2017年05月30日
英語以前の問題①
教室では月末のスナックタイムレッスン、開催中です。
ちょっとしたお菓子をつまみながら、一緒に食べる時の表現、お茶をいただく時の表現などを体験を通して学んでいきます。
今月は、教室の新年度が始まって最初のスナックタイム。
まずは「食べても良い?」や、「これ、好き!」「ごちそうさま」を英語で言ってみます。月に一度のことですが、皆さんすぐに行動と連動して言葉が出る様になります。飲んだ後のカップを先生に渡しながら、"Thank you for the snacks!!" 気持ち良い挨拶が自然と出てきます。
そしてしばらくすると、食べながら"It's good!!"ってとーっても嬉しそうな顔をして先生にアピールしてくれるお友達も出てきます。正に日本語で「これ、美味しい〜!」そのままのノリで言葉が英語になっただけ。表情が、声のトーンが、美味しさを伝えてくれます。
だからスナックタイム、大好きなんです
そして、ここではもう一つ、大切なことを学ぶのです。
お菓子を出した瞬間に『え〜?たったこれだけ〜?』や、『それ嫌い。いらん』…そんな言葉が聴こえて来たら、それは絶好のチャンス!先生は皆さんに日本語でじっくりお話します。
教室では皆さんの自由な発言を、私も積極的に受け止めて楽しんでいます。決して否定はしません。が、思い遣りに欠ける言葉は、その場で確認します。
それを言うことで、相手がどんな気持ちになるでしょうか。
また、他に言い方はないでしょうか。
私は、大好きな可愛い子どもたちが、これからもずっと人に愛され、助けてもらえる人でいて欲しいと願ってます。人は一人では生きていけません。そんな時、相手に対する敬意や感謝をしっかり表せないと、自分自身が誤解を受けてしまうこともあるのではないでしょうか。人が好意でしてくれたことに、まず感謝をして、気持ちを上手に伝える。それは英語以前の問題ですし、皆さんが英語を学んで世界を広げていくのであれば尚更、知っておいてもらいたいことです。
よく、英語を話す時は「思っていることをハッキリ言うこと!」みたいに言われていますが…正解であり不正解。大事な部分が欠落しています。自分の思いを知ってもらうのは大切。でも相手に伝わる様に、そして相手の気持ちを思い遣りながら伝える、それが大切です。英語を学ぶことは大切ですが、フレーズをいくら覚えても、一番大切な「伝える」部分を学ばなければ意味がありません。
お菓子を食べながら笑顔で「美味しい!ありがとう!」を伝えるのと同じ様に、どんな会話もただ言葉が英語に変わっただけ、話の中身や伝え方は皆さん自身を表しています。
常に周りの人に敬意をもって、感謝しながら日々過ごしていきましょう。