2019年08月10日

遊んで学んで

遊んで学んで



 もう何年目になるだろうか、この夏も英語キャンプの引率に行って来た。
今までは一泊二日。たった二日間でも子どもたちの劇的な変化に心が踊りワクワクするイベントだったけれど、今年からは二泊三日。子どもたちにどんな変化が起きるだろうと今年も楽しみに出かけた。三日間の英語漬けキャンプ。私が気に入って毎年生徒を連れて行っているこのキャンプは、何が良いってとにかく「遊ぶ」

 参加者の中には日頃「ゲーム」や「スマホ」に割く時間が圧倒的に多い子も多数いるはず。でもこのキャンプはもちろんゲームやスマホは持って来ないルール。その代わり、全力で遊んでくれる人たちがいます。アメリカから来たレンジャーたち。そして英語堪能な日本人コーディネーターのお兄さん。いつも一緒に英語を学んでいる各教室の先生方は皆さんの体調管理のためにその場にいる。
 みんなが声をかけてくれるし、励ましてくれる。トライをしたら、たとえ間違ってしまったとしても、そのトライを褒めてもらえる。

 驚くのはキャンプが始まって数時間で、もう子どもたちはすっかり安心した様子で笑い合っていること。英語だって自然に話し出す。楽しくてワクワクして過ごしていたら、英語活動の合間も友達同士でトランプ遊びを始めたり、じゃれ合ったり。ものすごく楽しそうに時間を過ごしている。最終日には日本人の子ども同士が英語でじゃれ始めたからビックリ
 すべて自然な流れ。ゲームやスマホがなくても、こんなにクリエイティヴに遊べるし、英語だって自分の中で自然なものになってくる。子どもたちの適応力の高さに改めて感動。

 私はこの「英語キャンプ」に「自分の目を開く」という大きな意味を感じている。自分がたくさん励まされ認められて、言われている英語がわかった、自分の英語が通じた、という成功体験を通して自分自身を見直す。
 そこで始めて、周りの人たちに興味が湧くのだ。アメリカから日本に来ているレンジャーたち、そして日本人でも英語を使って楽しそうに活動している日本人ディレクターに憧れて。目がパッと開く。

 本当に人生を変える様な熱い夏
今年もあったかくて素敵な、大好きな先生仲間たちと一緒に過ごせたことにも感謝。お互いの生徒たちを見守りながら、本気で一人一人の成長を喜び合える仲間がいることに感謝。

 私が今まで一番大切にしてきたこと。それは、テストの点数みたいに結果がすぐに見えにくい。わかりやすく出にくい。
でも私の目にはいつも見えていること。
それは、子どもたちとの関係。
「ことば」を話したくなるのは、信頼関係があるから。
「この人なら聞いてくれる」そう思うから。

 その関係を大切に作ることで子どもたちの世界を広げたい、そう信じてきた私への光みたいな行事が、毎年のサマーキャンプ。

 出会った瞬間から全力で子どもたちの心にグーンと寄り添ってくれるアメリカ人レンジャーたちと日本人教師、そのチームが織りなす優しい世界。子どもたちはいつの間にか心をスーッと開いて自然に英語を話し始める。表情がどんどん変わる。子ども同士が繋がる。人に興味を持つ。もっと知りたい、もっと話したい、そんな夢の様な三日間。

 高圧的に大人がコントロールしようとする教育が幅を効かせ過ぎている日本だけど。
私は私の信じた通り、これからも子どもたちと一緒に歩もう。


同じカテゴリー(Nami先生の英語コラム)の記事画像
ザ・ハニラミレッスン
オンラインフィナーレ月間
英語はツール。マインドを整えよ。
みんなの居場所
2020年の英語の使い方 〜 こんにちは。Do you speak English? 〜
なんでも教材
同じカテゴリー(Nami先生の英語コラム)の記事
 宿題について (2021-03-02 09:52)
 2021年度生徒募集中 (2021-02-20 15:14)
 「会話の時間がもったいない」 (2021-02-01 10:16)
 ザ・ハニラミレッスン (2020-07-07 15:11)
 私が大事にしていること (2020-06-27 15:45)
 オンラインフィナーレ月間 (2020-06-18 13:28)