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2018年06月19日

幸せになるために



 よく「英語教室に行けば英語が出来るようになる」と思う子がいますが、それはある意味正しくて、ある意味間違っています。

 私は家でも教室でも、子どもたちに「自分の人生を生きる」ことを伝えたいと思っています。
口を開けて何かが入って来るのをジッと待っているような子がいます。そういう子は、まず伸びません。伸びしろはたくさん見えているけど、本人が伸びようとしていないのです。ただ、その子がひとたび自分から掴みに行った時の伸びは本当にすごい。感動ものです。
 私の仕事は、まず一人一人の子が自分で掴もうと思えるように、言葉をかけたりレッスンの中に仕組みを作ったりすることなのです。

 子どもたちには時々話をします。『先生はレッスン中、みんなにボールをいっぱい投げてる。それをみんなが受け取るかどうかは、みんな次第。でも、確実に言えるのは、しっかりキャッチしようとしてくれている子は伸びてる。きっと学校でもおうちでも、いっぱい良いものをいろいろな人が投げてるけど、それに気付かない人もいる。自分からボールを取れる人になろう。』

 誰かがしてくれることを待ってる。出来なかったら、人のせいにする。そんな人は大人になっても伸びません。もちろん英語教室や塾に行ったからといって、何も身につかないでしょう。

 もう一つ、お話ししておきたいことが。
いろいろな場所の『○○高校に○人合格!』は、ダイエットの『これをしてマイナス15キロ!』と何ら変わらないということです。『これを聴いているだけで、英語がペラペラに』と同じことなのです。出来た人がいる、でも出来ない人も山ほどいる、そういうお話です。
特に『英検を○歳で○級合格!』にお子さんを重ねないでください。
英語も一つの趣味みたいなもので、国旗を覚えたり、電車の名前を覚える様に、英語にハマる子が時々います。それは人の趣味趣向の問題です。そこで英検がその子にとってさほど高い壁ではなかった、というのはその子にだけ当てはまる事で、みんなに当てはまる訳ではないのです。

 憧れやモデルは自分が向上していく上で必要だと思いますが、それをお子さんに重ねないでください。お子さんは、希望していないモデルに当てはめられた時、とても苦しい想いをするからです。子どもたちは健気に親の思う様になろうと務めますが、本当にしたいことに合致していない場合は、ものすごい無理がかかってしまいます。そしてモデルの様になれずに、おうちの方を悲しませることが、一番お子さんにとっては辛い事なのです。結果、自己肯定感が低くなり、自分なんて…ということにもなりかねません。
 お子さん自身のことを伸ばす方に目を向けた方が、ずっと親子共幸せでいられるのです。人は好きな事には一生懸命になります。あなたにしかないもの、あなただから出来る事。それを嬉しく見守ってくれる人がいたら、いつまでも自分らしく生きていくことが出来るでしょう。

 当英語教室にも、毎日の様にミラクルは起きていますが、私が「英検○人合格」や「○○高校合格」を掲げないのは、そういう理由からです。
お子さんが自分で憧れるもの、それがお子さんを素敵な未来に導きます。
そのために私たちが出来る事は、とてもシンプルなのです。