2017年09月30日
脱ガミガミ宣言③ 〜6秒チャレンジ編〜

さて、シリーズ3回目になります「脱ガミガミ宣言」ですが、1回目では「ガミガミは、子どもにとってはあまり意味が無い」、2回目は「ガミガミ言ってしまう自分を責めない」というお話でした。今回は『ガミガミ以外の方法、メンタルの持っていきどころ』についてお話しますね。
前回「待つの」とお伝えしましたが、自分がガミガミ言いたい心境の時は大体怒っていますので、怒りに任せてものを言うと伝わりにくい。つまり自分の怒りがおさまるのを「待つ」ことがポイントでした。
一般的には6秒と言われていますね。怒りオンリーの感情が続くのは数秒。それに少し冷静になる時間を加えて6秒くらい。ピキーンと来たら6秒チャレンジです。少し子どもから離れて6秒、深呼吸でもしながらやり過ごしましょう。
そして、何を伝えたいのか、何に対して腹が立ったのかが少し明確になったら、落ち着いて同じ目線で話します。限りなくシンプルにいきましょう。チャレンジはこの三つ。
①ピキーンときたら6秒待つ。
②自分が何で腹を立てたのか、1つ見つけて…
③それについて話し合いましょう。
6秒待たずに伝えると、怒りに任せているから子どもにはインパクト大。ただ、内容が一つではなく、二つ三つと怒りと共に涌き上がってくるのが通常ですね。
「そう言えばこの間だってそうだったでしょ」
「先生もこう言われた」
…などと付随していろいろなネタが出て来て、それを子どもに浴びせ続けてしまう。
でも、逆の立場になったと考えたら、どうでしょう。
突然目の前の人がキレ始めて、立て続けに過去のことや他人の事…あれこれいっぺんにまくしたてられる。そして最終的に「どう思ってるの?」と問われても何をどう解釈すれば良いのか、何に答えたら良いのか…混乱すると思います。そうしてモゴモゴしていると「ほら、何も言えないんでしょう!」とか「理由がないなら、そんなことすべきじゃない」など更にまくしたてられて…
結局最後に残るのは「今日、お母さんにものすごく叱られました」という悲しい事実のみ。
待つことは大切ですし、それは自分のトレーニングです。6秒とは言わず、1秒でも2秒でも、自分の怒りに少し気付いた時は、御自身を大いに褒めてあげてくださいね。
実際は、それが出来ないからみんな悩んでいるんです。のび太くんのママだって、きっとそうです。ふっと寝顔を見た時に『言い過ぎちゃったわ…』って自分を責めたくなってしまいますよね。それも愛情。ガミガミも愛情です。
…なので、どうぞ「ガミガミ言ってはいけない」と思わずに、ガミガミをちょっと減らしたい、時々は伝え方を変えてみたい、そんな気持ちでのんびりチャレンジしてくださいね。そこからお子さんとの関係がどう変わってくるか、それとも変わらないのか…御自身で体験してみてください。
予告していた「寄り添う編」は次回お届けします。