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2018年03月18日

親子えいごサークル2017年度修了



 月に一度の癒しと学びの時間、親子えいごサークルも今年度無事修了です。
いつもは数日前にメルマガでおうちの方々にお題をお送りするのですが、今回ばかりは前準備無し。突然『日本語で大丈夫です♪お子さんの良い所を3つ、教えてください』とリクエストしました。
もちろん私のサークルですから、問いつめたりはしません。うまく出せない方も多いかな?と思いながら、なんとなく雑談みたいに振ってみたのです。
ですが、皆さん、ものすごく細かく話してくださいました。もっともっと言いたい…そんなご様子に、私も思わず顔がほころんでしまいました。お子さん方がまた隣でニコニコしてるんですもの。おうちの方の愛をたくさん感じて幸せな時間でした。

 そして始まります、子どもたちの活動タイム。いつもの通り、ご挨拶のThe Hello Song、そしてお天気ソング…と歌って、お名前ソングでビックリ!なんと!今日は全員が大きな声でご自分の名前を言えました。少しずつ少しずつ、焦らずゆっくり毎月皆さんのバケツに英語の歌や言葉を注いで…それが溢れ出してきたのですね。本当に嬉しかったです。でもビックリしているのはおうちの方や私の方で、本人は至って当たり前、という顔をしてサラッと言ってくれました。
今日はお名前だけでなく、"Thank you!!"などの挨拶もサッと飛び出してきてビックリ。親子えいごサークルの醍醐味です。

 本当に今年も温かい時間を、ありがとうございました。このサークルは年少さんまで(3歳児まで)ですが、次年度もたくさんの継続ご希望をいただいて、感謝でいっぱいです。また来年度もゆっくりのんびり、楽しく遊ぼうね!

 最後に皆さんにお伝えしましたが、今お子さんの良いところをたくさん教えてくださるおうちの方々、今後「もっと、こうなってほしい」と希望がどんどん膨らんで、お子さんの気持ちとのギャップが生まれてくることがあります。そうやってすれ違ったり、分かり合ったりしながら一緒に育っていく中で、どうぞ今日教えてくださったお子さんの良いところ、時々思い出してくださいね。

 皆さんをお見送りした帰り、トイレの前を通りかかると中から "Hello~,Hello~,Hello, how are you?♪” と誰かが歌っている声が聴こえました。

鼻の奥がツーンとしました。

可愛いお子さん方の英語との出会い、御一緒出来て本当に幸せです。  

2018年03月12日

『言ってみて良かった』



スピーチの練習中に、『特に伝えたい部分に星印つけておこう』と言うと、一人の生徒が『先生は、星印をどこから始めますか?』と聞いた。

『え?右下』と言うと、『えぇ〜?』と予想外の反応。
聞くと、そこにいる生徒と私、皆書き出す場所が違っていた
『これは面白いよ!すごい発見したね。明日学校でみんなに聞いてごらん。おうちでも聞いてごらん。』
しばらく人の描き方を真似してみた。
『描きにくい。。。』
やっぱり自分が慣れているのが一番描きやすくて形も整っている。

このふとした一言から、私は「自分が当たり前だと思っている事が、それぞれ違う事。そしてどれも星がきちんと描けている、という点で正解であるということ」という、かなり深いことを学ぶ機会を得たと思った。
率直に生徒に感謝すると、照れくさそうに、嬉しそうに
『言ってみて良かった』

不思議や疑問を一緒に考えるの、楽しいね。
そして、みんな違って、みんな良いんだってことが分かって、嬉しかったね。

英語教室だけど、この旅路は道草が実に多いんです。
それが、私の教室なんです。
道草だらけだけど、でもみんな力、付けてるんです。

そして何より…
『言ってみて良かった』
なんて言葉が自然に出る場所、最高じゃありませんか。

子どものクラスでも、大人のクラスでもどこでも、その日に発言してくれた皆さんにはレッスンの最後に『ありがとう』と言います。
『このレッスンを、一緒に作ってくれて、ありがとう。あなたのお陰で、今日のレッスンは学び深いものになりました』と。
私にとって、レッスンはナマモノ。ライブなんです。  

2018年03月09日

ハニラミ中学レッスン改革



今日、教室のある町では一斉に中学校の卒業式が行われています。
義務教育からの卒業というのは、本人たちが思っている以上に大きな船出で、高校生になった子どもたちが一番楽しんでいるのは、「ある程度、自分の判断が通ること」の様に見えます。中学校では、その判断のベースとなる「思考」して「表現」する場が十分あったでしょうか

教室では、小学校クラスから進学した中学生も見ています。これまでに数回入試を経験しましたが…中学生を見ていて、私なりにレッスンを根本から見直すことにしました。実際中学生に英語を教えるのは、比較的楽です。ただ決まったルールと、習う単語を一方的に浴びせても、それが授業として成り立つからです。

もちろん私の教室では、英語を話す事が前提の子どもたちなので、中学生レッスンの中でも習った言葉を使って自分の身の回りの事、気持ちなどをサッと話す時間を散りばめています。私が突然、「じゃ、今習った受動態使って自分のこと話して」と言っても、しっかり話し、しっかり聴いて理解をしてくれる仲間がそこにいるのです。思いきりスピーキング出来る場があること、そこが英語教室から上がった子どもたちの強みだと思います。

そんなレッスンですが…2018年度からは90分のレッスンの内最後の30分を自分時間とします。帰っても良い、英語以外の勉強をしても良い、英語の質問に来ても良い、ただ自分ですることを考えて進める時間にします。どんな時間になるのか…今からワクワク。体調が悪ければ帰って早く休む、宿題を全部ここでして帰りたければ、ここに残る。今日のレッスンの箇所を復習したかったら私に聞きにくる…勉強だけでなく、時間の使い方そのものを「考えて」「自分で決める」時間にしたいと思っています。その決断に、私は絶対何も言わないことを保証します。その本人の判断を尊重します。

今中学生を見ていて思う事は、「常に何かに追われている」ということです。学校の課題が多く、その一つ一つが事細かに決まっているのです。子どもたちが独自の判断をする余地もなく、ただ目の前にあるものをこなしている様に見えます。体調が悪くても、自分の心の異変に気付いても、休むと言い出せない状況があります。

よく「塾に行っても全然成績が上がらなかった」という言葉を聞くのですが、成績を上げるのは「塾」ではなく「自分」なのです。自分がどんな問題で間違いがちなのか、何を優先すべきか。そんな判断をまずは自分でして欲しいと思いました。それが許される場所が必要なのでは、と思ったのです。

もちろん私はプロですので、その子にとって何が必要で何が足りないかは、見ていてすぐに分かります。ですが、ここで私がすることは、本人がそこを見つけられるかどうかを見守る事です。そのための仕組みを繰り出していきながら、少し様子を見てみようと思います。

自分で考え、判断する事が出来る様になった子どもたちは、きっと学校でも塾でもどんどん自分に必要なものを吸収していくことでしょう。
来年度は子どもたちの思考・判断・表現のベースを作る、そんなチャレンジをしてみたいと思っています。
  

2018年03月07日

憧れ




 大好きなアーティストが『飛行機』を成功のシンボルとして歌っていたのが印象的だった。飛行機に乗るのが憧れだった少年時代。今はその飛行機で世界を飛び回っている…そんな歌。
それを聴いて、ふと思い出したことがある。

 私は飛行場に比較的近いところに住んでいたからか、子どもの頃は乗ったこともない飛行機が身近な存在だった。手を振れば乗客の誰かが目を留めてくれそうなくらい、飛行機が近い。飛行機を見たらいつも、手を振っていた。

 ある日、学校の社会の時間に「航空会社に手紙を書こう」という活動があった。私のグループが手紙を送る先は「大韓航空」。幼い頃から空を見上げていて、あの大胆な水色が綺麗だったので、嬉しかったのを覚えている。手紙の内容は、確か「今、社会で航空の勉強をしています。」という感じだったと思う。他に何て書いたんだったっけ…しばらくして、航空会社から返事が届いた。

 その時の喜びは、今でもドキドキするくらいよく覚えている。今みたいに世界の誰とでも簡単にコンタクトが取れる時代ではなく、増してや「雲の上の存在」だった外国の航空会社の人。届いたパンフレットを穴が空く程眺めた。その時に何かグッズみたいなものが入っていたけれど、舞い上がり過ぎてあまり覚えていない。ただただ嬉しかったこと、そしてパンフレットに載っている写真がとても綺麗だったことを覚えている。

 その10年後、憧れの飛行機に乗ることになる。私が初めて一人で海外生活をするために乗り込んだのは、大韓航空。幼い頃に見上げていた憧れのスカイブルーに乗って、私をひっくり返す旅に出た。

 それから更に21年経った今でも、過去の私のドキドキとワクワクは、私に同じくらいの興奮を与えてくれる。そしてその小さな点が繋がって線となり、大きなスクリーンになって私に実にいろいろなものを見せてくれたものだ…と思う。
 
 こうしている今、この一点もその大きなスクリーンを作り出す一つの点だと信じて、私は今を生きている。