2018年06月08日

This is ハニラミ.

This is ハニラミ.


さて、各小学校運動会も終わり、夏休み前の少しのんびりした時間。ハニラミではチャレンジ月間が始まります。
その名も、『英語暗唱チャレンジ』

5月から入って来た新入生は自己紹介を暗記して発表。まずは人前に立つ練習です。
そして教室学習歴2年目以上の皆さんは、100ワード前後の英文を暗唱するチャレンジです。
毎年教室の幼児・小学生が全員チャレンジします。
そこでの私の仕事は、ナビゲーター。

一緒にその文章の持つ世界を味わって、英語で「伝える」練習。
教室のない6日間は、おうちの方に見てもらいながら練習。英語暗唱は、かなりハードルが高いです。分かっています。
でも、そのハードルを乗り越えた時の爽快感。そしておうちの方と、教室のみんなと一緒に成し遂げた時に得る達成感自信は何物にも変えられない、自分だけの宝物。

毎年最初は「いや〜これはムリ。」「出来ないです〜」と言っている子どもたちが、40日後にはおうちの方の前で発表をする。
今年で6年目の取り組みになりましたが、今まで途中で投げ出した生徒は0です。
本当に驚かされます。

全員が前向きに取り組むために教室で重要視していることは、『聴くこと』『良いところを伝えること』です。
私は暗唱に関してはほとんど何も言いません。言うのは「聴く」ことだけ。
いくら上手に暗唱が出来ても、人の発表を心を込めて聴くことが出来ないなんて、意味が無いのです。人の発表を見て、自分で自分を振り返る事も出来るし、客観的に見る事も出来る。自分がすべきことだけを自分でするなら、教室じゃなくてもいい。
暗唱は、深いです。社会の中の一人でありながらもそこに埋もれてしまわず、その中でどんな風に人を受け入れ自分を見つめていくか…体験出来る良い経験になります。それがハニラミの暗唱チャレンジです。

そして、暗唱を聴いた後はアトランダムに指名して今の暗唱の「良いところ」を一文で本人に伝えてもらいます。
アクティヴラーニングの教師の怖さはここにあるでしょう。
「もしこの子が酷い事を言ったら、自分はきちんとフォロー出来るだろうか」
でもそれと同時に、私は完全に子どもを信じます
この取り組みのルールは『良いところを見つけて伝える事』です。

『「下手でした〜」って言ったらどうなる?』って聞いた生徒がいました。想定内の質問です。
『じゃあさ、○○が頑張っておうちで練習してきて、ここで発表した後、誰かが「下手でした」って一言くれたら、どんな感じかな』
「嫌だ」
で、この話は終わりです。自分が嫌な事はしないでしょう。
私は怒りもしないし修正もしませんが、子どもたちが答えを持っている。それを引っ張り出すお手伝いはしたいと思っています。

その文化の中で発表をするので、どのクラスもホンワカと良い雰囲気に包まれます。
友だちが耳をすまして聴いてくれる。そして必ず自分に前向きな言葉をかけてくれる。
そんな中だからこそ「やってみようかな」という気持ちが産まれて来るのだと思います。
少し高めのハードルも、乗り越えられる気がするでしょう。

家で十分練習出来ずに、泣きそうになりながらつっかえる生徒もいます。
でも、友だちは「緊張してたけど、最後まで読めたね」「うん、すごいすごい」と拍手を送ります。
それと同時に練習を十分している生徒の発表を見て「あんな風になりたい」と憧れもするでしょう。
最後に『暗唱ってね、練習量がそのまま発表に出るの。だから、もし今日思う様に出来なかったら、次回思う様に出来る様に練習しておいで』と見送る。
もちろん、頑張った後は、楽しいゲームで笑って教室を出て行くのもハニラミ流。

子どもたちが学ぶのは英語だけじゃないんです。


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