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2017年03月27日

幸せを運ぶ言葉



 私自身、子どもを育てるまでの間にも塾や英語講師を経験していたので、自分が子育てをする時に「これをやってみよう」という実験がいくつかありました。
一つは子ども達を急かしたい時に、「急いで!」「早く!」という代わりに『ゆっくりで良いからね』『待ってるからね』と声をかけることにしました。面白い事に、「急いで」と言った時と同じスピードか、それよりも早いことが多かったのが興味深い結果でした。一番違うのは私自身の気持ちです。急いでいて心が乱れる時も、言葉に引っ張られて心が落ち着いて次の行動がスムーズなのです。これは子ども云々というよりは、私自身にとって有効だったと言えます。
私はこれを教室でも応用しています。「これは二度と言わないから覚えておいて」という代わりに『これは大切なことだから、忘れたら、また何度でも聞いてね』と言いますが、何度も聞いて来る生徒はいません。時には厳しい言葉で人をコントロールすることは有効かも知れませんが、どうやらその言葉にさほど影響されることはない様に思います。子どもと接する時、一番大切なのは「安心感」だと思っていますので、それを中心に考えると以上の様な言葉はとても有効です。

 もう一つ、実験をしました。子どもたちに「ごちそうさまでした」と言う時必ず「美味しかったです」と付ける様にしました。これは子どもたちが話し始めてからずっとの事なので、これまで十数年続けてきた事です。「美味しかった」という気持ちを記号の様に挨拶に添えることは、私の周りでも賛否両論ありましたが、私はこれを長い実験で、尚且つ有効であると信じてきたので、揺るがずに続けました。
そして今、私の子どもたちは人にポジティブな言葉を伝えられる子どもたちだ、と周りの方によく言われます。ポジティブな言葉を毎日言い続けることで、それに対するハードルが低く、感謝の気持ちを述べる事に壁がないのだと思います。

 実は、これは私が若い頃に人に言われた言葉がきっかけです。
『「素敵ですね」という言葉を自然に言えるというのは珍しいことだから、大切にしなさい。』
 私は両親の使う前向きな言葉をいつも聴いて育っていた結果と思います。前向きな言葉がごく自然に身の回りにある…ということはとても大切なこと。そしてそれは、やがてその子どもに良い出会いをたくさんもたらしてくれるのだと、身を以て経験しました。

 子どもたちに何かプレゼントするならば、何にしよう…そう思われている方がおられたら、素敵な言葉をたくさん聴かせてあげてください。それはきっと将来貴方の子どもたちを幸せにしてくれるでしょう。私はそう信じています。