2019年10月21日

ハロウィンイベント2019

ハロウィンイベント2019


 今年もハロウィンイベントが無事終了。
ハロウィンと言えば、教室が始まった当初の10年前は巷でもちょっとした憧れの欧米のイベントで、グッズを買うのにも海外からネットショッピングで仕入れたり、何かと大変な行事だった。ハニラミでも、盛大にパーティーをしたりご近所を歩いてお菓子をもらってみたり、とハロウィンイベントは毎年試行錯誤で子どもたちに欧米の文化体験をしてもらいたい、と頑張っていた。

 それがここ近年、街でも大きなイベントがあったり、友達同士でホームパーティーをしたり、何よりスーパーで普通にハロウィン仕様のお菓子が出てきたり100円均一ショップでハロウィンの衣装や飾りが購入出来る様になったり、とハロウィンは誰もにとって身近なイベントになった。
取り立てて「英語教室でハロウィンをする」ことが特別ではなくなった上に、下手にしてしまうと街のイベントより地味だったりお菓子が豪華じゃない…などマイナス要素にもなりかねない。
 そこで、私は自分のしたいこととハロウィンを融合することを考え、ここ数年それがハニラミのハロウィンとして定着している。
それは、広い会場を借りて子どもたちをグループに分け、英語を話さないとお菓子をゲット出来ないシステムを作ったのだ。ブースを数個作ってそこを回って、様々なモンスター(英語教師)に会う。そこでその教師と会話をしながらスタンプをゲット。全員がスタンプをもらえたら初めて、Trick or Treat が出来るのだ。

 してみてわかったことは、この「仮装をしている」という非日常が英語を話す実践にとても役立つということ。そして「お菓子をもらう」という明確な目的があるから、子どもたちはとにかく頑張って英語を話す。声が小さくて先生、もといモンスターに "Sorry?(え?)"と言われたら更に大きな声で頑張って、声を届かせる。その小さな失敗と大きな達成感の繰り返しで、各ブースを回り終えた子どもたちに聞くと、みんな満面の笑みで「楽しかった〜!」と言う。袋にはお菓子がいっぱい。子どもたちはそれが満足。そして私や他の教師は子どもたちが何度もトライをし続けて確実に英語を話している時間に、にんまり。

 私がかつて海外生活の中で、どうしてもアイスクリームが食べたくて、またバスに乗らないと家に帰れないから英語の発音を何度もしてみたり大きな声でハキハキ伝えることを意識して英語を話していたことが、子どもたちに重なる。自分が「必要だ」と思って頑張ることよりも良い学習法は無いと確信した。

 私の教室のイベントは毎回実質完全赤字なのだが、目的がしっかりしているので、自分で納得している。それよりむしろ、その価値を二倍にも三倍にもしてくれる子どもたちに毎年感謝しかない。子どもたちは私に「実践に勝る学びはない」「自発的なトライこそ価値がある」ということを思い出させてくれる。私がすべきことは、子どもたちに教え込むことではなく、子どもたちの興味を引き出して自分で「知りたい!」「やってみたい」というところまで連れて行くこと。

 これをもって2019年の私の企画運営によるイベントは終了。イベントは参加者がいるから成り立つもの。子どもたち、そしていつも最大の理解を示してくださるおうちの方々に、心から感謝。今年もありがとうございました。


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