2017年07月16日

先生の底力

先生の底力


 
 さて、暗唱発表会まで一週間となりました。
本当に各クラス、各個人、いろいろな方法でよく頑張って覚えています。ハニラミ、一年に一度の『根性の90日間』です。

 毎年見ていると、面白いです。「早くせんと、後がきつくなるけん」と最初からコツコツ頑張る子、毎週「あんまり出来んかった〜」と数行ずつ覚えてきて、残り残り一週間のラストスパートで詰め込む子…同じ子どもでも最初頑張っていたけど、中だるみ…という子も。でも全員が頑張って当日に合わせてくる。
先日、中だるみの子どもたちとのレッスン。最後の数行が覚えられなくて、半ば諦め気味。

『どんな風に覚えにくいんだろう、私だったらどうやって覚えるだろう』

よし、じゃ、今から5分間で真剣に覚えてみない?と提案。思わず「先生、その5分間でこれ全部覚えてみるから。一緒にやろう!」と言ってしまった。
そして5分間。子どもたちは数行覚えた様。上を向いたり下を向いたり場所を変えたりしながら一生懸命覚えていた。私は、細切れに場面をイメージしながら、そして言葉のリズムを歌みたいにして覚えた。

 全員の発表が一通り終わって、「じゃ、先生言うよ。」と言うと子どもたちが「まさか」という顔で見る。
私が暗唱を始めると、子どもたちの真剣なまなざしが突き刺さる様。
私もそれに返す様に、一人一人の顔を見ながら話した。
途中で少し間を空けると、子どもたちがすかさず、いつも私がするように英語の音でth, th...とヒントをくれる
128ワードの暗唱を終えて、いつも子どもたちに指導している通り、最高のドヤ顔でThank you.
パチパチと拍手。
ありがとう。

 大好きな英語講師の安河内先生の本に「親しくなりすぎたら、圧倒的な力の差を見せつける」と書いてあった。私は生徒との距離は親子の様でありたいと思う反面、こうして時々英語指導のプロなんだというところも見せていたいと思う。親しみを持って心を開いて欲しいのと同時に、憧れを持って、そして私を飛び越えていってくれたらそれが一番嬉しいこと。
さ、飛び越えて行きなさい。暗唱発表会、楽しみにしてますよ。



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