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2021年03月02日

宿題について

 ハニラミの生徒さんご家族へ

 最初の体験の時にお話ししました通り、当教室の宿題の考え方は以下の通りです。

①宿題を毎週メモして帰ってもらいます

----語学を学ぶ時「インプット」は一番大切なことです。
宿題ではその週にしたことやそのクラスにとって必要であろうことを私が選んで「これを聴いておいでね」「ここを観ておいで」とお話ししています。英語教室に週に一度通うことで英語力はつきます。が、インプットとしたら英語教室だけで考えると年間42時間、英語に触れているのは一年間でほんの42時間(丸2日にもなりません)
 そこで、宿題として出しているものに触れれば触れる程、力は伸びる。これは当然のことなのです。でも、「ほら、先生もこう言ってる!宿題しなさーい!」は、ちょっとお待ちください
私が宿題をうるさく言わないのは、お子さん方に自立・自律の力を贈りたい、という理由があるからです。

②宿題はしてもしなくても良い。ボリュームは自分で決めてね

----宿題をしていないことを「忘れた」「先生に失礼」と違う意味でネガティブに言われる言葉を聞きますが、私は全く失礼だとも悪いことだとも思っていません。私がお伝えしているのは、「自分のために」「自分がよし、英語もっと伸ばしたい」と思ったら迷わず英語に触れておいで、といいます。むしろ英語に触れずに教室に来たならば、ここでしっかり聴いて帰ってねと声をかけます。
 でも同時に「自分の波を感じることは大事」とも伝えています。英語に全く興味がわかない時期ももちろんあるでしょう。そんな時におうちの方に言われるからイヤイヤしたところで、力はつかないどころか英語が嫌いになってしまいます。
そんな時は潔くしたいことを優先しましょう。それが子どもの特権なのですから。
 でも再度言っておきます。宿題をしようがしまいが、教室に来てくれるだけで力は少しずつでもつきます。「宿題をしていないから、今日はレッスンには行けない」なんてことは考えなくて大丈夫です。

③ということで、大人の出番

----大人の方には、宿題を「圧力で」「力づくで」させるのではなくて、ハニラミの理念に沿っていただけるととてもありがたいです。私の最大の目標は「子どもたちが英語を嫌いにならないこと」です。ここで、いろいろなご家庭から伺った方法をご紹介します。
みなさんに合う方法のタネになりましたら幸いです。こちらをヒントに各ご家庭でもお考えくださいね。

●朝起きて学校の準備をしながらDVDを流す
●食事の時間にCDを流す
●ゲームをする前にDVD/CDを聴く
●習い事の送迎の車の中でCDを聴く

 日頃のルーティーンの中に組み込むと、親子共無理矢理感がないかも知れませんね。
そんな時、おうちの方が「え?今なんていったと?」などと聴いてみて、お子さんが聴けていたら褒めてあげることも良い効果を産むでしょう。間違っても「ちゃんと出来ているか上から確認」などは反対はしないでください。「なんでわからんの???」などはご法度。
わかっていなかったら「今度先生に聞いとって〜お母さん/お父さんも知りたい」などと興味を残しつつ、適当に流してください。
 
 私が毎週していることは、「宿題をたくさんする、ちょっとだけする、のボリュームはみんなに任せるよ。みんなの生活を先生は知らないし、お腹が痛くなることもあるでしょ?」そう声をかけてから、宿題をしたらどんなに良いかを伝えます。
 それを聴いて翌週自分でしてくるお子さんもいますが、大抵は子どもですから、毎週楽しいことが優先されて英語に来てみて「あ!宿題!」ということがほとんどでしょう。
 おうちの方が優しく「英語の宿題したの?」と声をかけてくださったり、上手に日々のルーティーンの中に取り入れていただければ、それがお子さんの数年後にグンと活きます。

 でも一番していけないことは、「宿題をさせられなかった」とおうちの方がご自分を責めたり、お子さんを責めたりすることです。私の最大目標はお子さんやおうちの方が「英語を嫌いにならないこと」なのですから。

 教室生のおうちの方々のご相談はいつでも、どんなに小さなことでもお受けしています。
「楽しく」英語と触れるために、共に歩ませてください。  

2021年02月20日

2021年度生徒募集中

Hello, everyone!!
ハニーアンドラミーイングリッシュクラブ、通称ハニラミです。

2021年度は5月からスタートですが、生徒募集状況は以下の通りになっています。
●幼児クラス 金曜日3時30分〜(残席わずか)
幼児クラス担当はSusan先生とEmi先生です。
楽しい遊びやゲーム、絵本やお遊戯で英語との出会いを楽しくお手伝いします。

●小学低学年クラス 火曜日4時30分〜(満席:すみません)
担当はNami先生です。
アルファベットとの出会いから、表現や語彙を増やしながら毎回楽しくレッスン。
英語のみならず、広い視野とチャレンジ精神を養います。

●小学高学年クラス 金曜日5時30分〜(残席わずか)
担当はEmi先生です。
小学校で触れる英語の世界をさらに広げ、英語への自信と親しみを深めます。
英語のみならず、広い視野とチャレンジ精神を養います。

お問い合わせはお早めにどうぞ。
  

2021年02月01日

「会話の時間がもったいない」

 あなたが英語を学んでいるのは、なぜですか。
英検を自分の資格として取りたい。自分の記録として1級にチャレンジしたい、そんな風にコツコツと試験などを取るのも素敵。それも外国語の楽しみ方の一つ。学びにはいろいろな目的や楽しみ方がありますね。
 いろいろな学びがある中で、私が自分の教室で特化しているのは「会話」です。レッスンの中でも会話を重視するし、それを公言しているので教室に来る人は「会話」目的の人。にも関わらず私が会話を始めると『先生、時間がもったいないです。早く授業しましょう』という生徒がいますが。

私は断言出来ます。

『私が今している会話自体が「授業」です』と。

 「時間がもったいない」「早く授業を」その言葉の意味や発する子の気持ちは、私世代の人(4-50代)ならすぐにわかるでしょう。かく言う私にだってわかります。勉強っていうのは、単語の読み方や使い方、公式や文法などの知識を先生に教えてもらってそれをノートに書いたりすることだ、って信じてきたから。そしてそれはある意味正解だから。
もし受ける側が「単語の読み方や使い方、公式や文法だけを知識として知りたい。」と思ってその場にいるのであれば、それは大正解。学びの場所選びは、その目的に依るのです。
でもその子はただ誰かに「おしゃべりは時間の無駄」と言われた通りをなぞってい言っているのかも知れないけれど。

 学校では通常毎時間「めあて」を掲げて授業に取り組むのが主流の様。
私はその「めあて」が学びの自由を奪う気がするから、こっそり自分の中に留めておくことにしているが。
 その心の中のゴールを目指して、雑談やちょっとした会話もそのゴール達成の一つの手段として授業に入れることをよくします。

 大勢の子に同じ時間内で同じだけの知識を入れるという目的の学校と、得た知識で会話の練習をしようという私の小さな英語教室ではもちろん取り組みも方法もまるで違って当然。私はここで会話の中から学ぶ世界を作っている。会話の練習は会話の中でしか出来ない。学校や自宅で入れてきた知識を、ここでは使おうよ。そうだとしたら、会話をしていることは「もったいない時間」なのでしょうか。否、これこそが授業の中心であり、あなたたちが得て帰るもの、そのもの。

 子どもたちにはもっともっと広い視野を持って欲しい。ただの会話から広がる世界を感じて欲しい。
英語教室がよく掲げている「視野を広げよう」は、「今すぐ世界に羽ばたこう」という意味ではなくて。
まだ行動範囲も狭く、会う人も話す人も影響を受ける人も限られている日々の中で、同じ教室に集まる子どもや学校の先生ともおうちの方ともまたちょっぴり違う大人の先生との会話を通して、子どもたちが自分の中に新しい風を送り込むことから始まるのです。
「そんな風に考えるんだな」「自分とは違うな」「面白そうだな」そんな気持ちが「感じる学び」。

 「人と話す時間がもったいない」と机にかじりついていると、もちろん視野は広がらないとは私の持論。
私は英語という言葉を通して、他愛もない会話を楽しみ、この小さな会話の中から広がる世界を学習者の皆さんに見せたいと思っています。正に「感じる」英語。私自身想定していなかったが、それは2020年度の大学入学共通テストの英語の試験に通じるものがありました。

 受験のために机とテキストに向き合うこともその人の時間の使い方だが、受験のもっと先を見据えた時「感じる」学びを得た人は、周りの人たちの知恵や自分の経験を活かしながら自分らしく人生を切り拓いていくことでしょう。

 子どもたちのすぐ手に届くところに多くの学びがあることを伝えていきたいのです。
学びの範囲を決められずに、自由に学べることを。  

2020年07月07日

ザ・ハニラミレッスン




 2月末にコロナウイルスが問題になり、3月から急遽舵を切った「教室の全レッスンのオンライン化」。
そして4ヶ月を経て、感動の対面レッスン。
対面レッスンに戻すその日に「大雨警報」が出て教室とオンラインを選べる様にしたので、教室とオンラインにクラスの約半分ずつの生徒がいるという形での授業。私にとってはここにきて新たな扉だったけど、やっぱり目の前に生徒がいるって強い。

 同じ空気の中にいて、その空気を揺らし合いながらコミュニケーションをとることの面白さを再び実感した。そして、「ぅお〜い!ソーシャルディスタンス〜!!!」と度々席に戻らせる程、授業中席を立ったり前に出て来たり集まったりしてしまう生徒たち。それぞれ言いたいことがあり、伝えたいことがある。そして人の意見を注意深く聞いてなるほど〜と納得したり、反応したり。正にその空気の中にどっぷり飛び込む授業を子どもたちが作ってくれていることを、改めて嬉しく思った。

 私は、日本にない教育の場を作りたかった。自由に学べる場所。
オンラインでは、一つ画面を挟んだ分お互いの心を掴むのが少し困難になることもあった。だからこそより用心深くなったり声を大きくしたり、オーバーアクションにしたり、と工夫する姿も良かったし、経験としては面白かった。それに英語の言葉を読んだり学んだりするだけなら、オンラインで十分だとも思った。
 でも私が普段したい「聞いてくれ!」「聞かせてくれ!」のやりとりはオンラインでは難しかった。
対面が戻ってきて、その言いたいことがたくさん子どもたちから戻ってきたのが嬉しい。たくさん考えて、たくさん聴いて、たくさん話そう。そうして心をスッキリさせる授業にしよう。
4ヶ月振りの対面レッスン。それぞれのリアクションが目の前に見えることの面白さ、嬉しさ。
画面の前でかしこまっていた子たちが爆発する。
 オンラインレッスンはプランを基に進める教育番組だったけど、対面は視聴者参加型バラエティ番組か。この心地よい疲れは久しぶり。
 
 英語の技術だけじゃなく、その言葉を通して自分をたくさん知ってもらいたい、人の考えを聴きたい、というマインドを育てていこう。それがハニラミのレッスンだ。  

2020年06月27日

私が大事にしていること

 英語支援で小学校に入った時、私の教室は開校2年目だった。
英語のレッスン中、やる気がないように見える生徒もいたし、私に何度も話しかける子もいる。
 今はわかる。その子たちの声を聞くことこそが私の仕事。私はその子たちの話を聞くために時間を使う。でもその当時はまだ半分くらい「英語を教えなくちゃ」「授業を進めなきゃ」と多少のプレッシャーもあったから、人知れず悩んでいた。

 小学校で100以上のクラスを見ていると、先生と生徒の関係性が見えてくる。ある時、先生が生徒をめちゃくちゃに叱って怒鳴りつけ、腕を掴んで教室から引っ張り出しているのを見た。胸が痛くなったが、そうやって怒鳴りつけるクラスは静かなことに気が付いた。そして他の先生方からの評価も高い。

 なるほど、と自分の教室でも一度だけその方法で指導してみた。
確かにシーンとなった。でもそれは私が求めていた生徒との関係ではなかった。その後、子どもたちとの関係を作り直すのが大変だった。
 私らしくないことをしてしまったな。
 今でもそれを思い出すと心がキューンとする。でもいつもそこにいて、私を信じていてくれた子どもたちのおかげで、今がある。失敗は怖いけれど、それを「あれがあったから」と成功に変えられるのも、失敗した人の特権。

 「思考停止」は私の理想とは対極にあるもの。そして生徒を恐怖で押さえ込んでいると、そこには明らかに防衛本能が働き、思考停止が生まれる。
だから、私の教室では根気よく話を聞く。子どもたちは口を開き始め、自分の頭で考え始める。

 正直、そういう子どもたちにとって英語を話すことのハードルはとても低くなる。それが私の狙い。自分で考えて言葉を発すること程楽しいことはない。自分で考える人は、人の考えも知りたくなる。
そういう知的な人たちを育てていきたい。
従順な人ではなく。  

2020年06月18日

オンラインフィナーレ月間




 3月から続いたオンラインレッスン。4ヵ月もの間画面の前で勇気を出して英語のレッスンに挑んでくれた皆さんと、残りの数週間を楽しく過ごすイベント開催中です。

 レッスン中に皆さんから取ったアンケートを元に、皆さんが行きたい国に画面上で一緒に旅するのです。
海外に行ったことのない皆さんも、あと10年、15年の間に必ず行くから練習しようね、って飛行機の乗り方から入国審査まで練習。皆さんが今まで学んできた言葉でしっかりカバー出来ることがわかりましたね。とっさの一言をサッと出すことが出来る子どもたちが多くて嬉しい驚きです。

 奮発して買ったグリーンバック(緑の背景)で先生がいろいろな国に行った様な演出。「先生、どうやって行ってるんですか〜」って目をキラキラさせる子どもたち。Where am I?! あちこちの写真を後ろに出すと、口々に国や場所の名前が!思ったよりも皆さん、いろいろな国の様子を知っていますね。どうやって知ったのか、聞くと「アニメで出てきた」とか「地図が好きで、地図を見ていたら載っていた」などなど。どんなものからも吸収して必要な時にサッとその知識を出せる子どもたちの姿、改めて感心します。机に座って勉強だけが学びや知識習得ではないということを、子どもたちが日々教えてくれています。

 フランスの凱旋門の入場料は13ユーロ。1ユーロ約120円だから、幾らかな?イタリアのトレビの泉で泳いじゃった人は罰金が450ユーロだったんだって。幾ら?そんな面白雑学も交えながら、社会?算数?強化の枠を超えて、英語を使って楽しく学んでいます。

 知るって楽しいね。学ぶって楽しいね。
「行ってみたい」「見てみたい」「食べてみたい」そんな言葉が飛び交う、幸せな学び場です。  

2020年06月03日

教える人のハニラミメソッド

 英語教師として、今まで経験上得た知識とノウハウを、どこかでどなたかに役立てていただけたらいいな、と漠然と思っていました。セミナーを開くか、本にまとめるか、などいろいろ考えつつ一向に自分の中で答えが見つからず、このコロナ禍で出来た時間でまずは人からいただいた質問に答える形で動画配信を始めました。
 どうやら、私は自分の指導方法が自分では何が良くて何が人と違うのか、わからない様でした。人から質問をいただくようになって、そのお答えをしている時に自分自身で「なるほど、私はそういうところに気を留めているんだな」と気付くことも多々あり。
この形はとても気に入っています。他の中学英文法の動画の様に動画に手は加えていませんので、動画をご覧にならなくても内容は伝わります。ラジオの様にお耳のお供にどうぞ。

 英語指導者のみなさまだけでなく、ご家庭でお子さんと一緒に英語を学んでみたい方々、英語を教える小学校の先生、また先生の卵さんたちにお役立ていただいている様で、嬉しいです。よろしければ、ゆるりとどうぞ。
ご質問も動画についているリンク「質問箱かインスタグラム」にて随時受付中です。

https://note.com/namio_educator/m/m3a24ea8887d8  

2020年05月18日

英語はツール。マインドを整えよ。



 息子が、コンビニで働いていたネパールの方と話したと言っていた。日本語で気さくに話しかけてきた、と。息子の友達が英語で話しかけたら、英語も普通に話していたらしい。
 母語と日本語と英語と。語学力もさることながら、外国で母語以外の言葉で働きながら人と会話をしようとする姿勢がとても素敵だと思った。英語さえ話せたらなんとかなる、と思っている人に伝えたいことだった。
 よく言われることだけど、言葉が話せるなんて自慢にならない。むしろ、それを使って良い感じの人間関係を作ること、またその努力をすることに焦点を当てて英語指導をしている。そこは絶対にブレてはいけないと思っている。

 今後子どもたちが一緒に働いていくのは、間違いなくこうした高い意識を持って学んだ海外の若者たち。
 英語なんて所詮ツール。日本語だってどんなに上手に話せても、人に引け目を感じて人を攻撃ばかりしたくなる時や、劣等感いっぱいで人がみんな自分より素晴らしく見える時、人と上手にコミュニケーションを取るのは難しい。

 私が感じているのは、そこ。

 人と比べたり比べられたり、「あなたはダメね」って言われ続けたりしたら、卑屈になる。自分のことを愛せなくなる。
 どんな性質もどんな困りごとも自分の愛すべき部分だって教えてくれるのは、身近な大人だったり友達だったりするんじゃないかな。
最近読んだ本に、「赤ちゃんの時から自己嫌悪の人なんていない」って書いてあったけど、その赤ちゃんが成長する過程で「自己嫌悪」に落としちゃうのは周りなんだよね。

 今子どもにプレッシャーを与える大人は、自分自身がどこかで自己嫌悪に陥って、そのまま大きくなっていたりする。
だから、ここで止めなくちゃ。本当にそう思う。
 
 英語教育を考えた時、何を大事にするかを私たちは今一度立ち止まって考える必要があると思う。  

2020年01月18日

みんなの居場所



 教室名物、保護者面談が始まりました。お一人お一人の保護者の皆さんと、お子さんのことをお話しする時間としてお一人30分ずつご用意して始めたのですが、時間が足りない方が続出。ということで、余裕を持ってお一人一時間ずつの希望制にしました。
 希望制にした理由は、子育てをする中でおうちの方の心配事や関心事は英語だけでないのが理解出来るからです。今は英語よりも他の事に限られた時間を割きたい、そんな方にも自由に選択していただきたかったのです。英語教室は長いお子さんで十数年、お子さんのそれまでの人生の大半をご一緒することになります。常に英語のことだけ考えてください、なんて息が詰まってしまいますものね。
 しかしながら、面談に長い時間を取るようになってから更に、おうちの方とのお話の割合が英語やお子さんのこと半分、おうちの方ご自身のこと半分、みたいになってきてそれもまた楽しいです。私は人の話を聴くのが大好きです。人が自分の好きなものの話をする姿が好きなのです。もちろん私自身が全く関心のないことでも、苦手とするものでも全然良いのです。ただ、好きなことの話をする人は輝いていて、幸せなオーラに満ちていて、それを一緒に感じるのが好きなのかも知れません。子どもたちの話も、そしておうちの方々のそういう話を楽しく聴かせていただける、それがとても幸せなのです。
 そしてもちろん、おうちの方が不安に思っておられる事などを知ることが、お子さんへのアプローチのヒントになることもあります。学校や教育に関して皆さんよりも少し多めに経験や知識があるので、実際はそこまでご心配されなくても良いですよ、ということも多々あります。
広告をはじめ、今社会全体が煽り煽られて皆が焦りを感じながら過ごしています。しかし、実情は根拠のないただの宣伝、謳い文句であることも多いのです。

 私が大事にしていることは、子どもたちの自尊心を大切に伸ばすこと。根拠のない自信で良いのです。まだ小さくて若くて可能性十分な子どもたちの限界を今決めてしまう必要はないのです。ただ明るい前向きな言葉で子どもたちを励まし、勇気付けて、仮に自分が失敗したと思うことや恥ずかしい気持ちになったとしても、先生は絶対にあなたのそばにいるよ、と伝え続けることが私がすべきことだと思います。
決して「それが出来ないとみんなに遅れる」とか「ちゃんとした大人になれない」などと脅す事ではありません。

 おうちの方にも、これだけはハッキリ言わせていただいています。
「英語に関してのダメ出しは絶対にしないでください。ただ褒めてください。」と。
調子に乗る?いいんです。調子に乗せてください
大好きなおうちの方の言葉が良くも悪くもお子さんにどう影響するかを、私は知っています。
お子さんを褒めるなんて照れ臭くて、という方はまずは演技でもポーズでも良いです。ほぉ、と関心を持ったり感心してあげてください。
それだけで、お子さんは驚く程自分で学んでいきます。
 今まで私たちがされてきた、してきた「脅し」や「焦らせる」教育と真っ向対決していきたいと思っています。私は自尊心にだけフォーカスしています。
なぜなら、それがお子さんを将来的に末長く自発的に学ばせ、伸ばしていくからです。

 保護者の方に言われて驚いた言葉がありました。
「子どもが家で、ハニラミでは無理をしなくていい、って言うんです」
「ここはパワースポットですか?」
 私は何もしていません、何もしないから良いのかも知れません。
子どもたちやおうちの方々が、焦らず、不安を感じず、自分は自分で良いんだと思える場所を作りたくて、今日も教室運営をしています。

 目に見える結果はすぐに出ています。それが必ずしも数字じゃないから、気付きにくいかも知れませんが。
お子さんが授業中に意見を言います。英語で感情を表します。文字を読み始めます。積極的になります。人前で話します。
でもそのどれがお子さんの持ち味か、それは人それぞれ。無限大です。
どうぞお子さん、またご自身の「出来ない部分」ではなく「出来るようになったこと」にフォーカスしてくださいね。

 ハニラミは皆さんの心の居場所でありたい。
そう思っています。今年はもっと。
  

2020年01月04日

2020年の英語の使い方 〜 こんにちは。Do you speak English? 〜



 2020年。今年はオリンピックイヤーということで、私たちにはその言葉以上にいろいろなことが期待されている年。
英語教育もここを目指して変わってきたような気がする。そんな年明けに、私たちは今年どんな風にどのくらい英語を使えばよいのか、について書きたい。

 私は以前強烈に日本に馴染みたいと願っていたアメリカ人の同僚から「教室では構わないが、職員室では英語で話して欲しくない」と言われたことがある。その時は軽い衝撃を受けた。日本で暮らしていると、『欧米人っぽい人には英語で話すべき』みたいな共通認識があって、私自身も海外でも日本国内でも欧米人には英語で話すのが当たり前だ、という暗黙のルールが染み付いていたから。
しかし、彼がこう言った時に例に出したことがとても納得いったのでここにシェアしておきたい。
『もし君が英語を学びにアメリカに行ったとしよう。その時に、もし現地の人たちが君に毎日日本語だけで話しかけてきたら、どう思う?』
なるほど。そういうことか、と思ってそれから私は英語の指導をする時には、まず生徒には「日本で話す場合は最初に日本語で話しかけてみて、難しそうだったら英語を話すかどうか確認するように」と伝えるようになった。
 
 しかしだからと言って「じゃ、英語使うことないじゃん」と言われると、それもどうかと思う。日本語を学んできて日本で使ってみようと張り切って遊びに来ている人には是非躊躇せず日本語でのコミュニケーションを楽しんで欲しいと思うが、もしそこで行き詰まった時に英語が大活躍するのだ。
それは相手がアメリカ人やイギリス人以外の場合でも同じ。あれ?今の日本語はちょっと難しすぎたかな、と思った時に少し英語で補足することでよりコミュニケーションを密に取ることが出来る。
 英語を使って海外の人をもてなす、というとかなりハードルが高めに感じるけれど、ゆっくりとした日本語の会話の中でちょっと英語でお互い理解を助けながら、となるとなんだか自分にも出来そうな気がしてくる。実際日本語を話せる海外の人は少ないが、そういう努力をして日本に来ている人がいるということは知っておいた方が良いだろう。今回タイトルに掲げている「こんにちは」は、まず最初に日本語で話しかけても大丈夫、ということ。そしてそこで相手がどうも日本語が全く無理そうだ、と思ったところで次の質問。"Do you speak English?"

 以前海外で面白い経験がある。私が泊まったホテルでレンタカーの申し込みをしていたところ、レンタカー会社の韓国人男性は英語を話したので英語でやりとりをしていたら、そこにロシア人男性が来た。彼は英語を全く話さなかった。そこでその韓国人男性と私が一生懸命身振りやスマホを使ってなんとかロシア語でその男性にレンタカーのシステムを説明した。日本人が側から見たら私たちアジア顔の二人よりもその金髪で目の青い男性の方が英語を話していると思うだろう、でも現実はその逆。
 ヨーロッパの方々が、「日本人は私たちを見るとすぐに英語で話しかけてくるけど、私は母国語しか話せない」というのは、よく聞く話。例えばドイツ出身でドイツ語と日本語だけしか話せない人に、一生懸命英語を話す、ということをしてしまうこともある。
また、ある人が「日本語を少し話してみた後にずっと英語で話しかけられたら、自分の日本語はまだまだ十分ではないと判断された気がする」と悲し気に語っていたのも印象的だった。

 英語を学ぶ必要がある、というのは正しいのだけれど、英語がないと全く話せないのかというとそうでもないかも知れない。
まずは日本語で笑顔で話しかけてみて、お手上げだったら周りの人と協力すれば良い。「英語を使うこと」を目的にするのではなく、日本を楽しみに来た人たちと楽しくコミュニケーションを取ることを目的にしよう。手段はその時その時で違っていい。
まずはハードルを下げて、「こんにちは。」と笑顔の交流をしてみよう。