2018年07月14日

自分で掴める人になれ



 最近教室からの卒業生の話を聴いていると『高校でも英語が楽しい』『高校の英語のテストは常に高得点』と言われます。その結果よりも嬉しいのは、英語がその子を励まし明るくしているものになっていることです。

 中学生は、とかく受け身の学習になってしまいます。「塾にさえ行っていれば、点数が上がる」そんなことがあるなら魔法です。上がっている子は、塾でも学校でもしっかり自分に必要な物を自分から受け取っているのでしょう。ただその場にいるだけの子は、どこにいても必要な物を得てはいないのです。

 「受け身」に慣れ過ぎると、高校以降で苦労します。自分で動かなければいけない時に、動けない

 私が教室でしていることは、自分から掴む事です。
昨日中学生に『先生の教え方は分かりやすい』と言われて励みになりましたが、それは受け取り手のあなたが、しっかり必要なものを受け取って活かしているからだよ。と伝えたいです。とにかく授業中の質問が多くて素晴しい。大小様々ですが、私も唸る程の良い質問がたくさん出てきます。

 掴んで活かす。
実はとても難しいことです。でもそれが出来る様になれば、これからの人生、主体的に生きていけます。勉強や仕事でもクリエイティブになれます。そんな人生は楽しいものです。

 今年から、中学生は1年生が終わると同時に卒業になります。1年生の間に自分で掴むことを学び、2年、3年でそれを自分のモノにして欲しい、という気持ちと、私自身のワークライフバランスのためです。

 ということで、今、魂の授業展開中。
しっかり受け取ってくれてるみんな、ありがとう。  

2018年06月19日

幸せになるために



 よく「英語教室に行けば英語が出来るようになる」と思う子がいますが、それはある意味正しくて、ある意味間違っています。

 私は家でも教室でも、子どもたちに「自分の人生を生きる」ことを伝えたいと思っています。
口を開けて何かが入って来るのをジッと待っているような子がいます。そういう子は、まず伸びません。伸びしろはたくさん見えているけど、本人が伸びようとしていないのです。ただ、その子がひとたび自分から掴みに行った時の伸びは本当にすごい。感動ものです。
 私の仕事は、まず一人一人の子が自分で掴もうと思えるように、言葉をかけたりレッスンの中に仕組みを作ったりすることなのです。

 子どもたちには時々話をします。『先生はレッスン中、みんなにボールをいっぱい投げてる。それをみんなが受け取るかどうかは、みんな次第。でも、確実に言えるのは、しっかりキャッチしようとしてくれている子は伸びてる。きっと学校でもおうちでも、いっぱい良いものをいろいろな人が投げてるけど、それに気付かない人もいる。自分からボールを取れる人になろう。』

 誰かがしてくれることを待ってる。出来なかったら、人のせいにする。そんな人は大人になっても伸びません。もちろん英語教室や塾に行ったからといって、何も身につかないでしょう。

 もう一つ、お話ししておきたいことが。
いろいろな場所の『○○高校に○人合格!』は、ダイエットの『これをしてマイナス15キロ!』と何ら変わらないということです。『これを聴いているだけで、英語がペラペラに』と同じことなのです。出来た人がいる、でも出来ない人も山ほどいる、そういうお話です。
特に『英検を○歳で○級合格!』にお子さんを重ねないでください。
英語も一つの趣味みたいなもので、国旗を覚えたり、電車の名前を覚える様に、英語にハマる子が時々います。それは人の趣味趣向の問題です。そこで英検がその子にとってさほど高い壁ではなかった、というのはその子にだけ当てはまる事で、みんなに当てはまる訳ではないのです。

 憧れやモデルは自分が向上していく上で必要だと思いますが、それをお子さんに重ねないでください。お子さんは、希望していないモデルに当てはめられた時、とても苦しい想いをするからです。子どもたちは健気に親の思う様になろうと務めますが、本当にしたいことに合致していない場合は、ものすごい無理がかかってしまいます。そしてモデルの様になれずに、おうちの方を悲しませることが、一番お子さんにとっては辛い事なのです。結果、自己肯定感が低くなり、自分なんて…ということにもなりかねません。
 お子さん自身のことを伸ばす方に目を向けた方が、ずっと親子共幸せでいられるのです。人は好きな事には一生懸命になります。あなたにしかないもの、あなただから出来る事。それを嬉しく見守ってくれる人がいたら、いつまでも自分らしく生きていくことが出来るでしょう。

 当英語教室にも、毎日の様にミラクルは起きていますが、私が「英検○人合格」や「○○高校合格」を掲げないのは、そういう理由からです。
お子さんが自分で憧れるもの、それがお子さんを素敵な未来に導きます。
そのために私たちが出来る事は、とてもシンプルなのです。
  

2018年05月13日

バイリンガルコース



 私の教室では、「ことばを使うこと」に着目しています。
「英語」を教える…ことの前に、まず「やってみよう!」の気持ちになることが大切です。
励まし、何度も話すチャンスを作り、小さな成功体験をたくさん積んでいる間に、子どもたち自身が自発的に英語を使って話し始めます。

 その最初のパート、「励まし」はレッスンの中では常に心がけていること。そして、もっとやってみたい!と思った子どもたちには、ネイティヴの先生とのレッスンやキャンプ、ゲストをたくさん招いて英語だけでミッションクリア!のイベント、たくさんの人の前での暗唱発表…など、英語を使う機会、そして私以外の人ともたくさん触れる機会を作っています。

 その一つが、このバイリンガルコース
月に一度、ネイティヴの先生と一緒のレッスン。Nami先生は日本人だから日本語を分かってもらえる…という少しの安心感がありますが、そこから更に前に進んで日本語が通じない環境でのレッスン。
最初はモジモジ緊張気味の子どもたちですが、先生がどんどん英語の世界へ楽しく誘ってくれます。そしてあっという間にこんな風に、「言いたい!言いたい!」とジャンプしながら発表。英語が通じることが当たり前になった子どもたち、自信たっぷりになってウキウキしながら帰って行く後ろ姿を嬉しく見送ります。

 レッスン中、私は時々後ろで仕事をしたり、振り返りシートを配ったり、わざと席を外したり…いずれにしても一切言葉を発することなくただ眺めていました。でも誰も私に助けを求めてくることはなく、先生の英語をしっかり聴き取り、堂々と自然な英語で答える子どもたちに、私はただただ感心していました。
こうして客観的に子どもたちを見る事は新鮮で、また皆さんの良いところがたくさん見つかりました。
皆さんの日々の頑張りの結果ですが、なぜかNami先生まで褒められて、とっても嬉しかったです。

 私の伴走で、皆さんがより快適に走れているとしたら、それは本当に幸せなことです。
  

2018年04月29日

英語教室の選び方



 私は体験で見えた方々や、英語の先生になりたい方々に必ずお伝えすることがあります。
英語教室は様々で、英語教師は様々。それぞれの経験や知識を元に指導するのですが、その経験や知識の広がりがとにかく広いのです。
なので、当然それぞれかなりバラエティーに富んでいて、その中から自分らしいものを選び取る必要があるということです。

 どうぞ、自分のニーズに合う場所を選んでください。人が良いと言ったから、あの人の英語力が伸びているから…も大事かも知れませんが、皆さんが大切に思っていることと、その先生が大切にしていることは一緒ですか。そこを是非見てください。

 私は今の教室を始めてもうすぐ10年目に入ります。その前に塾や教室で国語、英語を教えていたことを考えると、20年以上教育に関わっていることになります。その中で、自分の経験から私にも自分スタイルが産まれました。教室を始めたばかりの頃は、みんなに100%好かれたいと焦ることもありましたが、今は100%であってはいけない、と思う様になりました。いろいろな人がいて、いろいろな考え方があっての社会です。
そこで、私の教室に来られる方々は、出来ればお見えになる段階で私と考え方が近い方々であって欲しい、私のスタイルを分かりやすくしておきたい。その想いからブログやyoutubeで発信を始めました。

 皆さんも、近くに気になるお教室があったら、どうぞ体験に行ってみてください。是非お子さんの声も聴いてみてくださいね。そして、次にその先生が発信しておられる何かしらをチェックしてください。英語教室は、お子さんが長い間関わる場所です。まずはおうちの方々が、お子さんに英語を通じて何を学んで欲しいかを出来るだけ具体的に描いてください。

 最後に、体験に行ったその場で決めない様にしましょう。訪問販売的なものはより、気を付けてください。必ず持ち帰って、お子さんと相談して、御自身もしっかりその習い事に向き合ってから、決めてくださいね。
私は以前少しだけ英語教材の営業に携わったことがありますが、その手法は当然いかにお客さんを落とすかにフォーカスされています。考え直したり、相談したりする時間をいかに与えずに判を押させるか、そこにお子さんやおうちの方々のご都合や希望は皆無です。
 体験に行ってからお断り…は気まずい…等思われる方もおいでですが、私がいつも皆さんにお伝えすることは、「申し訳ない…と思わずに『ハンバーグを食べたいと思っていたのに、間違ってお好み焼き屋さんに行っちゃった』くらいの感覚でお考えください。求めるものがそこになかった、というだけのお話ですので、そこは皆さんの感覚とお子さんの相性などを優先させてくださいね。」
 人に気を遣ったり、その場のノリで…では習い事が持続しない等後々に影響が出てきます。

 習い事選びは子どもファースト。その場のノリや噂などで判断せずに、おうちの方御自身がお子さんにプレゼントしたい力、願い、それに向き合う良いチャンスにしてみてくださいね。

 皆さんに良い出会いがありますように。  

2018年03月09日

ハニラミ中学レッスン改革



今日、教室のある町では一斉に中学校の卒業式が行われています。
義務教育からの卒業というのは、本人たちが思っている以上に大きな船出で、高校生になった子どもたちが一番楽しんでいるのは、「ある程度、自分の判断が通ること」の様に見えます。中学校では、その判断のベースとなる「思考」して「表現」する場が十分あったでしょうか

教室では、小学校クラスから進学した中学生も見ています。これまでに数回入試を経験しましたが…中学生を見ていて、私なりにレッスンを根本から見直すことにしました。実際中学生に英語を教えるのは、比較的楽です。ただ決まったルールと、習う単語を一方的に浴びせても、それが授業として成り立つからです。

もちろん私の教室では、英語を話す事が前提の子どもたちなので、中学生レッスンの中でも習った言葉を使って自分の身の回りの事、気持ちなどをサッと話す時間を散りばめています。私が突然、「じゃ、今習った受動態使って自分のこと話して」と言っても、しっかり話し、しっかり聴いて理解をしてくれる仲間がそこにいるのです。思いきりスピーキング出来る場があること、そこが英語教室から上がった子どもたちの強みだと思います。

そんなレッスンですが…2018年度からは90分のレッスンの内最後の30分を自分時間とします。帰っても良い、英語以外の勉強をしても良い、英語の質問に来ても良い、ただ自分ですることを考えて進める時間にします。どんな時間になるのか…今からワクワク。体調が悪ければ帰って早く休む、宿題を全部ここでして帰りたければ、ここに残る。今日のレッスンの箇所を復習したかったら私に聞きにくる…勉強だけでなく、時間の使い方そのものを「考えて」「自分で決める」時間にしたいと思っています。その決断に、私は絶対何も言わないことを保証します。その本人の判断を尊重します。

今中学生を見ていて思う事は、「常に何かに追われている」ということです。学校の課題が多く、その一つ一つが事細かに決まっているのです。子どもたちが独自の判断をする余地もなく、ただ目の前にあるものをこなしている様に見えます。体調が悪くても、自分の心の異変に気付いても、休むと言い出せない状況があります。

よく「塾に行っても全然成績が上がらなかった」という言葉を聞くのですが、成績を上げるのは「塾」ではなく「自分」なのです。自分がどんな問題で間違いがちなのか、何を優先すべきか。そんな判断をまずは自分でして欲しいと思いました。それが許される場所が必要なのでは、と思ったのです。

もちろん私はプロですので、その子にとって何が必要で何が足りないかは、見ていてすぐに分かります。ですが、ここで私がすることは、本人がそこを見つけられるかどうかを見守る事です。そのための仕組みを繰り出していきながら、少し様子を見てみようと思います。

自分で考え、判断する事が出来る様になった子どもたちは、きっと学校でも塾でもどんどん自分に必要なものを吸収していくことでしょう。
来年度は子どもたちの思考・判断・表現のベースを作る、そんなチャレンジをしてみたいと思っています。
  

2018年02月27日

自分を引っ張り出す




 教室では春の発表会に向けて、各クラス準備中。2年以上英語を学んでいる6年生は、英語スピーチ制作中です。
実は私、この作業が大好きなんです。元々日本語でも英語でも文章を書くのが好きで、物を書く仕事もしていましたので、作文指導は得意中の得意。まずは日本語と英語の壁を取り払って、自分の言いたいことをただ、オリジナルのシートに書き込みます。

 そこからが面白い。
子どもたちが書くのは、大体「〜になりたい」「〜が好き」という事実のみ。
そこで、その理由を尋ねます。

「え?何となく」

『あのね、「何となく」っていう理由ってありそうで、実は無いのよ。必ず何か理由があるはずだから、ちょっと引っ張り出してみようか』
インタビュー方式で、子どもたちの心の中を探ります。

一つ一つの理由を探る、自分と向き合う旅の始まり。
そして、必ず出て来るんです。会話の中で子どもたちの内から出てくるイメージや簡単な言葉を、一緒にかき集めます。
イメージで出て来るものを一緒に感じながら、それを習った英語に落としていく。その作業がまた楽しい。

「その表現、ここで使えるんだ!」
「こんな言い方したら、まどろっこしくなくてストレートに伝わるね。」


 最初は「え?何となくですよ〜」と言っている子どもたちの顔が見る見る明るくなっていって、自分探しの旅を楽しむ様になります。
その過程がたまらなく楽しいのです。出来上がったスピーチは世界に一つだけ。
その子の心の中がキレイな言葉で整理され、表現された物になります。

 さて、スピーチが出来たら次はどんな風に話したら、人に伝わるだろう。
「伝える」を探す旅。
まだ終わらない旅。産みの苦しみがあるからこそ、産まれた物は美しい。

 後一ヶ月。

教室で一緒に学んできたことでどんなことが出来るかを、一緒に体験します。
その中で私自身も子どもたちに励まされ、勇気づけられ、また気持ち新たに新年度を頑張ることが出来るのです。

本気で自分と向き合う経験をすれば、表現する力がつけば、これから先自分の力でしっかり歩いていけるでしょう。
「なんとなく」と言いながら生きていくよりも、ずっと楽しくて学びの多い人生になると信じています。  

2018年02月03日

分からないが分からない?!




 教室での指導の中で、中学生が『分かりやすい』と言ってくれるのが、とても嬉しいです。

 分かりやすいレッスンの為に私が心がけていることは、簡潔であること、目的がハッキリしていること、です。
「これをするために、これがこうなっている。以上!」という感じ。
新しい情報はまたその内容に慣れてから付け足していきます。
 子どものキャパを越えないことも大切。相手の様子も見ずに、ただカリキュラムをこなすだけでは、伝えたことはほぼ伝わりません。また日によって子どもたちのコンディションも違います。

 私は英語学習者と向き合うために、自分が過去に英語学習で苦しんだことをたくさん思い出す様にしています。そして今も、新たなことにチャレンジして、学習者の気持ちを体験する様にしています。
 去年辺りから再び学び始めた韓国語は未だに難解ですが、学びの中で何が知りたいのか、どうすればもっと自分のモチベーションが上がるのか…を研究しながら取り組んでいます。(ですから、上達はゆっくりで良いのです)

 高校生の時、物理がものすごく苦手でした。その時に物理を担当してくださった先生が言われた一言が未だに忘れられません。
『お前たちが何が分からんのか、俺には分からん』
高校生ながらに、とても違和感があったのを今でも鮮明に覚えています。

 私は中学生に「学校の勉強は、決してテストの為だけのものじゃない」と伝えています。中学校で習う表現一つで、いろんな事が伝えられる。
例えば比較を習ったら、それぞれ自分の身の回りのことや興味のあることを比較を使って話してみます。"without"を覚えるために、I cannot live without...をそれぞれが語る時間を作ります。教室の生徒は慣れているので、サッとその言葉を使って話してくれます。
その積み重ねの中でテストで良い点が取れたらそれは大きな自信となり、次へのモチベーションとなり皆さんの頑張りを後押ししてくれるでしょう。
でも、皆さんがしていることは、飽くまでも『自分が幸せになるための作業』なんです。

 私は何でもすぐにうまくいくタイプではありません。面倒くさがりやで、好きなことはすぐするのに、嫌なことは後回しにしてしまいます。そんな自分にコンプレックスはあったし、何でも器用に出来る人を羨ましく思うこともありました。
 でも今は、そんな私だからこそ子どもたちの心の側にいられるのだと思います。

 仮に私がいつかちゃんとした大人になれたら…そうなっても絶対に言いたくない言葉は、「『分からない』が分からない」です。でもこれからもずっと私の中身はきっと永遠の小学生でしょう。  

2017年09月27日

ヤル気が出ないんです



 ある生徒。教室に入って来た時から…あら、いつもと表情が違う。
レッスン中もなんとなく気が抜けてる気がする。
ちょこちょこ興味ありそうな内容を盛り込みながらレッスン。
ヤル気ないなりにも、よく頑張っている。
でも、分かる。あなたが自分自身に感じている違和感。

レッスンが終わって、帰り際にその子がポツリ。

 『ヤル気が出ないんです』

あるあるー、先生もあるよ〜
特にこの時期ね。うん。
大丈夫。いつも全開じゃなくていいの。
ゆっくりしておきなさい。また上がってくるから。心配ないよ。

 『いや、なんか上がってこられる気がしません…』

 あはは。大丈夫よ。底についたら上がるしかないから。
一回底に手をついてプーンって上がっておいで。
…と、ボールみたいに弾むジェスチャーをして見せた。

 『あはは』

 子どもが前向きな笑顔で教室を後にしてくれたら、嬉しい。
そして、何より心の内を話してくれたことに、感謝。

 「このままダメになってしまうのでは…」
モヤモヤした気持ちと、その先の自分がわからない不安が伝わってくる。
自分で自分が信じられなくなっても、誰もあなたを信じていない様に見えても、
私はあなたを信じています。

先生が「大丈夫」っていうんだから、絶対大丈夫。
そういう人間関係を作りたい。
その一点を強く願いながら、子どもたちと過ごしています。  

2017年09月24日

レッスン=ライヴ



 当ハニラミのレッスンがどう行われているかというと…一言で言うと、自由です。
確かに、テキストに沿って進めるレッスンは理想的ですが、学校でも塾でも、そういうレッスンが行われているので、私は敢えて進度に囚われないレッスンを心がけています。

 もちろん私が絶大な信頼を置いている最高のテキストや教材(ハニラミ調べ)を使っています。が…残念ながらテキストがどんなに素晴しくても、誰に対しても同じレッスンをすることが有効か…というと、そうではありません。子どもたちと毎日向き合ってる内に、このクラスにはどうやってアプローチしたら良いかな、また同じクラスでも先週とちょっと様子が違う。今はイベントシーズンだからみんな疲れているな…等々、感じるままにレッスン内容を変更していきます。

 私が目指す着地点は、どんなに疲れた表情で来ていても、最後は笑って帰って行くこと。大事なのは、その笑いが前向きだということです。「よーし、がんばるぞ!」と思ってみんなが帰ってくれたら、それで満足です。そして英語をたくさん話すこと。たくさん声を出す機会を与えます。

『今日中にこのユニットを終わらせなくちゃ』
『今日ここまでいけなかったから、私はダメな教師だ…』

と思うことは教師にとってマイナスでしかない、ということに気づいたのです。そして、もう一つは心が柔らかく耕されていない限り、いくら良質の肥料を入れても、種を植えても、育っていかないということです。

 ある日のレッスンでは、秋のイベントの練習のせいか、みんなの顔が疲れて見えます。
"OK, let's draw pictures of...Minions!"
みんな一瞬『え?』という表情。「いいからいいから…」と全員に白い紙を配って、何も見ずに頭の中にあるミニオンズの絵を描こう!制限時間は2分。
みんな突然のチャレンジ。何度も消しては描く子…全く手をつけられない子…周りを見渡す子…そしていつも手を挙げない生徒がサラサラと描き進める…それぞれの子どもたちの無茶振りに対する反応が興味深く、子どもたちの新たな一面を見るのが楽しいのです。

 2分後。ホワイトボードに貼り出したみんなの絵を見ながら『そっか〜』『目、そうやったね〜』それぞれが完璧でないにしても、それぞれの中に残っているイメージで描き上げた絵に感心し合って唸っています。私は、子どもたちが私の無茶振りに自分なりに反応したこと、しようとしたことを賞賛します。何にせよ、飛び込む勇気が素晴しい。それ以上も以下もない。それで終わり。そこから何を感じるかは、子どもたちの中の話。
 
 そこからのレッスン、どれだけ会話が盛り上がったか、子どもたちが意欲的に話し出したか…はお話しするまでもないでしょう。
そんな事を重ねてみんなで語り、頑張りを認め、励ましながらのライヴ感
たまらないんです。

 実はこれ、私が子どもの頃、兄弟や家族とよくした遊び。家庭内のコミュニケーションにかなり役立っていたと思います。
是非、ご家庭でやってみてくださいね。  

2017年09月19日

2017年合同英語暗唱大会レポート(裏)




 合同英語暗唱大会が終わりました。

 この大会、今年で5回目を迎えますが、普段はそれぞれが個人教室を運営している9名の英語教師が、自分の生徒たちに大きな場所で発表する場を作りたい、そう考えて企画した手作りイベントです。

 私達は普通のフランチャイズ英語教室と違い、同じ教材を選んで使っているというだけの繋がり。方針も方法もそれぞれのオリジナル。それぞれ自分の経験の中で、求めてここに集まった、とても興味深い仲間なのです。
 以前、某英語教室に努めていた、海外から戻って来て会社員をしていた、旦那さんの海外赴任に一緒に行っていた…そんな人達が、何か強い意識を持って選んで集まった…それが、私たち

 普段はそれぞれの教室を運営する個人経営者。英語教室を持つ教師は、一匹狼になりがちです。しかしそれが横に繋がり、それぞれの経験や知識が混じり合った時、これ程までに大きな力になろうとは…私達自身が一番それを感じています。
「よし、やってみよう!」と集まった私達は、自分たちの仕事の合間に一年の半分以上を企画と準備に費やします。

そして迎えるこの日。

 ステージ上の子どもたちに目を細め、全力が出せるように心で念じながら、それぞれの持ち場を守り、大会を成功させる為に細心の注意を払う。
教師であり、運営側でもある…そのプロ意識心のバランスが、私達自身をも大きく成長させてくれます。
大会自体も最初は私達の想いあふれる手作りイベントだったのが、子どもたちの努力、支えてくださるおうちの方々、審査をしてくださる英語教育関係の皆さん、そして英語教育が進む中での世論…様々なものに支えられて、とても大きな会に成長しています。

 今年も45名の出場者、5名のエキシビジョンの子どもたちから、またたくさんのドラマが産まれました。
無事修了。感謝。乾杯!

 第2回目から作り始めた参加賞のマグは、毎年先生たちから生徒たちへのメッセージ。たくさんの候補を出して、その中からみんなで選びます。今年は、これ。いつも大きな愛情で子どもたちに向き合っている、私の大好きな先生たちらしいチョイスでした。

みんな、一緒に『前向いて、空見上げて歩もう』
先生たちも一緒に歩いているよ。


 大会が終わったら、反省会。
またすぐに来年に向けて動き出します。