2017年04月08日

子ども目線

子ども目線


 私が教育に興味を持ったのは、いつか分かりません。でも今もよく心の中に浮かぶ言葉は、母が読んでいた育児書の中にあったものが多いのです。
子どもの頃、なんとなく本棚から母が読んでいた本を出しては読んでみていました。私のお気に入りは『吉岡たすく先生』の本で、その中でも「子どもと出かける時には、黙ってついて来い、ではいけない」という言葉がずっと心に残っています。その当時はあまり意味が分かりませんでしたが、今その言葉を思い返してみると「子どもも1人の意志のある人として大切に扱う」というメッセージが見えてきます。

 私の尊敬する師匠、不登校対応のプロ、K先生の言葉『相手の中に入って、相手の目から見る』は、いつも私が心に留めている言葉です。相手の事を知ろうとした時、自分の目線だけで物事を見ていても、答えは出て来ない。それが、その相手の中に入って、相手の目から見ると…不思議と答えは簡単に見えてきます。
 
 それは、相手が大人であろうが、子どもであろうが…です。子どもの気持ちを知ろうとする時、私たち大人は、かなり自分の主観で見ていることがあります。「どうせ〜したかったんだろ?」「文句があるならハッキリ言え!」私達が通常問題視する子どもの言動には、必ず理由があります。でもその理由に近付けない限り、心で対話することは不可能です。
早期解決を目指して、ついつい焦ったり決めつけたりしてしまいがちですが、一度子どもの中に入ってその目から見てみたら…もっともっとシンプルで解決可能な答えが見えて来るでしょう。その子の中に入る時間と心の余裕が必要なのです。常にそうである必要はありません。ちょっと時間的に、気持ち的に余裕が出来た時に、このお話を思い出してやってみてください。
お子さんの中に入って、お子さんの目から物事を、自分を見てみませんか。
ハッとするような答えが、見えて来るかも知れません。


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