推測出来る…それは今まで私達が受けて来た教育の実績だと言える。
日頃英語を全く使わない国民なのに、多くの人が英語を正しく読めるのは驚くべき事だ。

 今私達の欲求不満は「話したいのに、思う様に話せない。」「聞いてもなんと言っているのか、分からない。」それにプラスして、「そもそも何を言って良いのか分からない。」
それは今問題視されている、日本特有の「受け身の授業スタイル」に少し工夫をしたら克服出来そうな気がする。そして自分の意見を受け入れてもらえる場は必要。
ただ、それを「はい、じゃ今日からアクティヴラーニングして」と言ったところで、私達は自分たちが受けていない教育をすぐに実践することは不可能。それは特別な技術と知識、トレーニングをして自分の中に落とし込んで、やっと実践出来るものなのだ。

 さて、英語と言えば切っても切れない指導者問題。担任の先生がするのか、専科教員を置くのか、外国人指導者に任せるのか。
いずれにしても、子どもたちの心を揺さぶる、「やってみよう」という気持ちにさせる技術は必要不可欠。それ無くしては、日本の英語教育は成功しないどころか、後退していくだろう。間違いない。スピーキングテストをしてみたところで、その試験に合わせたマニュアルが出来て、それをコピーするだけ。本当の意味で「自分の考えを自分の言葉で述べる」という体験を積む場がない限り、スピーキング能力もテスト用のテクニックでしかなくなる訳だ。

 誰が子どもたちの前に立つにしても、「英語を使ってみたくなる」雰囲気を作って「自分にも出来るかも」そして「自分の声を誰かが聞いてくれる」という安心感を全員に100%持たせるくらいの勢いで挑まないと、英語は「英語教室や塾に通って英単語をどれだけたくさん知っているかを競い合う、ただの競技」になってしまうだろう。既にそういう意味では英語格差は、ものすごい勢いで広がっている

 私の敬愛する英語教師は皆、英語指導の技術と一緒に児童心理やコミュニケーション、叱り方、励まし方、伝え方、英語圏の教育、幅広く学んでいる。英語が話せるなら出来る、海外に住んでいたなら誰でも出来る、そんなものではない。中学高校の英語教師の免許を持っていたら出来るものでもないのだ。子どもの頃から親や家族がしてきた様に、安心感の中で言葉を学ぶ事の大切さを十分理解していないと、言葉が言葉でなくなってしまう。
 
 何が目的か、何が必要か、国がムリなら現場レベルで結果を出していくしかいかないところまで来ていると思う。英語が子どもたちに希望を与えることを知っているからこそ、今の現状が歯痒くてならないのだ。

でも不平を言う前に行動。

私は目の前の人達と一緒に実績を上げていく事に専念する。私の実績とは、英検の級だけじゃない、単語数だけじゃない、英語を当たり前に使って互いの意見を聴き合い、笑い合い、学び合う子どもたちのことだ。
 
 
  

2018年05月26日

英語の旅に出発



 5月に教室の新年度が始まって、早くも一ヶ月が経とうとしています。
毎年のことですが、最初は英語を話したらビクッと身構えていた子どもたちが、この一ヶ月で英語を話してもしっかり耳を傾けようとし始めます。その変化は毎週目を見張るばかり。これだから英語教師は止められない、そう思います。

 今年から教室では、クラスルールをよりシンプルにしました。最初のレッスンでは、皆さんとその言葉と想いを共有します。
1. Listen to others.
言葉の教室っていうと「話す」方にばかり気持ちがいってしまって、プレッシャーを感じたり不安になったり。でもまずは「聴きます」先生の言う事だけじゃなくて、お友達が言う事も聴こうね。レッスンの中では、「What does she like? (○○ちゃんの好きな物はなんだった?)」と聴いてみたりしますが、みんなちゃんとお友だちが話した英語も理解して答える様になります。楽しみです。

2. Make mistakes.
あのね、よく「間違ってもいいんだよ〜」って言うよね。でもね、ここでは「mistakeしよう!いっぱい。」私がニュージーランドで暮らしていた時、間違いの中に学びがあった経験などを伝えます。発音は何度も間違って覚えました。言うか言わないか、迷ったら、言う!それがこの教室の文化です。

3. Let's have fun.
楽しい時間は、一人では作れない。どうしたら、みんな一緒に楽しめるでしょう。それを心に留めている人は豊かな人です。

 それから、宿題の事を話す時、コップの水の例えでお話をしました。
みんながそんなに日本語が上手なのは、おうちの方々、周りの方々が、みんなが産まれたばかりの頃からみんなのコップに日本語のシャワーをたくさんかけてくれたからよ。コップがいっぱいになったら、みんなから言葉があふれ出したの。
みんなの中の英語のコップは、どうかな。想像してみます。

 まだまだ少なそうだね。

 宿題は先生のためにするものではありません。先生のコップは、もういっぱいです。
みんなは、自分のコップをいっぱいにするために、どうしたらいいでしょう。
そう、おうちでもたくさん英語にふれてきてね。先生が出す宿題はただそれだけ。そのためにCDやDVD、Youtubeを使うのですが、一日に数分でいい。気分、体調、あるかも知れないから自分でその日に貯める水の量を決める

 この語りかけが、10年先の皆さんを作ります。ただ言われるままに宿題や課題をこなすだけの中学生、高校生にならないように。自分に必要な量や物を自分で選んで自分で進んで行く。そんな皆さんの先を見ながら、お話をしました。
 「あのね、『ぼく、算数が苦手。社会は0点。だから日本語も話せない』っていう人って、いないよね。英語も同じです。英語は言葉だからね。苦手だから話せない人なんて、本当はいないはずなの。使うか、使わないか。ただそれだけなんよ。

 ホワイトボードに描いたコップの絵を見ながら、子どもたちの顔がキラキラ輝き出します。

 さ、船出。一緒に英語を使って、自分探検の旅に出よう。  

2018年03月12日

『言ってみて良かった』



スピーチの練習中に、『特に伝えたい部分に星印つけておこう』と言うと、一人の生徒が『先生は、星印をどこから始めますか?』と聞いた。

『え?右下』と言うと、『えぇ〜?』と予想外の反応。
聞くと、そこにいる生徒と私、皆書き出す場所が違っていた
『これは面白いよ!すごい発見したね。明日学校でみんなに聞いてごらん。おうちでも聞いてごらん。』
しばらく人の描き方を真似してみた。
『描きにくい。。。』
やっぱり自分が慣れているのが一番描きやすくて形も整っている。

このふとした一言から、私は「自分が当たり前だと思っている事が、それぞれ違う事。そしてどれも星がきちんと描けている、という点で正解であるということ」という、かなり深いことを学ぶ機会を得たと思った。
率直に生徒に感謝すると、照れくさそうに、嬉しそうに
『言ってみて良かった』

不思議や疑問を一緒に考えるの、楽しいね。
そして、みんな違って、みんな良いんだってことが分かって、嬉しかったね。

英語教室だけど、この旅路は道草が実に多いんです。
それが、私の教室なんです。
道草だらけだけど、でもみんな力、付けてるんです。

そして何より…
『言ってみて良かった』
なんて言葉が自然に出る場所、最高じゃありませんか。

子どものクラスでも、大人のクラスでもどこでも、その日に発言してくれた皆さんにはレッスンの最後に『ありがとう』と言います。
『このレッスンを、一緒に作ってくれて、ありがとう。あなたのお陰で、今日のレッスンは学び深いものになりました』と。
私にとって、レッスンはナマモノ。ライブなんです。