2017年12月02日

寒い冬のお話

寒い冬のお話



 寒くなってきましたね。冬も毎年よく忘れずにやってきてくれるものだ、と感心します。
寒くなってくると思い出すことがあります。今日は私の若い頃の放浪旅のお話にお付き合いください。

 若い頃、暇さえあれば手元にあるお金で行けるところに旅をしていました。必然的に一番ご近所の韓国に行くことが多くなるのですが、安いフェリーや高速船を使い、現地で旅館(ヨグァン)と言われる格安宿を見つけて泊まる、というエコ旅でした。

 その時も、ソウルで宿を探して泊まることにしていたのですが、宿のある中心地に着くまでにあちこち寄り道をしてしまい、暗くなってからの到着になりました。お目当ての宿は満室で、「明日また来てくれるか」と言われたので、困っていると「あ、待って。そう言えば、一部屋あった!」と言われ近くの少し古めの建物に案内されました。離れの様な部屋に入り、歩き疲れていた私はそのまま眠ってしまいました。

 翌朝目覚めて、シャワーを浴びたいと宿の女性に伝えたところ、広い浴場に案内されました。ただ、寒い朝の風呂場はキンキンに冷えていて、大勢が入れそうな広さの中一人でシャワーを浴びると、寒さが増します。シャワーを出してみたらしばらくお湯が出ず、やっと出たお湯もほんのわずか。よし、ここは一気に浴びてしまおう、と最初にシャワーで体を温めてからシャンプーを泡立て、そのままボディーソープで体も泡立てました。一気にお湯にかかってサッと上がろう!
 ところが次に蛇口をひねった時、さっきまで出ていた熱いお湯はもう無く、氷の様に冷たい水がショボショボと出てくるだけでした。目に泡が入るので薄目を開けながらなんども蛇口やその周りを確認、しかしショボショボと出る水の勢いもどんどん弱まっています。仕方なく頭からその氷水をかぶってみましたが、あまりの冷たさに途中で諦め、タオルで残りの泡を拭き取ってなんとか風呂を後にしました。

 その時の気持ちの悪さと水の冷たさ、誰にも頼れない状況は、今では思わず笑ってしまう良い思い出です。このことを思い出すと、多少寒くても「あの時に比べたら〜」と、笑って過ごすことが出来るのです。


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