スポンサーサイト

上記の広告は2週間以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書くことで広告が消せます。  

Posted by スポンサー広告 at

2017年04月30日

ヤル気スイッチの入り方?!




 さて、今年度からハニラミ教室が英検の準会場となりました。いろいろな手続きを経てのことなので躊躇していたのですが、今回教室移転を機に思い切ってみました。思い切って良かったのは、英検から少し遠ざかっていた、また英検を受けたことが無かった子どもたちが「やってみようかな…」と思ってくれたことです。予想以上の希望者が集まり、とても嬉しいスタートです。

 「英検を受けるぞ」と決めたこと、それをおうちの方が応援してくださることで、やっとスタート地点。実は英検はこの「スタート地点に立つ」ことが大変なのです。大きな試験だし、周りからの期待値も高い…その見えないプレッシャーでなかなか踏み切る事が出来ないものです。エイッと飛び込んだ皆さん、目の前に据えた目標クリアのために頑張りましょう。

 しかし、いざ英検の受験料を支払い、カレンダーにも書き込み、問題集も買った。あれ、肝心の本人がまったく問題集を開こうともしない、勉強している姿が見えない…おうちの方々の中にはモヤモヤっとした気持ちになられる方もおられるでしょう。
そうです、英検は「受ける」と決めるのが第一歩。そして合格までのもう一歩は本人の気持ちに大きく左右されるのです。もう、周りの力は届きません。そして最も困るのは、「ヤル気になるかどうか」の心のコントロールは本人にしか出来ない、ということです。おうちの方や先生が言えば言う程、気持ちは遠ざかっていくでしょう。

 娘が2級を受けたことを覚えています。2度落ちました。それもそのはず、全く準備せず臨んでいたのですから。英検は英語を学ぶ人なら、ある程度までは勉強せずに取れます。ただ級が上がると、そうもいかない。一度落ちるとモチベーションも下がり、「どうせしても上がらない」などと言い出して、また不合格。一度目は、思わず呆れてしまった私も二度目はもう見て見ぬ振り。
 そして3度目。この時は本人の目の色が違いました。高校受験や希望していた留学がかかっていたのです。本人の中に「合格する理由」が明確にあったのです。この時ばかりは私も感心するくらい、とにかく勉強していました。2級なので、高校入試の前に私が昔使った大学入試の本で勉強をしていました。
今度は余裕で合格。ここで娘は「努力は報われる」ことを学んだことでしょう。

 教室の中学生には二つ、お話をします。一つ目は英検は自分を助けてくれること。持っていたら一つの武器になるよ、ということ。「なぜ受けるか、その先の明るい未来」ですね。そして二つ目は、努力をすれば合格するよ、ということ。「これだけしたのだから、合格するだろう」と自分が言えるまで努力したら、合格をします、と。逆に言うと、自分が動かないと合格しません、ということ。自分が動くためには、合格を強く願う『理由』が必要です。
子どものヤル気スイッチを探ることは簡単ではありません。子ども一人一人、その目標を達成したい、と思う理由は違います。本当に手探りですが大人である私達が出来る事は、あの手この手で子どもたちの心に訴えかけ、そのスイッチを押すことを祈るのみです。飽くまでもスイッチを押すのは子どもたち自身

 成功体験を積むと、次のチャレンジへのハードルはどんどん下がっていきます。ここで私達が気をつけるべき事は、成功した時に本人の努力を讃えてあげることです。すぐに次の課題を与えないこと。成功の喜びに思いっ切り浸ることで、また次の少し大きめなチャレンジへのエネルギーを得るのです。
 そして、成功出来なかった時は…その理由は本人が一番知っています。次のチャレンジへまたハードルが高くなってしまいましたので、そこを越えられる様なエネルギーを蓄えるまで、優しく支えてあげてくださいね。

 成績が悪いから学習塾に入れたけど全く上がらない…等よく聞く話です。塾に行っても行かなくても、自分がしていることの理由、成績を上げたい明確な理由がある子どもたちは、方法さえ分かれば勝手に伸びていきます。なんとなく勉強している子どもたちの中には、「やれって言われたから」「親が行けって言ったから」という言葉もよく聞かれますが、人のためにしている勉強には、あまり身が入らない…そんな気持ちも分かりますね。まずは子どもたちが納得出来る理由を一緒に語らってみませんか。目標は小さくて構いません。そのために英検を目標に据えるのも、良いアイデアでしょう。

 教室でも小さな目標を少しずつ努力でクリアして成功体験を積むことが出来るよう…一人一人の心に寄り添い訴えかけていきます。