2017年04月28日

学ぶこと=気付くこと

 


 タイトルの通り、学ぶことの第一歩は「気付くこと」です。教わることではありません。逆に言うと、指導者は「知識を伝えるのが仕事」と思われている方も多いですが、本当は「気付くきっかけを与えてくれる人」であるべきだと、私は考えます。
教えるのは簡単です。知識を伝えるだけ…はもっと簡単。でも残念ながら、知識を伝えるだけの先生は今後消えていく職業だと言われています。タブレットやコンピューターなど人工知能が簡単に取って代わる事が出来るからです。
 では、今後残っていく指導者はどんな人か、気付きのチャンスを与え、生徒を考えさせることが出来る指導者です。生徒の持つ良さを引き出すことが出来る指導者です。さすがにそれは熟練の技。そして何よりハートがないと務まりません。人工知能には出来ないことです。

 さて、「気付くこと」ですが、とても簡単そうに見えて、実はこれが出来ない人も多いのです。例えば、英語を習得したいと思ったAさんとBさんがいるとします。Aさんは人の話をよく聴いて、こういう状況の時にはこういう言い回しをするんだな、と気付いて自分の中に取り入れ、使ってみます。Bさんは人の話を聴きながらも、わかる言葉だけ聴いて、後はよく分からないな…と諦めてしまいます。この場合、Aさんの英語力はグンと伸びますがBさんはあまり伸びません。
 
 私は普段、子どもたちの英語や発音を「間違っている」と言いません。もう一度さりげなく相づちの様に繰り返して聴かせます。私の「火曜日には何をしますか」という質問に子どもが "I ... soccer." と言えば、その気持ちを汲み取りながら私は「へぇ〜そうなの〜」という相づちを"Oh, you play soccer..."と返します。そんな会話を繰り返す中で、子どもたちがハッとします。「あ、こういう時はplayを使うのか」そう気付いて子どもは伸びていくのです。発音や言い回しも、そうやって覚えていきます。
時には、間違って使っていた言葉にハッと気付き、恥ずかしい気持ちになったり後ろ向きな気持ちになってしまうことがあるかも知れません。でも、そう言うときは是非「気付いた自分ってすごい」ところに着目してください。気付いたということは、それを体験的に学べるチャンスです。ご自分を褒めてあげてください。

 私達に必要なのは、「知りたい」という気持ちと、聴く力。それを素直に取り入れる柔軟な心。
私も子どもの様な柔らかく素直な心で、学び、指導していきたいと思っています。  

2017年04月26日

Snack Time Lesson



 若い頃、小さな英語教室で英語を習っていました。テンションの高いアメリカ人の先生との会話が中心のレッスンでしたが、とても楽しかったのを覚えています。中でも月に一度「コーヒーショップレッスン」というのがあって、近くのカフェに場所を移し、そこでコーヒーを飲みながらレッスンをする、というものです。ただ場所が変わっただけ、それでもワクワク感が違ったのを覚えています。

 私の教室には開設当初から月の最後のレッスンは、みんなで簡単なお菓子を食べながらレッスンを受ける「スナックタイムレッスン」があります。もちろん、あの時のコーヒーショップレッスンからヒントを得たものです。"How many cookies do you have?" "What do you have today?" ワクワク感の中で子どもたちは私の質問に元気に答えてくれます。クッキーを数え、グミって英語で何て言うんだろう?と考え、「お茶をください」「食べてもいいですか」「おいしかった、ありがとう」と英語で一通り言える様になります。月に一度ですが、ワクワク感が伴った、体験を通した言葉だから忘れないのです。

 実際、最後に「ごちそうさま」代わりに言う"Thank you for the snack."なども、日常生活で使えるし、何と言っても中学英語や英検、受験でもThank you for...は知っておくべき表現です。テストの為の勉強、テキストを通した勉強、それも大切なことですが、生活の中のワクワク感と一緒に覚えた英語も、しっかりテストや日常生活に通用するんです。それを少し大きくなった子どもたちが証明してくれて、また私は開拓者として前に進む事が出来るのです。ワクワクと学習を「繋ぐ事」それが私の仕事です。  

2017年04月25日

宿題は信頼関係



 今日は教室のニューズレターと連動させて…宿題に関するお話です。
私が1歳児から大人の皆さんまでご指導していて見つけた事実。
『宿題は信頼関係です』

 私は常日頃から、我が子や生徒の皆さんを『人から応援してもらえる人』に育てたいと思っています。もちろん私も皆さんの応援団であり続けたい。この『私との人間関係が、目の前にいるあなたの根っこを育てている』ことを信じて、あなたのことを信じ抜きます
でも同時に、私が皆さんを理解し愛して応援出来る時間は限られていることも知っています。
人は常に動いて、その先々で新しい出会いをし、たくさんの人との関わりの中で人生を過ごします。私の願いは、どこにいっても、どんな人達と出会っても、人に助けてもらえる様な人になってほしい、それだけです。
そうなるためには、人との信頼関係をしっかり築く事が出来る人を育てなければいけません。

 そこでふと、気付いたことがありました。「たかが宿題、されど宿題。」
私がいくら応援したいと願っても、毎回宿題をしてこない。平気な顔をしてレッスンを受けてまた翌週も宿題をしてこない。先生として正直な気持ちを言わせていただくと、「この子は伸びようとは思っていないんだ」そう判断されてもおかしくない。じゃ、私がそこまでこの子を伸ばす努力をする必要もないのかな…と。私はそんな気持ちになりそうな自分をグッと引き戻して、ではどんな宿題だったら出来そうかな…と工夫をしたり話し合ったりします。しかし、宿題をする習慣のついていない生徒はどんな方法を取っても宿題をしません。中には「学校のは怒られるからするけど」という生徒もいます。
 習慣を作るには、人の力を必要とします。特に子どもの場合は、大人の力で簡単に良い習慣が身につきます。生活を共にしている大人の働きかけが大きな役割を持つことは言うまでもありません。怒られるから…も一つのモチベーションになるのかも知れませんが、怒られなくても毎日の習慣の中に入れてしまうと、本人にとってはだんだん苦ではなくなってくるものです。

 『宿題をしないと学校の授業についていけないのではないか』『先生に叱られるのではないか』
皆さんは宿題に関してまず、そういう印象を持たれるかも知れませんが、実はそんなに一時的な問題ではないのです。それ以上の「信頼関係」に関わる大切なことなのです。

 どうしても出来ない事情があった、宿題が多過ぎて無理…そんな場合は、きちんと出来なかった理由を言って詫びる、また宿題が多過ぎる事を伝えて一緒に量を考えてもらう、それも大切な力です。これは学校や教育現場の問題です。子どもが「自分の言うことを聞き入れてもらえる」と安心出来る環境を作る、それが今後多様化、グローバル化していく社会を作る基礎になるでしょう。ここでも思うのです。「黙ってついてくる者だけを善しとする教育を続けていてはいけない」と。

 宿題、という先生との約束を守ることが前提なのか、簡単に破って理由も言わずにやり過ごすのか、ただ叱られて終わるのか、それには「宿題」という言葉以上に大変大きな学びがあることを、私達は心に留めて子どもたちと関わる必要があると思います。  

2017年04月24日

英語を「使う」レッスン




 当教室に、新しく英語講師がスタッフとして加わりました。名前はマルセロ先生。通称マルちゃん。ブラジルから来た方です。勤勉で努力家、のんびり屋さんでよく笑う、素敵な先生です。母語はポルトガル語ですが、英語、スペイン語、日本語を話すマルチリンガル。もちろんレッスンの時は英語だけで指導していただいてます。母国ブラジルで勉強した後、オーストラリアに留学して英語を学んだので、英語学習者の気持ちに寄り添う指導が出来ます。

 5月から教室の「Speaking強化プロジェクト」の一環として、土曜日にマルちゃんのバイリンガルコースを開講しますが、そのプロモーションとして4月の第3週は、下は小学1年生から上は中学3年生までの全12クラスにゲスト参加してもらいました。小学校では常にティームティーチングでしたが、教室では初めてのTT。楽しかったです。Nami先生にはバンバン発言出来るお友達が、マルちゃんには躊躇…と思いきや、いつも皆に助けてもらって発言している子が、突然ペラペラ先生と話し始めた!そんな大どんでん返し的な発見もたくさんあり、どの瞬間も見逃せない一週間でした。

 少し学習歴の長いクラスには、わざとNami先生が「自己紹介で聞いたこと以外の情報を集めよう!知ってる英語で質問タイム!」と英語でミッションを言い渡します。みんなちょっぴりシーン…でも助けてもらえない事が分かると、観念していろいろ考え始めます。出るわ、出るわ、いろいろな質問。
たまには英語の語順がバラバラ〜なことも…でもマルちゃんは一生懸命聴いて、答えてくれます。ここでは、まずは第一歩。興味を持って話しかけること、そして自分の知っている英語で自分の言いたい事を言おうとすることに重点を置いています。いつもNami先生ならなんとなく分かってあげられることも、マルちゃんには通じない事もあり、それでも一生懸命いろいろな言葉を引っ張り出して話そうとする皆さんの姿、とても美しかったです。
あるクラスは助け船をお互い出し合いながら、あるクラスではブラジルの話が進んで、「英語で社会」そして通貨や物価の話にまで発展して「英語で経済」「英語で算数」…と自然に広がりのあるレッスンになりました。

 新1年生は、最初ギョッとした顔をした子どもたち、でもすぐに打ち解けてカードあつめゲームでは積極的に"マルちゃーん、B, please."
低学年クラスには、「うぁ〜ホンモノの外国の人だ〜」ってドギマギする生徒も。小学校にも外国人の先生はいるけど、こうして目の前にいて自分の話を聴こう、と向き合ってくれる外国の方がいる状況が新鮮だったのでしょう。

 皆さんにとって、とても良い経験になったのは言うまでもありません。そして私にとっても、マルちゃんにとっても良い経験でした。
5月からはいよいよ月に一度のバイリンガルコース、開講です。
日頃Nami先生と学ぶ英語を活かして、マルちゃんと楽しい時間を過ごしてくださいね!  

2017年04月23日

オールイングリッシュではありません




 さて、5月から2017年度のレッスンが始まるハニー&ラミーイングリッシュクラブですが、2017年度のテーマを決めました。ズバリ!"Speaking強化!"です。
今まで意図があって、オールイングリッシュを避けてきましたが、バランス良く力を付けているクラスはスイッチの切り替えをする練習をどんどんしていきます。英語スイッチがサッと入る様になったクラスもありますし、自動で入るようになった生徒もいます。
幼児クラス・低学年クラスは今までの通り…そして、中・高学年クラスには、お話をしました。

 英語教室の中には、"オールイングリッシュ"(英語だけで授業を進めること)を掲げているところもあります。でも、ハニラミは違います。発達段階によって分けています。幼児の間はオールイングリッシュがかなり有効です。幼児は日本語であれ英語であれ、会話を想像しながら進める力を持っていると言われています。
ただ、小学生になってから教室に通い始めた子どもたち、中・高学年は特に『自分が何の目的で、どんな方法を取っているのか』を知る必要があると思うのです。私は、子どもたちに「いちいち考える人になって欲しい」と思っています。いえ、元々子どもたちは立ち止まって考える事の達人です。そこを大切にしたいのです。レッスン中には
「ここにはsはないのに、どうしてここにはあるの?」
「この言葉、〜に聞こえて面白い!」
「先生のパソコンは、幾らですか?」

等々…面白い質問がたくさん飛び出します。
『黙って授業を聞きなさい!』では、あまりにももったいない!
もちろんレッスンの大筋はありますが、子どもたちの声を聴きながら、子どもたちが考える事、発する事を大いに賞賛しながら一緒にレッスンを作り、進めていきます。(※もちろん、「Later(後でね!)」という質問もありますが…きちんとレッスン後にお答えしています)
なぜそうするか…は、また別の機会にお話しますね。
私は種を大きく成長させるフカフカの土になりたいのだ、とだけ言っておきます。

 さて、そういうことで、今回も「言葉を学ぶ時に必要な4つの力は、なんでしょう?」から始まったイントロダクション。子どもたちからはどんどん声を上げてくれます。「勇気を出すこと!」「間違ってもいいや、って思い切る力!」…先生が日頃伝えたいと思っている事が、きちんと伝わっていて嬉しいです
いいね、いいね、と話を進めながら…最終的に聴く・話す・読む・書くを見つけ出した子どもたち。
「じゃ、次の質問です!(お笑い芸人意識)この中でみんなが自信を持てる力って、どれですか?」
これも、皆さんそれぞれが抱えている気持ちが分かって興味深かった!
先生が赤ちゃんから高校生までを見てきた中で、「書く力」は間違いなく中学高校でビシッと鍛えられます。そしてリスニングはみんな自信あり、読みもある程度、レッスン中に身についています。では、もっと伸びそうなのは…「話す力」
だから、今年はここ、みんな一緒に頑張ろう!どのクラスにも「おぅ〜っ!」と力がみなぎります。そしてレッスン中の大半を占める英語タイム、みんなのヤル気が変わりました。やっぱり「黙ってついてこい」よりも、自分が何のために、何をどう頑張りたいか、それをしっかり納得していることは大切です。

 いつも「答えは子どもたち自身が持っている」のです。私の仕事は、それを引き出して子どもたちに見せること。答えを自覚している子どもたちは、どんどん伸びていくのです。英語を教える前の準備体操。私はそれをとても大切にしています。  

2017年04月21日

「0から始まる英会話」誕生秘話



 この春、隣町の生涯学習センターよりお話をいただいて月に2回、大人向けの英語講座「0から始める英会話」の1年講座を開講しました。この開講まで…にはいろいろとドラマや学びがあるのですが、少しお話しさせてください。

 数年前、小学校で外国語活動のお手伝いをしていた時、地域の方への公開授業がありました。いつもの様に授業を終え、教室を片付けていると年配の男性が二名、私に話しかけてくださいました。
『私たちも、英会話を習っているんだけどね、本当は今みたいな授業が受けたいんですよ。』
大人向けのレッスンはしていないのか…等聞かれましたが、私は大人の方を教えることは当時考えていませんでしたので、その方々に「応援してますね。頑張ってください!」とだけ伝えてそのお話は終わっていました。

 でも、ずっとそのことが心に引っ掛かっていました。ある時勇気を出して町の文化センターに企画を持って行きます。小学校で今行われている様なコミュニケーションに重点を置いた英会話講座を開いたら、どうだろうか、と。
結果は悲惨でした。まず「大人にはプライドがあるんだ、小学生と同じ事してどうするんだ」そして「外国人の先生じゃないと人が集まらない」と半ばお説教の様な対応。
 でも、自分の中に無かった言葉を幾つもいただいたので、納得した部分は感謝して自分の中に取り込んで終わり。それだけでも今回のチャレンジは良かった良かった。一歩前に進まなかったら、この企画も独りよがりで終わってしまっていたかも知れないのだから…と。いつかチャンスが来たら、貴重なご意見の数々もしっかり活かせるはず。

 そしてそれからまた数年後、ダメで元々で隣町の生涯学習センターに送っていた企画書がきっかけでお電話がありました。「私、外国人じゃないのに大丈夫なのかしら…」と不安もよぎりましたが、そこを逆手に取ることにしました。皆さんの大人のプライドを大切にしながら、そして日本人講師にしか出来ないアプローチを。この時、あの担当者の厳しい言葉が大変役立ちました。
ターゲットは私が小学校で大切にしていた「初めて英語に触れる人」にして、タイトルも「0から始める英会話」としました。
 
 定員は20名に設定。少人数ではなく、逆に大人数を希望した理由は…「そこに英語を話す文化を作りたかった」からです。
小学校の外国語活動はクラス3-40人の中に「英語を使って〜しよう!」という雰囲気を作り、みんな一緒に楽しむ中でチャレンジのハードルがグンと下がる。それを大人の皆さんとも一緒にしてみたかったのです。まず「日本語に無い口の動かし方」を楽しみながら学びます。そして一番大切な…「メンタル」に訴えかけるお話をします。話したい事がないと、楽しくない。きちんと伝わっているかどうか分からないと、不安。
一つ一つを笑顔で言い合える環境を作ります。

 初回の講座では、自分自身が英語を学ぶ中で失敗してしまったこと、そこから学んだ事…などをお話しながら、一緒に少し練習をしました。
『言葉は話せる、話せない、じゃないんです。話すか、話さないか、それだけなんです。』
クラスルールは3つだけ。
1.Listen to others. 聴く事
2.Make mistakes. 間違える事
3.Have fun. 楽しむ事


 そして、宿題は自分の好きな物を何でもたくさん書き出してくること。人に何と呼ばれたいか、ニックネームを考えてくる事。
「自分とじっくり向き合ってきてください」
今までは「自分のことなんて…」って言ってこられた方々も、敢えて自分に注目してみてください。とお伝えしました。日本の子どもたちが自尊感情が低いと言われているのは、大人である私達にも原因があるかも知れない。今、自分のことをもう一度知って「私はこんな人間です!」って笑顔で人に伝える。それが、これからの日本を明るくしていくかも知れませんよ…と、お伝えしました。次回、皆さんのことをたくさん伺うのが楽しみです。

 生涯学習センターの方々が私を信じて、応援してくださったお陰様で、この講座も定員を越えるご応募をいただき、キャンセル待ちの方がお待ちの状態です。短期講座の際の受講者の皆さんのアンケート、そしてずっと続けてリピーターでいてくださる方々…たくさんの方々に支えていただいた結果。感謝を原動力にしながら、一年間頑張ります。  

2017年04月18日

一緒に大きくなろう〜自尊心を育てるコツ〜



 以前、日本人の子どもは「自分のことを好きでない」と回答する率が他国よりも随分と高い、というお話をしました。「自分のことを好きでない」人は、いつも気持ちが不安定です。だって、『好きでない人間として生きていく』なんて、想像しただけでも辛いことです。

 今回は主におうちの方、先生方が出来る「自尊心の育て方」をご紹介します。もし共感出来る内容でしたら、どうぞお試しくださいね。
以前行ったセミナーで、最初に「お子さんの良いところを箇条書きで書き出してください」と言ったところ、最初はあまり出てきませんでした。時々お話する方で「うちの子には一つも取り柄がない」とおっしゃる方がいらして、驚かされます。

 ピグマリオン効果、というものをご存知でしょうか。これは同じくらいの学力の子どもたちを成績順に二つのクラスに分けて、成績の悪かった方のクラスの担任には「このクラスは成績優秀者を集めている」と言って聞かせ、もう片方の成績優秀クラス担任には「このクラスは成績不振者を集めている」と言って担当させると、前者の方が成績が上がり、後者が下がる、という実験に裏付けられる「人は期待されたとおりの成果を出そうとする傾向がある」という効果です。
ここで大切なのは、その担任の言葉よりも態度や声、接し方や表情……です。担任が本気で信じている期待感は子どもたちに伝わり、子どもたちが期待に答えたい、と思うのです。
 
 私が出会う子どもたちからよく聞こえて来る言葉があります。
『僕ね、頭悪いっちゃん。』「どうしてそう思うの?」『お母さんが言いよった。』
『私はお母さんが大好きだけど、お母さんは私の事嫌いって。そう言ってたもん。』
『先生ね、間違って怒っても謝らんっちゃん。ズルいよね。いつも僕たちには謝れって言うのに。』

 子どもたちにとって、大人の言葉、とりわけ大好きな人の言葉はとても大きく響きます。また、その態度、言葉からその人が自分の事をどれだけ大切に思っているか、汲み取って信頼を築くのです。

 あ、思ってもいない事を勢いで言ってしまった!
 怒りに任せて言ってしまった!
 大人だし、今更引き返せない。
そんなことは、よくあることです。でも諦めないでください。もしそれが本心でないのであれば、また、例え本心が少し入っていたとしても、今これをご覧になって「あの言葉を取り消したい」と思われたら…どんなに時間が経っていても遅くないです。まずゆっくり向き合って、謝ってください。言葉をまた新しい言葉で取り消してください。出来るだけ心をこめて。

 私達が子どもたちの成長を見て喜ぶ様に、子どもたちの過ちを許す様に、子どもたちも私達の成長を見守ってくれています。信頼の中、何度もチャンスをくれます。怒ったり、謝ったり、笑い合ったりしながら…一緒に大きくなっていきましょう。その中に子どもたちが心からぶつかり合う安心感を見出せたら、きっと自分のことをしっかり認められる人になっていくと思います。
そして、そんな関わり合いの中から、おうちの方々や先生方御自身の中にも、「ちゃんと自分の言葉と向き合えた自分、謝って自分の気持ちをちゃんと伝えられた自分」尊く思う気持ちが芽生えてくるのだと思います。  

Posted by Nami sensei at 09:05Nami先生の育児コラム

2017年04月12日

新学期の子どもたち



 新学期が始まりました。進級・進学された皆さん、おめでとうございます。
この時期のお子さんのご様子は、いかがでしょうか。新しい友達、新しい先生…新しい環境に適応しようと、毎日一生懸命だと思います。
早速楽しいって喜んでいるお子さんもいるかも知れませんし、ネガティヴなことを言ったり、元気が無かったり…しているかも知れません。すぐにお布団にもぐってしまったり、機嫌が悪かったり、食欲がなくなったり…あるかも知れませんね。

 そんな時はおうちの方も心配が尽きないでしょう。どうぞゆっくりじっくり観察してあげてください。多くを語る必要はありません。お子さんのご様子を観察したり、一緒にお風呂に入ったり、寝る前に寝床に言って少しの間話したり…お子さんの声を拾ってみてください。そして、ただ受け止めるのです。
それで、お子さんの今日一日の心の疲れは癒えるでしょう。
大切な事は、受け止める事。相づち、頷き、それだけで良いでしょう。出来れば頭を撫でたり、ハグをしたり、のスキンシップでより安心感は高まるでしょう。今お子さんに必要なのは「安心」です。アドバイスや叱咤激励は逆効果になりますので、グッと我慢。

 先日何かの番組で観たスポーツのコーチは、お子さんが決断をする時に『僕も一緒に考えるから、一緒に考えよう』と声をかけた、と言われていました。でも実際考えた結果を伝えることはありません。お子さんが安心して自分で答えを出したのです。

 大切なのは、安心感。『自分には味方がいる。一緒に歩んでくれる人がいる。』という気持ち。子どもたちはそんなにたくさんの事を必要としていません。自分で歩む力は十分持っているのです。それを引き出すのは、安心感に満たされた心。私達が「これも、これも」とアドバイスや先回りを与え過ぎてしまう事は、子どもたちから生きる力や幸福感を奪う事になりかねません。
本来子どもたちが持っている力を信じて、ただ一緒に歩みましょう。  

Posted by Nami sensei at 10:31Nami先生の育児コラム

2017年04月08日

No game. No lesson.



 当教室の特徴の一つとして、ボードゲーム・カードゲームがあります。
Nami先生はボードゲームが大好き。子どもの頃家族でカードゲームをしたのが、今でも良い思い出です。そこで思いつきました。そうだ!教室でもボードゲームを取り入れてみたら…どうなる?最初はレッスン頑張ったご褒美ゲームとして、レッスンの最後に行っていました。でもクラスによっては、遅刻が目立つクラスはレッスンの最初にゲームを入れて…遅刻が激減!始まったばかりのクラス、また途中から新しい生徒が入ったクラスは、ゲームで笑ってあっという間に仲良し
 
 そして英語教室ならではの理由としては…ゲーム中、英語だけだよ〜ってルールを作ったら、あっという間に英語ワールドの出来上がり。みんな英語で笑って英語で悔しがって…楽しいことは、言葉も恥ずかしさも越えちゃうんですね。

 という訳で、新学期なので、また新たにゲームを3種類購入しました〜常に面白いボードゲームのアンテナを立てている先生、今回も見つけちゃいました!面白いゲーム。中でもお薦めは"The Game"。みんな一緒に協力して遊ぶゲームです。シンプルだけど、深い!

 早速今日土曜日は家族と一緒にゲームの練習。ハマって何度も何度も遊びました。みんなとも遊ぶのが待ち遠しいです!楽しみに待っててね♪  

2017年04月08日

子ども目線



 私が教育に興味を持ったのは、いつか分かりません。でも今もよく心の中に浮かぶ言葉は、母が読んでいた育児書の中にあったものが多いのです。
子どもの頃、なんとなく本棚から母が読んでいた本を出しては読んでみていました。私のお気に入りは『吉岡たすく先生』の本で、その中でも「子どもと出かける時には、黙ってついて来い、ではいけない」という言葉がずっと心に残っています。その当時はあまり意味が分かりませんでしたが、今その言葉を思い返してみると「子どもも1人の意志のある人として大切に扱う」というメッセージが見えてきます。

 私の尊敬する師匠、不登校対応のプロ、K先生の言葉『相手の中に入って、相手の目から見る』は、いつも私が心に留めている言葉です。相手の事を知ろうとした時、自分の目線だけで物事を見ていても、答えは出て来ない。それが、その相手の中に入って、相手の目から見ると…不思議と答えは簡単に見えてきます。
 
 それは、相手が大人であろうが、子どもであろうが…です。子どもの気持ちを知ろうとする時、私たち大人は、かなり自分の主観で見ていることがあります。「どうせ〜したかったんだろ?」「文句があるならハッキリ言え!」私達が通常問題視する子どもの言動には、必ず理由があります。でもその理由に近付けない限り、心で対話することは不可能です。
早期解決を目指して、ついつい焦ったり決めつけたりしてしまいがちですが、一度子どもの中に入ってその目から見てみたら…もっともっとシンプルで解決可能な答えが見えて来るでしょう。その子の中に入る時間と心の余裕が必要なのです。常にそうである必要はありません。ちょっと時間的に、気持ち的に余裕が出来た時に、このお話を思い出してやってみてください。
お子さんの中に入って、お子さんの目から物事を、自分を見てみませんか。
ハッとするような答えが、見えて来るかも知れません。