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2023年05月02日

*住所変更のお知らせ*

こちらで私の教室や英語教育のことを読んでくださっている方々、ありがとうございます。

この度、主に教育に関することを綴る場所を新たに作りましたので、ご案内です。
こちら↓↓↓で書いています。こちらもどうぞよろしくお願いします。
https://note.com/namio_educator

また、youtubeでもオンデマンドでわかりやすく皆さんの英語学習を応援しています。
学ぶ方が無料で学べる様環境を作りたいと思っています。
「いいね」や「登録」で応援をお願いします。
↓↓↓
https://www.youtube.com/@HoneyLambyLanguageChannel  


Posted by Nami sensei at 09:21

2021年03月02日

宿題について

 ハニラミの生徒さんご家族へ

 最初の体験の時にお話ししました通り、当教室の宿題の考え方は以下の通りです。

①宿題を毎週メモして帰ってもらいます

----語学を学ぶ時「インプット」は一番大切なことです。
宿題ではその週にしたことやそのクラスにとって必要であろうことを私が選んで「これを聴いておいでね」「ここを観ておいで」とお話ししています。英語教室に週に一度通うことで英語力はつきます。が、インプットとしたら英語教室だけで考えると年間42時間、英語に触れているのは一年間でほんの42時間(丸2日にもなりません)
 そこで、宿題として出しているものに触れれば触れる程、力は伸びる。これは当然のことなのです。でも、「ほら、先生もこう言ってる!宿題しなさーい!」は、ちょっとお待ちください
私が宿題をうるさく言わないのは、お子さん方に自立・自律の力を贈りたい、という理由があるからです。

②宿題はしてもしなくても良い。ボリュームは自分で決めてね

----宿題をしていないことを「忘れた」「先生に失礼」と違う意味でネガティブに言われる言葉を聞きますが、私は全く失礼だとも悪いことだとも思っていません。私がお伝えしているのは、「自分のために」「自分がよし、英語もっと伸ばしたい」と思ったら迷わず英語に触れておいで、といいます。むしろ英語に触れずに教室に来たならば、ここでしっかり聴いて帰ってねと声をかけます。
 でも同時に「自分の波を感じることは大事」とも伝えています。英語に全く興味がわかない時期ももちろんあるでしょう。そんな時におうちの方に言われるからイヤイヤしたところで、力はつかないどころか英語が嫌いになってしまいます。
そんな時は潔くしたいことを優先しましょう。それが子どもの特権なのですから。
 でも再度言っておきます。宿題をしようがしまいが、教室に来てくれるだけで力は少しずつでもつきます。「宿題をしていないから、今日はレッスンには行けない」なんてことは考えなくて大丈夫です。

③ということで、大人の出番

----大人の方には、宿題を「圧力で」「力づくで」させるのではなくて、ハニラミの理念に沿っていただけるととてもありがたいです。私の最大の目標は「子どもたちが英語を嫌いにならないこと」です。ここで、いろいろなご家庭から伺った方法をご紹介します。
みなさんに合う方法のタネになりましたら幸いです。こちらをヒントに各ご家庭でもお考えくださいね。

●朝起きて学校の準備をしながらDVDを流す
●食事の時間にCDを流す
●ゲームをする前にDVD/CDを聴く
●習い事の送迎の車の中でCDを聴く

 日頃のルーティーンの中に組み込むと、親子共無理矢理感がないかも知れませんね。
そんな時、おうちの方が「え?今なんていったと?」などと聴いてみて、お子さんが聴けていたら褒めてあげることも良い効果を産むでしょう。間違っても「ちゃんと出来ているか上から確認」などは反対はしないでください。「なんでわからんの???」などはご法度。
わかっていなかったら「今度先生に聞いとって〜お母さん/お父さんも知りたい」などと興味を残しつつ、適当に流してください。
 
 私が毎週していることは、「宿題をたくさんする、ちょっとだけする、のボリュームはみんなに任せるよ。みんなの生活を先生は知らないし、お腹が痛くなることもあるでしょ?」そう声をかけてから、宿題をしたらどんなに良いかを伝えます。
 それを聴いて翌週自分でしてくるお子さんもいますが、大抵は子どもですから、毎週楽しいことが優先されて英語に来てみて「あ!宿題!」ということがほとんどでしょう。
 おうちの方が優しく「英語の宿題したの?」と声をかけてくださったり、上手に日々のルーティーンの中に取り入れていただければ、それがお子さんの数年後にグンと活きます。

 でも一番していけないことは、「宿題をさせられなかった」とおうちの方がご自分を責めたり、お子さんを責めたりすることです。私の最大目標はお子さんやおうちの方が「英語を嫌いにならないこと」なのですから。

 教室生のおうちの方々のご相談はいつでも、どんなに小さなことでもお受けしています。
「楽しく」英語と触れるために、共に歩ませてください。  

2021年02月20日

2021年度生徒募集中

Hello, everyone!!
ハニーアンドラミーイングリッシュクラブ、通称ハニラミです。

2021年度は5月からスタートですが、生徒募集状況は以下の通りになっています。
●幼児クラス 金曜日3時30分〜(残席わずか)
幼児クラス担当はSusan先生とEmi先生です。
楽しい遊びやゲーム、絵本やお遊戯で英語との出会いを楽しくお手伝いします。

●小学低学年クラス 火曜日4時30分〜(満席:すみません)
担当はNami先生です。
アルファベットとの出会いから、表現や語彙を増やしながら毎回楽しくレッスン。
英語のみならず、広い視野とチャレンジ精神を養います。

●小学高学年クラス 金曜日5時30分〜(残席わずか)
担当はEmi先生です。
小学校で触れる英語の世界をさらに広げ、英語への自信と親しみを深めます。
英語のみならず、広い視野とチャレンジ精神を養います。

お問い合わせはお早めにどうぞ。
  

2021年02月01日

「会話の時間がもったいない」

 あなたが英語を学んでいるのは、なぜですか。
英検を自分の資格として取りたい。自分の記録として1級にチャレンジしたい、そんな風にコツコツと試験などを取るのも素敵。それも外国語の楽しみ方の一つ。学びにはいろいろな目的や楽しみ方がありますね。
 いろいろな学びがある中で、私が自分の教室で特化しているのは「会話」です。レッスンの中でも会話を重視するし、それを公言しているので教室に来る人は「会話」目的の人。にも関わらず私が会話を始めると『先生、時間がもったいないです。早く授業しましょう』という生徒がいますが。

私は断言出来ます。

『私が今している会話自体が「授業」です』と。

 「時間がもったいない」「早く授業を」その言葉の意味や発する子の気持ちは、私世代の人(4-50代)ならすぐにわかるでしょう。かく言う私にだってわかります。勉強っていうのは、単語の読み方や使い方、公式や文法などの知識を先生に教えてもらってそれをノートに書いたりすることだ、って信じてきたから。そしてそれはある意味正解だから。
もし受ける側が「単語の読み方や使い方、公式や文法だけを知識として知りたい。」と思ってその場にいるのであれば、それは大正解。学びの場所選びは、その目的に依るのです。
でもその子はただ誰かに「おしゃべりは時間の無駄」と言われた通りをなぞってい言っているのかも知れないけれど。

 学校では通常毎時間「めあて」を掲げて授業に取り組むのが主流の様。
私はその「めあて」が学びの自由を奪う気がするから、こっそり自分の中に留めておくことにしているが。
 その心の中のゴールを目指して、雑談やちょっとした会話もそのゴール達成の一つの手段として授業に入れることをよくします。

 大勢の子に同じ時間内で同じだけの知識を入れるという目的の学校と、得た知識で会話の練習をしようという私の小さな英語教室ではもちろん取り組みも方法もまるで違って当然。私はここで会話の中から学ぶ世界を作っている。会話の練習は会話の中でしか出来ない。学校や自宅で入れてきた知識を、ここでは使おうよ。そうだとしたら、会話をしていることは「もったいない時間」なのでしょうか。否、これこそが授業の中心であり、あなたたちが得て帰るもの、そのもの。

 子どもたちにはもっともっと広い視野を持って欲しい。ただの会話から広がる世界を感じて欲しい。
英語教室がよく掲げている「視野を広げよう」は、「今すぐ世界に羽ばたこう」という意味ではなくて。
まだ行動範囲も狭く、会う人も話す人も影響を受ける人も限られている日々の中で、同じ教室に集まる子どもや学校の先生ともおうちの方ともまたちょっぴり違う大人の先生との会話を通して、子どもたちが自分の中に新しい風を送り込むことから始まるのです。
「そんな風に考えるんだな」「自分とは違うな」「面白そうだな」そんな気持ちが「感じる学び」。

 「人と話す時間がもったいない」と机にかじりついていると、もちろん視野は広がらないとは私の持論。
私は英語という言葉を通して、他愛もない会話を楽しみ、この小さな会話の中から広がる世界を学習者の皆さんに見せたいと思っています。正に「感じる」英語。私自身想定していなかったが、それは2020年度の大学入学共通テストの英語の試験に通じるものがありました。

 受験のために机とテキストに向き合うこともその人の時間の使い方だが、受験のもっと先を見据えた時「感じる」学びを得た人は、周りの人たちの知恵や自分の経験を活かしながら自分らしく人生を切り拓いていくことでしょう。

 子どもたちのすぐ手に届くところに多くの学びがあることを伝えていきたいのです。
学びの範囲を決められずに、自由に学べることを。  

2020年09月17日

トイレでコミュニケーション

 昔、母が私たち子どもに伝えたい言葉などをどこからか拾ってきてトイレの壁に貼っていた気がする。その内に私も、家族に伝えたいことを新聞形式にしてトイレに貼ったりしていた。

 その習慣は私の新しい家族でもそのまま続き、私は我が子に読んで欲しい新聞記事などを切り抜いてトイレに貼るようにしていた。
「新聞読みなさい」と言われて「はーい」と読むような子はいない。
でもトイレに貼ってあるものはなんとなく目を通している。私が貼った記事に対して、その内食事中子どもたちから感想や意見が出て来たりして、しめしめと思いながら国際情勢や日本国内の問題、人権や環境、また安全のために気をつけるべきことなどアトランダムに貼り続けた。私自身が新聞に目を通すモチベーションも上がった。

 そんなことを続けていたら、子どもたちが今度は自分の好きな曲の歌詞や試験前に覚えておきたいことなどを紙に描きトイレに貼り始めた。そこで夫や私は子どもたちがどんな曲のどんな歌詞に心動かされているかを知ることが出来る。子どもたちはその曲への愛を表すためにカラフルなペンやテープで飾り、イラストを添えたりしながら素敵なポスターを描く。自分の好きなものや気になることを人にシェアするだけでなく、最大限自分の中から良い表現を出してそれを形にする。トイレに入るのが楽しみになるくらい、そこは美しい空間になった。
 
 テスト時期になると、それぞれが自分のテストに必要なものや覚えたいものなどを貼る。時に歴史、時にスペイン語…それぞれの子どもたちが年齢や選択別に互いに学んでいることや勉強法を自然な形でシェアし、私たちも今子どもたちが何を学んでいるかを知ることが出来て興味深い。

 ほんの小さなことだけれど、そこから広がる世界や「共に感じる」意味はどこまでも広くて深い。小さなトイレの小さな壁面から広がる世界を夫や子どもたちと共有しながら、一人の目からしか見えなかった世界を二人分、三人分、と広げていけるのは面白い。
 オススメします。大人は特別なことをする必要はありません。ただ、そこに「表現する場所」を作れば良いだけ。もしかすると、それが自分自身の中に秘めたものを出す機会にも繋がるかも知れないのだから。

 注意点は一つだけ。人の表現をジャッジしないこと。ただ受け止めること。「あの絵が変だった」「内容が浅い」などと言いたくなっても飲み込むこと。それが大人にとっては一番の難関かも知れないけれど。
もし言いたくなったら「それをしてしまうことイコール子どもたちの表現の前に大きな壁を作ること」と自分に言い聞かせてみよう。  

2020年08月07日

8月6日





 私が小学校の校長先生だったら…今日のお話は何にしましょう。
そんな想像を膨らませています。

======= 8月6日 校長先生のお話 =======

 皆さん、おはようございます。突然ですが、みなさんの中にある「当たり前」はどうやって作られたか、知っていますか。誰か、知っている人、いるかな。
あ、そこ手が挙がってますね。先生方、マイクをその子にお願いします。

「みんながするから、まねをするんだと思います。」

 ありがとう。みんながするから、真似をして「当たり前」が出来るということですね。なるほどなるほど。うなずいている人もいますね。

 じゃ、今もし先生が「はい、今から戦争です!戦争をしてください!」って言ったら、それはみんなの「当たり前」になりますか。
 あ、首を振っている人もいますね。そうですか。今みんなの当たり前はきっと「戦争をしないこと」ですね。この75年、日本では戦争がありませんでしたから、みんなにとっても先生方にとってもおうちの方にとっても、戦争がないのが「当たり前」なんです。

 でもね。この「当たり前」を変えることは結構簡単なことなのかも知れません。
もし校長先生が今ここで「戦争をしますから、先生方準備をしてください」って言うと先生方は準備を始めるでしょう。そしてみんなにも「明日から戦争のために、これとこれとこれを準備しなさい」って言うでしょうね。みんなは家に帰っておうちの方に「明日から戦争だから早く準備しないと。これと、これが必要だから、買っておいてね。」って伝えるでしょう。みんな持ってくるから、自分だけ持って行かないわけにはいきません。
 そして翌日からは戦争の練習を始めます。全部の授業は中止。毎日毎日戦争のことを学んで、練習していきます。そうしている内に、皆さんの中で戦争は「当たり前」になるんです。いえ、皆さんだけではありません。先生方やおうちの方の中でも「戦争が当たり前」になるんです。
一人が言った言葉で数十人が動き、数百人を動かして数千人に影響を与えたら、それはもう立派な「当たり前」なんです。まさに「みんながそうするから、する」ということが「当たり前」ですね。

 先生が皆さんにお願いしたいことは一つです。
例えみんなが「偉い」と思う人がそれを言っても、例え自分以外のみんながそれをしていても、自分が動く前にはちゃんと調べたり考えたりして欲しいのです。自分にとって、それが正しいことかどうか、自分と話し合ってみてください。分からなければ調べてみてください。まだ誰も経験したことがないことであれば、想像してみてください。それが本当に正しいことか、を。

 そしてさっき手を上げてくれたお友達の様に、先生やおうちの方にみんなが考えたことを教えてください。時代はどんどん変わっていきます。先生やおうちの方が答えを知らないこともたくさんあります。そんな時は、みんなと話し合うことが必要です。みんなの考えを知ることで、新しい方法が生まれるからです。

 みんなが自分を大切にして、自分の声をしっかり聴き、自分と話し合い、そしてそれを周りの人たちと分け合ってくれることを願っています。  

2020年07月23日

I'm not the only one.

 私自身、英語が話せるので我が子にも、と思って良い環境を探してみたけれど、見つからなかった。

 それが私が10年前に英語教室を開いたきっかけだった。
我が子の為に。
母の気持ちそのものな教室なので、アットホームで子ども一人一人の心に寄り添う環境。
当初我が子だけだった教室も、今ではその十数倍の大きさに成長した。

 私は変わらず毎日子どもたちが抱えてくるいろいろな想いに寄り添い、その気持ちを人に伝える術としての「ことば」を教えている。
「どうすれば理解してくれるか」「どうしたら使えるか」よりも「どうしたらもっと知りたくなるか」「使いたくなるシチュエーションは」学習者目線で考えることを常にしているので、子どもたちは「英語の勉強をする」というより「知る楽しさ、発する楽しさを味わう」つもりで教室に来ている様だ。

 教室が大きくなり、私は10コ年を重ねた。そこで、今まで一人で回してきたいろいろなことを人と分担する、というチャレンジをすることにした。
スタッフ志望の方が見えて、私に尋ねた。
「なぜ、他の講師にレッスンを任せたいのですか」

 想いが溢れすぎて、すぐに答えられなかった。軽くお詫びを伝えて持ち帰った。
 人との会話は自分の中を探るのにとても有効だと思う。
自分の中にむくむくと湧いて出てきた「レッスンは自分がお願いしたい人に任せる」という望みにどんな理由があるのか、よく考えてみたらあまりクリアになっていなかった。

 それが、今朝何気ない瞬間に、ふと降りてきた。

 私はワクワクしたいんだ。

 子どもたちと毎日会って、その子どもたちのその日のコンディション、表情に合ったレッスンを組み立てながら進む50分。
楽しくてたまらないのに、だんだんと人が増えて、我が子同様可愛い子どもたちが私が両手を広げてもおさまらないくらいたくさんになって。
私は日々のレッスンに追いかけられる様になった。

 いつも自問する。「ここでやめる?」
そうして幾つか、もう十分育った子どもたちのクラスを卒業させる。
でもまだまだ私を、否、この場所を必要としている子どもたちがたくさんいる。途中で放り出すわけにはいかない。

 私がしたかったことは、我が子や我が子同様に愛する子どもたちに「英語」を通して希望を感じるきっかけを与えることだった。その為には私が常にワクワクしていなければ、というのは私の美学。
ワクワクは連鎖する。
今はまだ大丈夫。でもふと思う。自分の体力、キャパシティーをちゃんと理解しておかないと、私は出来る以上を抱え込んでワクワクできなくなってしまう。

 そのワクワクを維持するために、お手伝いしてくださる人が必要なんです。

 それが答え。

 あ、もう一つ。
私はオンリーワンにはなりたくないのです。私自身はオンリーワンでもなんでもなく、私の想いがオンリーワン。
だから、その想いをワンではなく、2に3にしていくのが私の務め。
この「子どもたちに希望を届ける教育」の考え方や方法をたくさんの人とわけあって、いろいろな場所で広げてもらえれば、それが一番幸せ。

 そういう訳で、私は英語教室を経営してみたり、生涯学習センターで大人の方に英語を教えてみたり、親子のための英語サークルを開いたり、Youtubeで英語のレッスンをしてみたり、小学校英語の研究会を立ち上げてみたりしている訳です。

 このワクワクを維持しながら、仲間たちとこれからも歩んで行きたい。
教育が多様化し過ぎて、また自分が学んできた過程に対しての違和感もあって自分の軸がブレそうになる時、私が流されないのは我が子や生徒たちが希望いっぱいに成長していく姿があるから。

 再度言います。私はオンリーワンではなく、教師は踏み台だと思っています。
名前も顔も忘れてもらって構わないから、私を思いっきり踏んで飛んで行って欲しい。
 それだけのためにワクワクし続ける、ただの踏み台なんです。  

2020年07月07日

ザ・ハニラミレッスン




 2月末にコロナウイルスが問題になり、3月から急遽舵を切った「教室の全レッスンのオンライン化」。
そして4ヶ月を経て、感動の対面レッスン。
対面レッスンに戻すその日に「大雨警報」が出て教室とオンラインを選べる様にしたので、教室とオンラインにクラスの約半分ずつの生徒がいるという形での授業。私にとってはここにきて新たな扉だったけど、やっぱり目の前に生徒がいるって強い。

 同じ空気の中にいて、その空気を揺らし合いながらコミュニケーションをとることの面白さを再び実感した。そして、「ぅお〜い!ソーシャルディスタンス〜!!!」と度々席に戻らせる程、授業中席を立ったり前に出て来たり集まったりしてしまう生徒たち。それぞれ言いたいことがあり、伝えたいことがある。そして人の意見を注意深く聞いてなるほど〜と納得したり、反応したり。正にその空気の中にどっぷり飛び込む授業を子どもたちが作ってくれていることを、改めて嬉しく思った。

 私は、日本にない教育の場を作りたかった。自由に学べる場所。
オンラインでは、一つ画面を挟んだ分お互いの心を掴むのが少し困難になることもあった。だからこそより用心深くなったり声を大きくしたり、オーバーアクションにしたり、と工夫する姿も良かったし、経験としては面白かった。それに英語の言葉を読んだり学んだりするだけなら、オンラインで十分だとも思った。
 でも私が普段したい「聞いてくれ!」「聞かせてくれ!」のやりとりはオンラインでは難しかった。
対面が戻ってきて、その言いたいことがたくさん子どもたちから戻ってきたのが嬉しい。たくさん考えて、たくさん聴いて、たくさん話そう。そうして心をスッキリさせる授業にしよう。
4ヶ月振りの対面レッスン。それぞれのリアクションが目の前に見えることの面白さ、嬉しさ。
画面の前でかしこまっていた子たちが爆発する。
 オンラインレッスンはプランを基に進める教育番組だったけど、対面は視聴者参加型バラエティ番組か。この心地よい疲れは久しぶり。
 
 英語の技術だけじゃなく、その言葉を通して自分をたくさん知ってもらいたい、人の考えを聴きたい、というマインドを育てていこう。それがハニラミのレッスンだ。  

2020年06月27日

私が大事にしていること

 英語支援で小学校に入った時、私の教室は開校2年目だった。
英語のレッスン中、やる気がないように見える生徒もいたし、私に何度も話しかける子もいる。
 今はわかる。その子たちの声を聞くことこそが私の仕事。私はその子たちの話を聞くために時間を使う。でもその当時はまだ半分くらい「英語を教えなくちゃ」「授業を進めなきゃ」と多少のプレッシャーもあったから、人知れず悩んでいた。

 小学校で100以上のクラスを見ていると、先生と生徒の関係性が見えてくる。ある時、先生が生徒をめちゃくちゃに叱って怒鳴りつけ、腕を掴んで教室から引っ張り出しているのを見た。胸が痛くなったが、そうやって怒鳴りつけるクラスは静かなことに気が付いた。そして他の先生方からの評価も高い。

 なるほど、と自分の教室でも一度だけその方法で指導してみた。
確かにシーンとなった。でもそれは私が求めていた生徒との関係ではなかった。その後、子どもたちとの関係を作り直すのが大変だった。
 私らしくないことをしてしまったな。
 今でもそれを思い出すと心がキューンとする。でもいつもそこにいて、私を信じていてくれた子どもたちのおかげで、今がある。失敗は怖いけれど、それを「あれがあったから」と成功に変えられるのも、失敗した人の特権。

 「思考停止」は私の理想とは対極にあるもの。そして生徒を恐怖で押さえ込んでいると、そこには明らかに防衛本能が働き、思考停止が生まれる。
だから、私の教室では根気よく話を聞く。子どもたちは口を開き始め、自分の頭で考え始める。

 正直、そういう子どもたちにとって英語を話すことのハードルはとても低くなる。それが私の狙い。自分で考えて言葉を発すること程楽しいことはない。自分で考える人は、人の考えも知りたくなる。
そういう知的な人たちを育てていきたい。
従順な人ではなく。  

2020年06月18日

オンラインフィナーレ月間




 3月から続いたオンラインレッスン。4ヵ月もの間画面の前で勇気を出して英語のレッスンに挑んでくれた皆さんと、残りの数週間を楽しく過ごすイベント開催中です。

 レッスン中に皆さんから取ったアンケートを元に、皆さんが行きたい国に画面上で一緒に旅するのです。
海外に行ったことのない皆さんも、あと10年、15年の間に必ず行くから練習しようね、って飛行機の乗り方から入国審査まで練習。皆さんが今まで学んできた言葉でしっかりカバー出来ることがわかりましたね。とっさの一言をサッと出すことが出来る子どもたちが多くて嬉しい驚きです。

 奮発して買ったグリーンバック(緑の背景)で先生がいろいろな国に行った様な演出。「先生、どうやって行ってるんですか〜」って目をキラキラさせる子どもたち。Where am I?! あちこちの写真を後ろに出すと、口々に国や場所の名前が!思ったよりも皆さん、いろいろな国の様子を知っていますね。どうやって知ったのか、聞くと「アニメで出てきた」とか「地図が好きで、地図を見ていたら載っていた」などなど。どんなものからも吸収して必要な時にサッとその知識を出せる子どもたちの姿、改めて感心します。机に座って勉強だけが学びや知識習得ではないということを、子どもたちが日々教えてくれています。

 フランスの凱旋門の入場料は13ユーロ。1ユーロ約120円だから、幾らかな?イタリアのトレビの泉で泳いじゃった人は罰金が450ユーロだったんだって。幾ら?そんな面白雑学も交えながら、社会?算数?強化の枠を超えて、英語を使って楽しく学んでいます。

 知るって楽しいね。学ぶって楽しいね。
「行ってみたい」「見てみたい」「食べてみたい」そんな言葉が飛び交う、幸せな学び場です。