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2018年02月03日

分からないが分からない?!




 教室での指導の中で、中学生が『分かりやすい』と言ってくれるのが、とても嬉しいです。

 分かりやすいレッスンの為に私が心がけていることは、簡潔であること、目的がハッキリしていること、です。
「これをするために、これがこうなっている。以上!」という感じ。
新しい情報はまたその内容に慣れてから付け足していきます。
 子どものキャパを越えないことも大切。相手の様子も見ずに、ただカリキュラムをこなすだけでは、伝えたことはほぼ伝わりません。また日によって子どもたちのコンディションも違います。

 私は英語学習者と向き合うために、自分が過去に英語学習で苦しんだことをたくさん思い出す様にしています。そして今も、新たなことにチャレンジして、学習者の気持ちを体験する様にしています。
 去年辺りから再び学び始めた韓国語は未だに難解ですが、学びの中で何が知りたいのか、どうすればもっと自分のモチベーションが上がるのか…を研究しながら取り組んでいます。(ですから、上達はゆっくりで良いのです)

 高校生の時、物理がものすごく苦手でした。その時に物理を担当してくださった先生が言われた一言が未だに忘れられません。
『お前たちが何が分からんのか、俺には分からん』
高校生ながらに、とても違和感があったのを今でも鮮明に覚えています。

 私は中学生に「学校の勉強は、決してテストの為だけのものじゃない」と伝えています。中学校で習う表現一つで、いろんな事が伝えられる。
例えば比較を習ったら、それぞれ自分の身の回りのことや興味のあることを比較を使って話してみます。"without"を覚えるために、I cannot live without...をそれぞれが語る時間を作ります。教室の生徒は慣れているので、サッとその言葉を使って話してくれます。
その積み重ねの中でテストで良い点が取れたらそれは大きな自信となり、次へのモチベーションとなり皆さんの頑張りを後押ししてくれるでしょう。
でも、皆さんがしていることは、飽くまでも『自分が幸せになるための作業』なんです。

 私は何でもすぐにうまくいくタイプではありません。面倒くさがりやで、好きなことはすぐするのに、嫌なことは後回しにしてしまいます。そんな自分にコンプレックスはあったし、何でも器用に出来る人を羨ましく思うこともありました。
 でも今は、そんな私だからこそ子どもたちの心の側にいられるのだと思います。

 仮に私がいつかちゃんとした大人になれたら…そうなっても絶対に言いたくない言葉は、「『分からない』が分からない」です。でもこれからもずっと私の中身はきっと永遠の小学生でしょう。