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2018年03月09日

ハニラミ中学レッスン改革



今日、教室のある町では一斉に中学校の卒業式が行われています。
義務教育からの卒業というのは、本人たちが思っている以上に大きな船出で、高校生になった子どもたちが一番楽しんでいるのは、「ある程度、自分の判断が通ること」の様に見えます。中学校では、その判断のベースとなる「思考」して「表現」する場が十分あったでしょうか

教室では、小学校クラスから進学した中学生も見ています。これまでに数回入試を経験しましたが…中学生を見ていて、私なりにレッスンを根本から見直すことにしました。実際中学生に英語を教えるのは、比較的楽です。ただ決まったルールと、習う単語を一方的に浴びせても、それが授業として成り立つからです。

もちろん私の教室では、英語を話す事が前提の子どもたちなので、中学生レッスンの中でも習った言葉を使って自分の身の回りの事、気持ちなどをサッと話す時間を散りばめています。私が突然、「じゃ、今習った受動態使って自分のこと話して」と言っても、しっかり話し、しっかり聴いて理解をしてくれる仲間がそこにいるのです。思いきりスピーキング出来る場があること、そこが英語教室から上がった子どもたちの強みだと思います。

そんなレッスンですが…2018年度からは90分のレッスンの内最後の30分を自分時間とします。帰っても良い、英語以外の勉強をしても良い、英語の質問に来ても良い、ただ自分ですることを考えて進める時間にします。どんな時間になるのか…今からワクワク。体調が悪ければ帰って早く休む、宿題を全部ここでして帰りたければ、ここに残る。今日のレッスンの箇所を復習したかったら私に聞きにくる…勉強だけでなく、時間の使い方そのものを「考えて」「自分で決める」時間にしたいと思っています。その決断に、私は絶対何も言わないことを保証します。その本人の判断を尊重します。

今中学生を見ていて思う事は、「常に何かに追われている」ということです。学校の課題が多く、その一つ一つが事細かに決まっているのです。子どもたちが独自の判断をする余地もなく、ただ目の前にあるものをこなしている様に見えます。体調が悪くても、自分の心の異変に気付いても、休むと言い出せない状況があります。

よく「塾に行っても全然成績が上がらなかった」という言葉を聞くのですが、成績を上げるのは「塾」ではなく「自分」なのです。自分がどんな問題で間違いがちなのか、何を優先すべきか。そんな判断をまずは自分でして欲しいと思いました。それが許される場所が必要なのでは、と思ったのです。

もちろん私はプロですので、その子にとって何が必要で何が足りないかは、見ていてすぐに分かります。ですが、ここで私がすることは、本人がそこを見つけられるかどうかを見守る事です。そのための仕組みを繰り出していきながら、少し様子を見てみようと思います。

自分で考え、判断する事が出来る様になった子どもたちは、きっと学校でも塾でもどんどん自分に必要なものを吸収していくことでしょう。
来年度は子どもたちの思考・判断・表現のベースを作る、そんなチャレンジをしてみたいと思っています。